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誰が困っているの?(”なんか体調悪い”はズルじゃなかった⑩)

発達障害のひとつであるASDの診断を受けた後、

旦那さんも私も本やネットで情報をかき集めました。

今までは自分たちで勝手にグレーゾーンの子だと思って

なんとなく見ていた記事や書籍をしっかりと読み、

ASDの特徴がぴったりと息子に当てはまる事、

まったく当てはまらない事があることにも気づきました。

当てはまる個所はどうしたらいいのかを奥深く読み込んだり、

認知行動療法について調べたり、

改めて息子本人の特性を見つめてみました。

☆ ☆ ☆

そんな中で専門家の方と話す機会を得て

「本人は実は困っていたけれど、

 周りが困っていなかったから、

 きっと気づかれなかったんでしょうね。」

と穏やかに仰られたのを聞いて

いろんなことが腑に落ちました。


小学校時代の個人面談で

「息子をグレーゾーンだと思っていますが

 先生が見た学校生活での印象ではどうですか?」

と尋ねた時の返事を思い出したからです。

「一人で本を読んでいることが多い印象です。

 大人しいけれど静かに座って勉強ができているし、

 率先して私のお手伝いをしてくれるし、

 司会をやらせると凄くテキパキしてくれます。

 よく気が付いて優しいお子さんです。

 大丈夫ですよ。」

と聞きました。

一人読書 → ”人の輪に興味がない”

大人しいけれど~ → ”ADHDではなくASDだから”

率先して手伝い → ”失敗してパニックにならないように予想して動く習慣があるから先回りは得意”

司会をテキパキ → ”人に合わせずに自分のペースで動くから”

だったのかもしれない、、、と思いました。

学校の先生だけではなく、

私達も困ることがなかった(自分のペースで自分のことを何でもする子だった)けれど、

実際は息子はいろいろと困った想いをしていました。

修学旅行や遠足(移動)が嫌な事、(←楽しいこともあるよと送り出しちゃいました・涙)

運動会などのイベントが嫌な事、(←練習頑張ったから大丈夫と送り出しちゃいました・涙)

大きな音や、がやがやしたのが苦手な事、(←少しずつ慣れていこうと送り出しちゃいました・涙)

人が多いところがとっても苦手な事、(←少しずつ慣れていこうと送り出しちゃいました・涙)

ぜんぶASDだったからなんだね。

ずっと、、、息子は一人で困っていました。

ごめんね。

お母さん、〇〇が困ってたのに何もしてあげてなかった。

息子には正直に謝りました。

私の罪悪感を減らす為ではなく、

息子に申し訳ないことをしたと心から思ったからです。

大丈夫だよと優しく返事してくれたけれど

息子の優しさにこれ以上甘えずに

きちんとひとつひとつ向き合っていこうと思います。


まずは息子が困っていることやその度合いを知って、

完全に無くすことはできないだろうけれど、

少しでも彼が生き易いように

困ったことが少しでも小さくなるように

少しずつでもいいからしていきたいです。

具体的には、

”音に敏感なのはイヤーマフ(防音のヘッドフォンのようなもの)の装着”

のように、機械的に即対応できるものもあれば、

今までとは違う考え方や行動で困った状況を軽減させるという、

身に着くまでに時間のかかるものもあります。

その点はこれからおいおいまた書いていきますね。

☆ ☆ ☆

専門家の方と話していて、

それはいいですねと言われたことを一つ。

「初めてのことをする時や、

 初めての場所に行く時は

 早めに知らせて自分で調べる時間を持てるようにすること」

でした(他の記事でも書いたかもしれませんが)。

事前に分かっていると安心できるし、

調べること自体が好きなので

そうするようにしています。


私のつまずきや小さな経験談が

波のように回りまわって

どなたかを少しでも楽にできたらいいな。

最後まで読んで下さってありがとうございました(*^_^*)

イラストをお借りしました。ありがとうございました!

優しいお気持はありがたく、ちゃっかり頂く方針にしました💖