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和菓子をどうぞ

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すこやかに、しあわせにー。今も昔も変わらぬ願いを込めてつくり味わい、伝えられてきた日本のお菓子。今この時をともに迎えられた喜びに、この先もつつがなく過ごしてゆけるよう祈りを重ねて… もっと読む
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#立秋

8/7〜22 立秋のお菓子『遠花火』

8/7〜22 立秋のお菓子『遠花火』

提供: 立秋・処暑の間、店での提供は休みます
菓銘: #遠花火
薯蕷練切(山の芋使用)|赤こし餡
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暮れてゆく夏の夜空を彩る花火。その華やかさや迫力から今ではエンターテイメント性が色濃くなっていますが、昔訪れた秋田・大曲の花火では夕暮れにかけて一玉毎にあがる時間帯がありました。
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おだやかな呼吸の間合いでひとつずつゆったりと打ち上がる大輪に、急き立てられるような時の流れをしばし離れて過ぎゆく季

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8/5〜14 立秋のお菓子「朝がほ」

8/5〜14 立秋のお菓子「朝がほ」

ご提供:8/5(水)〜14(金)
菓銘: #朝がほ
梅雨が明けたばかりですが、7日には早くも立秋を迎えます。夏休みにつきものの朝顔ですが、季語としては秋。酷暑の中に混じりはじめる次の季節への移ろいを感じさせる花です。
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今回は抽象的に朝顔の色を三色、茶巾でしぼりました。中はこし餡。朝顔の黒い種にも見えるでしょうか。暑さの盛り、葉に宿る朝の露も小さくあっという間に消えてし

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日付の訂正+熱中症予防について

日付の訂正+熱中症予防について

昨日の投稿、うっかり日付間違えていました!
明日8/8が立秋、本日8/7が旧暦七夕でした。
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ということで、本日も練切の#牽牛花(#朝顔)ご用意しております。こしあんの小豆、品種によって色や風味が異なるので少しずつ試していますが今回のものが一番好みです(いいお値段なのが唯一の悩みどころ)。
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ついでに。熱中症、きてますね。
暑い日が連日続くとアスファルトが蓄熱するようにからだの内部にも熱がたま

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8/6〜9 立秋のお菓子「牽牛花」

8/6〜9 立秋のお菓子「牽牛花」

ご提供:8/6(火)〜9(金)
菓銘:#牽牛花
ひさしぶりにさらりとしたこしあんを炊いて練切をおつくりしました。
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牽牛花とは #朝顔 の漢名です。奈良〜平安時代に花ではなくタネを薬として使うために中国から渡ってきました。生薬名の牽牛子(ケンゴシ)は貴重なため牛を牽いて取引したことに由来します。江戸時代からは花を愛でるために栽培され、今では日本の夏を象徴する風物詩となりました。
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花が咲くのは

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