世界で初めて雨を「線」で表現した歌川広重(可視化・言語化の魔法)

今ね、コピーライターの梅田悟司さんの『言葉にできるは武器になる』を読んでる。

まだ読み切ってはないけど、この本では人に伝える「外なる言葉」よりも、自分が思考するときに使う「内なる言葉」をまず磨くことを大事にしていて、けっこうぐっときてる。

そこで冒頭の章に例として挙げられているのが、歌川広重が世界で初めて雨を線で描いたはなし。

それまで絵画において雨そのものは描かれることなく、傘やレインコートを着ている人物や、水が溜まり濡れた地面を用いて、雨が降っている状況を描写していた。

つまり、歌川広重の作品によって、「雨は線のように降っていたんだ」と気付き、認識するようになったのである。新しい表現方法が生まれただけではなく、新しい視点がもたらされたのだ。

ちなみに世界ではじめて雨を線で表現した広重の作品がこれ。

名所江戸百選 大はしあたけの夕立

しびれる。

言語化、可視化がしっくりくると、「もう、そうとしか思えない。それにしか見えない」現象が起こる。そのことがもたらす価値ってすごいよね。ていう分かりやすい例が、歌川広重の雨の描写だなと思ったので忘れないように書き留めておこうと思ってのnote更新でした。

言語化できないのは、考えてないのとおんなじだ。

話はもとに戻って、『言葉にできるは武器になる』はそんなメッセージが込められた本なので、説明下手を克服するために熟読します。。。

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