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私がライティングをする理由

少し前に、こんな投稿をしました。

何度読んでも感情入りまくりの文章だなぁと思う。
でも私にとって、とても大切なおはなしです。

この『夢は、叶うよ。』は、私がSHElikesのライターコースを担当させてもらうことになったとき、ちょうど受講生の募集開始直前くらいの真夜中に書いたnoteでした。

すごく伝えたいことだったからです。

だから、ここで声を大にして私は言います。
夢は、叶うよ。
これは、SHEのライターレッスンが始まる前に絶対に書こうと決めてたnoteです。
教室のはじっこで泣いてた私が、今こうして人前に立って、ライティングのあれこれをお伝えできるようになりました。感謝のきもちでいっぱいです。
「大学生の私がSHEに出会っていたら、もしかしたら受講してたかも」なんて思うのに、その反対側の立ち位置においてもらえることに、まだびっくりしています。

ライターとして、編集者としてぜんぜん大物って感じでもエリートって感じでもない私が「講師」と名乗ることにすごく抵抗があったのですが…

実際にレッスンがスタートすると、「ライターになりたい」と思いつつも、いまひとつ一歩を踏み出せないでいる同世代の素敵な女性たちは多いことに気づかされました。

そんなときに自分がしてきた経験をシェアすることで何か力になれたと思えると、かえって私自身が救われたりもして。

ライターレッスンを通してSHEに来てくださる皆さんに伝えたかったのは「書いて生きていく人」として豊かな人生を送るために知っておくとよいこと、と説明できるかもしれません。

みなさんがレッスンに来てくださっている動機はさまざまで、必ずしも全員が「ライターとして仕事をしたい」というわけではありません。

でも、それは何も問題ではなくて。

「文章を書くことが好き」
「もっと言葉で人に想いを伝えられるようになりたい」
「本当は書きたかったけど、勇気が出なくて」
「書くことが苦手だから、克服したい」

そんな気持ちを教えてもらうたびに、「文章を書く=ライターとして生きる」でなくてもいいよね、という想いは強くなりました。

そのなかで、ちらほらと「書くことを仕事に選んだ人」が出てくればいいんじゃないか、くらい。
大事なのは卒業後にライターになることではなく、自分の選択に「納得できること」だと思うのです。

だから、担当させていただいた5,6,7期のレッスン内容は、同じカリキュラムではあれどちょっとずつ毛色が違いました。
そのときに来てくださったメンバーが「書いて、何をしていきたいのか」に応えていきたいと思っていたからです。
(※もちろん、そのためのベースとしてプロのライターさんたちがどんなふうに「書く」と向き合っているのかをメインの講義内容としています。)

特に、DAY7まであるプログラムの最終回では、あらかじめ受講生のみなさんの要望を伺い、毎回別のことをしてきました。

5期では、フリーランスでライター業をしているななちゃんとの対談と、質疑応答タイムをメインに。

6期は、実際にライターとして仕事をするために、改めてみなさんが気になる「リアル」について、匿名で質問カードを3枚ずつ書いていただき、みんなで話し合いました。(Wantedelyのプロフィールをみんなで考えたりね)

そして7期は、今、こうしてLIVEライティングをしています(!)

すごくないですか。笑
そんなご要望あるんですね(いまリアルに笑ってます)

「プロのライターさんが文章を書いているところを見たいです」
と言っていただいたことが発端なのですが、たしかに言われてみれば、みんなどういう風に文章を書いているのか気になりますよね。

いまこうしてスクリーンに表示される状態で文章を書いていて、自分がどうやって普段書いているのかを客観視できるのは貴重な経験だなぁと思っています。(絵的にはめちゃくちゃシュールです)

ということで、実はここまではこの記事の前置きでしかありません。

長い前置きでしたが、対面レッスンは今回で最後になります。
とても良い意味で。

この度SHE likesがパワーアップしたことにより、全レッスンがオンライン化。それに伴い、毎週の対面レッスンもPCの中へとお引越しします。

このパワーアップにはめちゃくちゃ素敵な背景があるので、えりちゃんのnoteを読んでいただくとして、、

せっかくこうしてLIVEで書く機会をいただいたので、ライターレッスンの課題として提出をお願いしている「私がライティングをする理由」をここで自分でも書いてみようと思いました。
受講生のみなさんは心当たりのある方も多いんじゃないかなぁ。
みなさんに書かせてばっかりじゃ示しがつかないかも、とか思って。

