【木曜日のしかけ＃1】『〇〇さんの意見をきかせて』
木曜日は経営言動、すなわち社長の言動に関する「7秒しかけ」を紹介していきます。
社長の言動は幹部や社員のモチベーション、社長への信頼度に大きな影響を与えます。
社長がしくじった言動をすると幹部や社員は次のようになるでしょう。
・ 社長への信頼を失う
・ モチベーションが下がる
・ 繰り返されると最悪、会社を辞める
そうならないための「7秒しかけ」を紹介していきます。
一方、社長の言動が素晴らしく、見本になるならば幹部や社員は次のようになります。
・ 社長への信頼度を高め、社長をより尊敬する
・ 楽しく仕事ができる
・ 成長できるきっかけや環境をもらえる
これが実現できるような「7秒しかけ」も紹介します。
経営言動の「7秒しかけ」は経営者向けに紹介していきますが、次のような方にも有効なしかけになりますので参考にしてもらえれば嬉しいです！
・ 社長就任予定の幹部
・ 社長目線になる努力をしている幹部
・ 社長目線になりたい幹部
・ 将来、社長になりたいと思っている社員
・ 経営に興味のある方
０ ７秒しかけとは（１度読んだ方は読み飛ばしてください）
「7秒しかけ」とはしかけ研究家白潟敏朗と白潟総研のコンサルティング経験・ノウハウをベースに、次に示す習慣化の４つの技術を活用し開発したしかけです。
① 小さな行動から始める
～ 小さすぎてばかばかしいと思う行動が習慣になる（小さな習慣） ～
小さい行動はすぐに生活に取り入れることができ、やがて自然と大きく成長していきます。小さいことから始めれば、時間的な負担を気にせず大きな変化への第1歩を踏み出すことができます。
② If thenプランニング（もしXだったらYをする）
～ 「◯◯した時に□□する」で実行率アップ ～
簡単にいうと「もし○○だったら△△する」と決めておくだけです。
人間の脳は『XならY』という文章を記憶しやすく、無意識にそれに従って行動できるようになるようです。発動タイミングを決めてしまう、これが習慣化のポイントです。
【If-Thenプランニングの例】
・ 帰りに電車にのったら、明日見る動画の1行ゴールを書く
・ 行きの電車にのったら、ロジカルシンキング動画を1本見る
・ お風呂に入る前に、腕立て5回する
・ 先輩・上司に声をかけられたら、メモ帳を出す
できたら、自分を褒めましょう「よくできた！」
③ 20秒ルール
～ 始めるまでにかかる時間を20秒短くする ～
何かを始めるまでの手間を20秒短縮すると、20秒分の手間のかからなさが、頭によぎる「面倒くさい」を遠ざけ、「気がついたらやっていた」という達成感につながります。
20秒以内にすぐにやれるように準備することが大事！
④ マジックナンバー４
～ 週４回以上の実践で習慣化しやすい ～
習慣化の４つの技術に加え、最近流行りの行動経済学も活用しています。
特にナッジ理論「行動科学に基づいた小さなきっかけで人々の意思決定に影響を与え、行動変容を促す手法・戦略」を活かすことで、より簡単に実行できる工夫をしたしかけです。
具体的には1秒から7秒で実行でき小さな成功により少しだけ自信がつき、気がつけば習慣になっている、そのような効果のあるしかけです。7秒以内で実行できるので「7秒しかけ」と呼んでいます。
１ 『〇〇さんの意見をきかせて』とは
偉大な経営者のひとり松下幸之助は、社員におもいを伝える前に次のことをしていました。
さて社長、つぎに「積極的に〇〇する」の〇は文字数で2文字です。漢字か、ひらがなか、カタカナかは内緒です。答えを考えてください。
『なんだろうなぁ？ 雑談？』
雑談ですか！残念51点です。
雑談はしてたと思いますがそれではないんです
『雑談じゃないのか！あ、わかった対話だ！』
対話ですか、おしい！81点です！
正解は「質問」です。
『質問か！なるほどね、でも社員に質問ってあまりしないよね』
はい、その通りです。
社長は社員から質問される事は多いですが自分から質問はあまりしません。
でも、人づくりの名人松下幸之助はたくさん質問していたんです。
その時の魔法の言葉が（松下幸之助は魔法とは言ってないですが・・）
『〇〇さんの意見をきかせて』
なんです！
今回の「7秒しかけ」です。
社長が幹部や社員に意見をきくと次のようなメリットがあります。
社長から突然『今回の新商品について、〇〇さんの意見をきかせて』ときかれたら、社員はびっくりすると同時に社長から少し認められた気がして嬉しくなりやる気になります。
