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2023年に読んで好きだった本

2023年に読んで好きだった本、印象的だった本のお時間です。(2023年に出版された本に限らず、あくまで私が2023年に読んだ本です)
今年は全然本が読めなかった・・・。来年はもっと読む時間を増やすぞ。



『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ

こんな風に古典作品を読み継ぐ意味について深く考えられた本を読んだことがない。
現代の規範と照らしてただ否定するだけでなく、未来のために読むという行為に痺れた。


『女ふたり、暮らしています。』キム・ハナ/ファン・ソヌ 訳:清水知佐子

ただただ羨ましくてジタバタした。
この羨ましさがどこからくるのかをちゃんと自分と向き合わねばならない(やってはいない)


『死ぬまでに行きたい海』岸本佐知子

好きすぎてジタバタした。むしろ嫉妬した。
気付いたらぐにゃりと曲がった世界に迷い込んでいる。


『カメラを止めて書きます』ヤン・ヨンヒ

映画「スープとイデオロギー」を観て心動かされたので監督の本を読んだ。中でもこの一冊。
監督の作品をもっと沢山観たい。


『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』坂本龍一

言葉にならない。
私は熱心なファンではなく、むしろ音楽はほとんど聴いていない。ここ最近の社会的な活動の方が印象深い。
でも今年「戦場のメリークリスマス」を劇場で観ることがあり、音楽が流れた瞬間に涙が出た。
私の推しに大きな影響を与えた方でもある。
こんなに最後まで活動されていたなんて。
ご冥福をお祈りします。


『かけがえのない心』チョ・ヘジン 著 オ・ヨンア 訳

『明るい夜』【著】チェ・ウニョン【訳】古川 綾子

近いタイミングで読んだどちらもストーリーが素晴らしかった。
亜紀書房さんへの絶大な信頼。


『野原』ローベルト・ゼーターラー/著 、浅井晶子/訳

じんわりと読後感が長く続くような感じ。決して派手ではないけれど、読み返す度に感情移入する人物が変わり、気付きがありそう。


『ルクレツィアの肖像』マギー・オファーレル/著 、小竹由美子/訳

私の好きな、強く聡明な女性の話。

『路上の陽光』ラシャムジャ 星泉訳

光を文章化したような、繊細な感情表現がよかった。


来年も沢山本が読めますように。

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