なので、改めて書きます。
『私がライティングをする理由』

***

「好き」と「得意」の一致

そもそもの始まりは就職活動でした。
大学3年生の冬に、みんなが一斉に合同説明会やインターンシップに行きはじめ、「これはまずいぞ」と思って自分と向き合いはじめたとき、大きな壁にぶつかりました。

それは、自分が「納得できないとぜんぜん頑張れない」タイプという事実。

「なんでよく知らない会社にES書かなきゃいけないのか」みたいな生意気な感情がつよくて、本当に興味のある分野や職種の選考しか受けようと思えませんでした。

そして、「自分の興味がどこにあるのか」を考えると同時に、「今まで自分が褒めてもらってきたことは何だったか」も掘り下げてみたりしました。

そこでほんとうにひとつだけ出てきたのが、「文章を書くこと」だったから。

長くなるので手みじかに書くと、就活で広告代理店のコピーライターとかマーケティング職とか受けても結局落ちまくり、みんなが内定式のときに普通に授業に出席しながら「本当になりたいのは編集者・ライターなんだし、もう正規ルートじゃなくてもその業界に入るしかないよ」と思ったりして、わりと気合いと根性で、書籍や雑誌の制作をしていた小さな会社に拾ってもらいました。笑

私にとって「働くこと」は人生だと思ったので、人生を通してやっていきたいことを仕事にしないと、納得できなかったのです。

これがまず、「書きはじめた」理由です。

本気で考えられること

人生の中でファインプレーだったなと思うことがいくつかあるとしたら、このように気合いで「書く」を仕事にできたことだと思っていて。笑

ライター・編集者として働く日々は、自分で言うのもなんですが、本当に私らしいなと思いながら数年間社会人をしております。

ほんとうにドラマみたいに泥臭くて笑ってしまうことも多いけど、そこにどれだけ本気になれるかが大事で。

「ここの言い回しもっと分かりやすくできないかな」とか「この言語化、微妙にニュアンス違くない?」とかめちゃくちゃ細かいことを議論しながら働く毎日が、とっても楽しいのです。

繰り返すことになってしまうけど「働くことは生きること」派の自分にとっては、仕事も遊びも同じくらい本気になれることにしたいので、「本気で考えられる」から、ちゃんと仕事にしたくて、ずっとライティングをしています。

「ここにいていい」って思える

私が書くことで、少しだけでも誰かの力になれることがあるのかもしれないと思ってしまったりしています。

人が生きていくためには「誰かの役に立っている」と思えることが重要で、それが結果として自分自身が「幸せだ」と思える起点になる。

だとしたら、私は文章で人のために何かできたらいいな、と思うのです。
まだまだではあるけれど、「栞の記事を楽しみにしてるよ」とか「あの記事すごく好き」と言ってもらえるたびに、大げさでなく「生きていてよかったなぁ」と感じています。

編集者としての仕事もライターレッスンの講師をさせてもらっているときも同じで、ライターさんと良いコンテンツを作って世に届けることができたり、受講生の方が新しい一歩を踏み出してくださったりするたびに、私の存在意義がちゃんとあるように思えるのは、とても幸せです。

ちゃんと感謝しなくてはなりません。本当にありがとうございます。

***

こうやってまとめてみると、ほんとに「書くことが人生」みたいな感じになっているねぇとびっくりしてしまうのですが、なんていうか、個人的には重たく捉えているわけでもなく、幸せに生きていくために書いてる。といった感じがいちばんしっくりくる。

ライターだからすごいこともないし、書くことを仕事にしてるから偉いわけでもないって、どうかすべての「書きたい人」に伝わってほしいな。

これからもずっと、書くことをみんなで楽しんでいけますように。

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対面でのレッスンに来てくださったみなさま、私の話に耳を傾けていただいてありがとうごさいました!

これからオンライン講座や月イチのもくもく会などでお会いできるかもしれないみなさん、どうぞよろしくお願いします!

何かあれば、いつでも。

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