ただ、突然の社長からの質問には意見を言えないことが多いでしょう。
しばらくして、また社長から『今回の新商品について、〇〇さんの意見をきかせて』と同じ質問されても、嬉しくなりますがおそらく意見は言えないかもしれません。
最近、社長からよく新商品の意見をきかれるけど、
社長どうしちゃったんだろう？
と不思議がる社員もいるでしょう。
そんな社員は、社長からの次の質問をもらうまでに、新商品について分析し自分なりの意見をまとめておきます。
そして、また社長から『今回の新商品について、〇〇さんの意見をきかせて』ときかれたら、社長質問ありがとうございます。
私の意見は・・・・・です！と社長に意見を述べるでしょう。
いかがですか？
社長が社員に『意見をきかせて』ときいただけですよ。
この一言で社員はモチベーションが上がり勝手に勉強を始めるのです。
社長、この「7秒しかけ」やらない手はないでしょう！
社長が意見をきくだけなので、お金は1円もかかりません。
どんな研修よりも効果があります。
（研修を提供している白潟総研が言ってるのでマジで本当です）
さらにですよ、社員に意見をきく社長は社員から尊敬されますし、
意見をきき続けると社長に自然に情報が集まってきます。
先ほどの例ですと、新商品についての情報は社長に集まるようになります。
そうすると、社長の永遠の課題でもある
裸の王様にならずにすむんです！
こんな特典までついてきます！
社長、ぜひ今から幹部・社員に『〇〇さんの意見をきかせて』やりましょう
効果のあるしかけですが、留意点が２つあります。
① 社員の意見を途中で遮らない
② 社員が意見を言った直後に否定しない
せっかく、色々と考え勇気をもって社長に意見を言ったのに、最後まで聴いてもらえなかった。意見を言った直後にその意見は良くないね等と否定されると、社員はへこみますし二度と社長に意見を言わなくなるかもです。
気をつけましょう！
２ アンカー（『○○さんの意見をきかせて』を思い出させるきっかけ）
社長、『○○さんの意見をきかせて』を実践するきっかけを考えましょう。
社長が何をした後に、幹部や社員に意見を一番ききやすいでしょうか？
例えば
・ 幹部と食事している時に
『○○さんの意見をきかせて』ときく
・ 幹部に相談され自分がアドバイスをした後に
私はこう思うが『○○さんの意見をきかせて』ときく
・ 幹部や社員の意見をききたくなった後に
XXについて『○○さんの意見をきかせて』とききまわる
社長に合ったきっかけはありましたか？
あったら忘れないように今すぐ記録をしてください。お願いいたします！
すみません、上記例にいいきっかけがなかったら社長に合うきっかけを考え実践してください。
３ 今すぐ準備しましょう
『○○さんの意見をきかせて』を実践するには次の準備が必要です。
今すぐ準備しましょう！
① 何のテーマについて意見をきくかを決めておきます
社長が最近、変えた（変えたい）・作った（作りたい）・やった（やりたい）ことをきいてみる。
② 意見をきくきっかけを決めておきます（前述の3）
③ 意見を記録するメモ帳を準備します
幹部や社員からの貴重な意見です。
ぜひメモを取る準備をしましょう。
４ いつから実践しますか？
『○○さんの意見をきかせて』いつから実践しますか？
実践したいと思った社長は今ここで実践時期を決めましょう！
・ 今から
・ 明日から
・ 明後日から
・ 来週の月曜日から
決めた実践時期を手帳やカレンダーに書き込みましょう。
『○○さんの意見をきかせて』実践と記入した付箋を手帳やパソコンに
貼ってもいいと思います。
『○○さんの意見をきかせて』の紹介は以上でおひらきです。
社長からの問いかけにより、幹部や社員のモチベーションアップと自ら学び始めることを心から願っております。
実践したらＸ（Twitter）への投稿、またはNoteへコメントしてもらえたら嬉しいです！
今日も、「日刊7秒しかけ」を読んでくれてありがとうございます。
『○○さんの意見をきかせて』の7秒しかけを気に入ってもらえたら、
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それでは、また明日！明日はフツーの会社のすごいしかけです。
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