ソフトバンクがソントパンク!?

どうも。シラハマンです。
本日は題名の通り、ソフトバンクの決算短信と夕方に行われた会見から
ソフトバンクグループの財務内容や今後について分析したいと思います。
(題名は分かりにくいですが、「ソフトバンク」と「孫とパンク」を掛けてます。)

ニュースでは赤字9,615億円と大々的に出され、ニュースのコメント欄には
否定的な意見が多く見受けられますが、皆さんよく考えて下さい。
税金逃れとか言っている人、そうだったらとっくに捕まってます。
仕組みには歪みがあるんです。違法ではないんです。
税が後退してるんではないんです。孫さんが前進しているんです。

この記事の結論から申し上げますと潰れません。Cash is Kingですから。
借金が何億、何兆円あろうと元金や利息等払うべきものを支払い期限までに払えば良いだけですから、キャッシュ・フローの問題なんです。
その逆で「黒字倒産」とかあるくらいですから。
分かりやすく伝える為、色々と割愛したり、付け加えたりすると思いますがご愛嬌でお願いします。

さぁ、早速見て行きましょう。

1.赤字の事実

まず、ニュースで騒がれている
皆さんの大好物、他人の不幸、純利益9,615億の赤字部分についてです。
添付、赤字囲みの「親会社の所有者に帰属する純利益」を見て下さい。

昨年は1兆4,111億円(日本で二番目)あった純利益が一年で
9,615億円の赤字です。2兆円以上のマイナスです。もう桁が違います。
昨年ベースで一位のトヨタの純利益が約1兆8,000億、
三位の東芝が約1兆円、四位のSONYが約9,000億円なので、
分かりやすく言うと、東芝とSONYを足して2で割った
平均君が居なくなる計算です。

順番前後しますが、営業利益もしっかりと1兆円越えの赤字です。

2.業績ハイライト

では、何が原因でここまでの赤字なのか?
ソフトバンクの見解は下記です。

まず、営業損失については、投資している企業の株価がコロナの影響で
実際の価値より安くなりましたよ、と。いわゆる評価損ですね。
会見でもありましたが、複数の第三者機関や投資家により
投資先の企業価値を厳しく付けてもらっているそうです。
企業の価値と言うのは、企業や人によって大きくブレる所なので、
個人的には、果たしてこの数字がどこまで信頼性が高いかは甚だ疑問です。
ましてやユニコーン企業になれば、なおのこと。
ちなみにソフトバンク事業の営業利益の面では、前年比より増えています。

次の純利益に関する二つ目。色々書いてますが、
要するに株を売ったり買ったりして儲けたけど、
上記の営業利益の損とWe Work関連の損が響いて
結局、純利益は9,616億円の赤字だよ、という話。

会見でも孫さんは、We Workは間違いだった、失敗だった。と
非を認めています。

3.事業ハイライト

ここでは、何の対策を打ったかですね。

アリババの株の売却により現金化することと
自社株買いで資産を増やしますよ、と。
アリババ株はまたも1兆円以上売って、資金化したら追加で
自社株を2兆円以上買って、負債も返してバランスシートを強化すると。 

スプリントとTモバイルの合併も済んで、ここからシナジーが出ると。

4.ソフトバンク・ビジョン・ファンドを深堀る

ソフトバンク・ビジョン・ファンド?
あ、あのめっちゃ投資しとるやつや。さっきの赤字垂れ流しの。
そうです。ただ、トータルで見ると赤字垂れ流しではないんです。

今までの投資をした全銘柄の合計は88銘柄。
750億米ドルに対して、公正価値合計は696億米ドル。実現益も48億米ドル。
ん?そんなに悪くない。

孫さんも会見で言っていましたが、88銘柄で投資額は8.8兆円。
差し引きをしても1,000億円の損しか出てない。上出来だと。確かに。。。
ただ、この88銘柄の内、15銘柄くらいはコロナの谷で潰れます、と。
しかし、15銘柄ぐらいが跳ねます、と。90%の利益を産み出しますと。
残り60銘柄はまあまあです、と。

確かに。アリババを思い出して下さい。

アリババがまだ無名のときに、ジャック・マーとの10分間の面談だけで
20億円の出資を決めたというのは、有名な話です。
それが14年間で4,000倍。8兆円の企業価値になったんです。
IT関連は当たると何千倍と価値が上がりますから、あり得る話です。

5.今後の展開

最後に、今後の展開ですが、孫さんは用心しながらも投資は継続すると
言っています。個人資産も5,000億円の借入があるものの、
自社株などの資産は2兆数億円の規模で持っているとのこと。
会社のキャッシュも3兆円を超える金額を所有しています。

孫氏曰く、ソフトバンク・ビジョン・ファンドを得体が知れないとか、
リスクが大きいという人は、資産価値を0と考えてくれと。
資産の3兆円には借入がなく、支払いは投資家に対して年利7%のみ。
その上、ベンチャーキャピタルが行うアーリーステージの企業への
投資ではなく、レイトステージの企業への投資であるので
楽観的に考えると、IRR(内部収益率)は20%にも上るとのことです。
ここまで言われると怪しくないし、むしろ全然大丈夫やん!

それに加えて、ソフトバンク株式会社の上場や
T-Mobileとスプリントの合併、
テクノロジーのデザイン会社Arm Limitedの買収。

盤石じゃないですか。

一時的に大きな悪い数字が出て、反応する人も多いですが
以上の理由より、これからも企業も野球もソフトバンクに期待です。

熱男!!!

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