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プロダクト合宿をやってみた

この記事はコネヒトアドベントカレンダー2022の8日目の記事です🎅
前回は、@laugh_k さんのNotion導入記事!

こんにちは。コネヒトでママリアプリのプロダクトマネージャーをしています、よしおかしおりです。おりちゃんと呼ばれています。

今回は、会社の有志でプロダクト合宿を実施したお話をしたいと思います。

プロダクト合宿とは

プロダクトに携わるさまざまな職種(PM・マーケ・CS・営業・開発)、それぞれの役割から見える課題感はあって、それが点在しているけど、点になっているから着手するまでの意思決定に至らないものがたくさんありそう。
つまり点を線にしていきたい。
そんな思いを持つ最強の有志たちで開催されたものです。

一枚絵にするとこんな感じ。

思いの詳細や準備については前編のこちらをどうぞ!

今回は合宿をどのように進めたのかについて記していこうと思います。

自分たち流に進めたものなので、「これが正解です!」と言えるわけではありませんが、こういう進め方や議論の仕方があるんだな〜と、同じような課題意識を持つプロダクト組織の方の参考になると幸いです!

合宿全体の流れ

合宿当日は、下記のような流れで進めました。
それぞれファシリテーターを決めておき、その人がその場を回していきます。(と言っても5人だけなので、基本はみんながリーダー、みんなが主役スタンスで柔軟に回します)

Day1:ユーザーに思いを馳せる

Day1のゴールは、ユーザーのペインとゲインを改めて明らかにすることに設定しました。

実際のユーザー情報を参考にペルソナを1つ設定し、共感マップに事実や私たちの想像を落とし込み、ユーザー像を明らかにしていきました。

共感マップについてはこちらを参考に。

今回は過去に直接インタビューしたユーザーではなく、特定のユーザーの行動ログからその人の深層心理をとにかく予想していきました。
私が主にインタビューに携わっていることもあり、そうすると情報理解の偏りが生まれてしまいます。
そうすると例えば「この人はこういうことをこんなふうな言い方で言っててね…」と私が変な主観を交えて教えてしまうリスクがあったり。

行動ログだけだともちろん本当のところ何を考えているのはわからないのですが、あえてそこに対してみんなで仮説をたくさん考えていくのも面白かったですね。
(前提みんな過去のユーザーインタビューなど多く観てもらっているので、ユーザーに対するベースの理解はありました)

実際にはこんな感じの共感マップが完成!

ユーザーのペインとゲインについて、みんなで認識を揃えることができました。

続きは明日!
ということでこの日はゆず醤油鍋を囲みました。優勝。

Day2:ママリに落とし込む

Day2では、Day1で特定したペインやゲインについて、現状のプロダクトで満たせているもの・いないものを明らかにしていきます。

VPCを使って進めました。

VPCについてはこちらを参考にしました。

本来VPCは新規事業や新規プロダクト、新規価値に対して整合性をはかるためのツールなのだろうと認識していますが、
今回は「既存プロダクトで本当に整合性が取れているのか、取れていない箇所はどこなのか」を明らかにする目的で利用しました。

具体的には昨日あげたペイン・ゲインに対して、これには現状のプロダクトで対応できているね・できていないね、をみんなで繋げていきます。

そして、満たせていないペインやゲインの中でもユーザーにとっても優先度が大きそう(痛みが強そう)なものについて、どうやって満たすのが良いのか?の戦略を考えます。
その戦略に対して「こういう実現方法がありそう」のアイデアを提案に上げていきます。

めちゃくちゃ良い戦略ができたー!とテンションが上がったところでお腹が空いた。
この日はすき焼きにしました。またしても優勝。

Day3:実行計画にうつす

(Day2はちょっと夜の時間帯でテンションが上がってしまったので)
Day3では改めてみんなの認識が揃っているかの確認と、その上で仮説検証するべきポイントを明確にしました。

カスタマージャーニーっぽいものを使います。

一般的なカスタマージャーニーはユーザーの体験のみに振り切っていると思いますが、今回は各職種の視点を線にすることが目的だったので、どこに我々の資産チャンスや収益チャンスがあるか?まで見える化できるようなレーンを作りました。

こういうものです。

体験をよりペルソナに沿った具体のものにすることで、「実はここの認識違ってたね」という会話になったり
「これって本当にユーザーにニーズあるのかな?」「これって本当に実現できるのかな?」という会話になったり
より抽象を具体に近づけることができました。

合宿の進め方でよかったこと


今回の合宿でよかった点として、3つ挙げたいと思います。

①既存フォーマットに囚われすぎなかったこと

これは前編の記事でも触れられていましたが、既存のフォーマットを「埋める」ことが目的化してしまうのではなく、
あくまで自分たちの目的に応じてフォーマットを「利用」するためアレンジできたことはよかったなと思っています。

②事前準備を綿密にしたこと

こういった難しい問いや課題感に向き合うとかなり抽象度の高い会話になり結論の着地が難しいことが多々あると思いますが、
「合宿でどんなアウトプットを出したいのか」「そのために必要な事前準備は何か」を事前に何度も話して明らかにして臨めたので、
合宿の時間を有効活用できたなと思います。

ちなみに今回合宿自体は3泊4日で、うち2日移動と余暇、2日がっつり仕事という感じでした。
日中は各々の仕事を行い、コアタイム終了後に本件を扱いました。

③非日常空間の中で楽しく進められたこと

移動と余暇?
そう、今回は東京から伊豆に移動し、伊豆で泊まりがけの合宿を行いました!

別にそれって会社でやれば良くない?という感想もあるかもしれません。
もちろん可能です。

ですが遠方に合宿することで、職種横断で腹を割って話せたり、いつもと違う環境下で脳をリフレッシュさせて考えられたりといった効果があったと感じています。

議論頑張った後にみんなでつつく鍋は至福でしたしね。
(余暇編はきっと前編担当のはるちゃんが書いてくれる!)

プロダクト組織に課題感を持つあなたへ

これは想像ですが、今回の私たちのような「点を線にしなければ」といった課題感に近しい意識を抱かれる方は一定数いらっしゃるのではないでしょうか。

私の中ではなかなか難易度の高い課題なのですが、これに今回合宿という形で取り組めたのはまず職種横断で「実はこの辺課題だと思ってて・・・」「え、私も!」という会話ができたことがとても大きかったと感じています。

すぐに解決できないことかもしれなくても、声を出してみることって大事だよなあと改めて感じたのでした。

もちろん他にもいろんな打ち手はあると思いますが、この合宿の内容が何かの参考になると幸いです!

さ〜て、明日のアドベントカレンダーは!
@tommykw さんです!
お楽しみに〜!

おまけ

利用させていただいた施設はこちらです!ワークスペースが広く、キッチンなども充実しており最高でしたのでぜひ。


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