【本】漂流郵便局（久保田沙耶さん）

💌　出会いはぴっぴさんのおかげ

こちら👇で、
ぴっぴさんが分かりやすく説明して下さってるので
先にこちらを読んで下さると嬉しいです　m(_ _)m

このnoteを読んで、「今すぐ読みたい！」と思った私。
図書館にすぐに予約して借りたものの、
他にも図書館の本をいっぱい積んでいたので、
読むのが遅くなりました💦💦

今日の午後、読み始めたらもう夢中でした。

銀色さんの写真詩のようなレイアウト、
穏やかな始まりでその場にお邪魔しているかのように感じ、
わくわくしながら読み進め、
谷川俊太郎さんの手紙に感慨深さを感じ、
たくさんの寄せられたお手紙をみてほっこりしたり、
切なくなったりしました。

さっき読み終わったばかりなので、
記憶が薄れてしまわないうちに、感じたことを書いちゃいます😝

💖ぴっぴさんへ💖
素敵な本と出会わせて下さってありがとうございます！

💌　海が好きだった

海に近いところで育った私。

男の子を育てたかった父に、
強引に海釣りにつれられていました💦
沖でへたくそな投げのフォームを練習させられたり、
ゴムボートに乗って延々と釣竿をたらしたり、
うにょうにょ動く餌に悲鳴をあげたり、
楽しかった思い出は一つもありません（お父さんごめんなさい！）

でも、海に居る時間は大好きでした。

波の音を聴いていると、
心は落ち着いて凪いでいきました。

一瞬で消えてしまう波と波がぶつかる様が儚くて
ずっと眺めていても飽きませんでした。

ある日、波打ち際に寄せられたごみの中に
コーラの瓶を見つけました。
それは小さなメモが入った瓶でした。
そう、誰かが書いたお手紙が入っていたのです。

でも、悲しいかな。
誰が書いたかわからない、
得体のしれない手紙を持ち帰るのを母は許しませんでした。
浜辺に還してこいと言われて悲しかったです。

その代わり、自分で小さな紙に手紙を書いて、
家にあった瓶につめて蓋をして、海に流しました。
友達も誘って海に何度もお手紙を流しました。
※親が放任で、放課後の娘の行動に無関心だったから出来たことです💦
　危ないので≪良い子じゃなくても≫真似しないでね！

その手紙には、私の夢を馬鹿正直に書いた覚えがあります。
「絶対に叶いますように」という願いを強く込めて。

手紙は誰かに届いたんでしょうか。
それとも海の底に沈んだのでしょうか。

本当のことは誰にも分からないけれど、
「　本当の気持を書いて、何かに託すこと　」は
今の私にも繋がっているように感じます。

💌　ｎｏｔｅと漂流郵便局

noteはとても広くて、
いろんな方がいらっしゃいます。

日記代わりの方も、商売の方も、辛さを吐き出す方も、
幸せを伝える方も、本当にいろんな方がいらっしゃいます。

その広い世界で
note引きこもり時代の私の言葉たちは、
殆ど読まれることはありませんでした。
一生懸命書いていても、
数人にしか届かない言葉たちでした。

今年になってやっと引きこもりの穴倉から出てきた「へなちょこ母」が発する言葉たちは、noteを漂って、多くの方に辿り着くようになりました。
読んで下さる皆さん、ありがとうございます❣

漂流郵便局へ託されたお手紙は、
受取人の方は持って帰ってよいことになっています。
受取人以外の方は、読んだ後にそっともとに戻します。

そして、受取人が居ないことを前提に送られた手紙たちは
後で差出人が読み返しに来ることもあるそうです。

最初は亡くなった旦那様への悲しみを書いていた方が、ずっと書き続けていくうちに、旦那様への優しいメッセージになっていったエピソードがありました。

辛く悲しい胸の内を正直に書いて送り続けたことで、
波が揺り返すように、癒しや赦しが手元に届いたのかもしれないなって思いました。

自分の痛みや辛さを少しずつでも書いて外に出すことの心理的効果（というとつまらないけれど）を垣間見た気がしました。

私の拙い言葉たちは、
受取人のないお手紙と同じ。

誰が読んでもよい、
正直な気持ちとしてnoteの中にあります。
（ブログと違って閲覧制限を掛けられない仕組みなので見放題💦）

漂流郵便局に辿り着いたお手紙のように、
たまたま読んだ方の中で生きることもあれば、
正直な気持ちを書いて外に出すことで、
書き手である私自身が癒されることもあります。

最近、note友さんの記事を読んでいる時に
似たような事を感じていました。
誰かに読まれる前提の、気付きを伝えるnoteでありながら、
書き手の方の心をも癒す効果があること。
自分の心を静かに見据えて「書く」ことの大切な意味。

漂流郵便局を読んだことで、
なんだかしっくり腹落ちした気がします。

この本を読めて良かったとしみじみ思います。
そして、漂流郵便局を運営して下さっていることを
有難く思いました。

漂流郵便局の感想文というよりは、
気付いた事柄のお話となってしまいました💦💦

最後まで読んで下さってありがとうございます！

漂流郵便局のある粟島の写真はお借りしました。
ありがとうございました(^^♪

私の『クセ』のある読書感想文はこちらにも　( *´艸｀)
良かったら読んでみて下さい💖