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超ごはんどろぼう!下ごしらえなし、ただ焼いて漬けるだけ、新潟名物「鮭の焼漬」

新潟郷土料理「鮭の焼漬」(やきづけ)
この料理はモーレツに簡単で、最強のごはん泥棒。
作り方はいたって簡単。鮭を焼いてたれにつけるだけ。下ごしらえもいりません。日持ちもするのでお弁当のおかずにもぴったりです。

ちなみに「鮭の焼漬」、冷蔵庫が無い時代、日持ちさせるために考えられた漁師料理。現在は新潟のお土産物屋さんなどで真空パックで売ってますが、なぜか家庭では作らない🙄これは私の新潟家庭料理七不思議のひとつ。
このレシピは、私の実家(新潟の魚屋)の母から聞いたものを数値化しました。(母のレシピは調味料の単位が茶碗一杯とかでなかなかの曖昧さでした。笑)

材料
生鮭 2~4切(約400g)
※アトランティックサーモン、銀鮭など脂が多いもの。秋鮭、塩鮭は×。
※たれが行き渡ればいいので、gはあくまで目安です。
○つけだれ
しょう油 大さじ4
酒、みりん、中ざら糖 各大さじ2
※中ざら糖が無ければ砂糖で代用可能

この料理で最も重要なのは「鮭選び」
鮭は必ず脂のある生のサーモン(アトランティック、チリ、ノルウェーサーモンなど)、サーモントラウト、銀鮭などを使って。つい秋鮭を使いたくなるかもしれませんが、秋鮭は脂も少なく、独特なくさみがあるので美味しくできません。塩鮭は塩分過多になるのでダメ絶対!
ここさえ間違えなければもう成功が保証されます。
砂糖は中ざら糖がなければ普通の砂糖でもいいですが、できれば中ざら糖を。こっくりとした味わいになりますよ😚たれは保存できますので、多めに作って保存しておいても。

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鮭は3〜4cmの角切りにカットするとより本格的に。新潟ではこれを「餅切り」といいます。写真は切身を二等分してますが、もし半身の鮭が手には入ったらぜひ餅切りにしてみてください。


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鍋に酒、みりんを入れて沸騰させ、アルコール分を飛ばします。

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中ざら糖を入れて、鍋を揺らしながら溶かす。

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しょう油を加えて

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再度沸騰させて火をとめ、冷ます

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鮭は食べやすく切り分け、グリルで10分くらい皮がパリッとするまで焼く(今回はおまけでブリも焼いてます。)皮をパリッと焼くことで臭みもなくなり、皮まで美味しくいただけます。ていうか、皮が美味しい!

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バットにあけ、途中ひっくりかえしながら、たれになじませ、1時間ほど置いたらできあがり!冷蔵庫で1週間ほど持ちます。長時間おいても味が濃くなることはないのでご安心を。

私の好きな食べ方

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私が一番好きな食べ方は「炊きたてのごはんに、鮭の焼漬、いくらの醬油漬をのせ、海苔をちらして食べる」です。この食べ方、実は2年ほど前に気づきました。(遅)今まで鮭の焼漬にいくらをあわせるということはそれまで無かったんです。新米を食べるイベントをしているとき、参加者が「鮭の焼漬 ft.イクラ」でごはんが止まらなくなるのを見て、ハッとしました。試すなら新米&イクラシーズンの今!ぜひやってみてください!

掲載誌

この鮭の焼漬はdancyu2019年12月号の「鮭とサーモン」号でもご紹介頂きました。やったね!

アレンジレシピ

さんま、ブリ、さばなど漬けてもOK。
きょうの料理でもアレンジレシピを紹介してます。
野菜と漬けると日持ちしなくなるので、魚だけのほうがオススメです。

「やきづけ」の表記について

よくネットのレシピでは「焼き漬け」と表記が一般的ですが、新潟では「焼漬」と明記されてるものが多いです。

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