初めて付き合った彼氏とKing Gnuと

最近King Gnuをよく聴く。人から白日がいいよって勧められたよくある入りで、まぁいいな〜くらいに思ってたまに聴いてた。

で、ちょうど先月くらいに、元彼が別の人と付き合ってるっていう事実を偶然知って、何故かものすごくショックを受けた自分がいて。いやいや自分から振ったよね、しかも振ったのもう5年も前だしってな感じなんだけど。どうやら私という生き物は、人生で初めて付き合ったあの彼が、一生振り向かない相手の事を一生思い続けて生きていくもんだとでも思ってたらしい。どんだけ虫がいいんだよと。そりゃ当時の彼は自惚れとかでなく私の事を本気で愛していたんだろうけど、私が、自分で、それを享受しないという選択をしたんだよって。彼にもまだこの先長い人生があるのに、そんな何の救いも無い所で立ち止まってる訳ないって。そこに最近になってようやく気付かされた。こんなの不意打ち、無意識から急に意識に引き上げられた。

彼は白黒はっきりしているタイプで。私に求められた二者択一は、彼女か、赤の他人か。友人なんて選択肢ははなから用意されてなかった。別れた後もたまに会ってたけど、時が来たらヨリを戻すからっていう嘘で塗り固めた関係で。付き合う前みたいな先輩と後輩っていう関係は一方的な思い込みでしかなかった、というか彼は初めから後輩として私の事を見ていなかったらしいから私の幻想でしかないな。最初から全部分かってたけど自分の都合の良い関係に見立てて楽しい虚無の時間を続けたかった。

それが叶わないんだと現実に突きつけられた時に特に意味もなく白日を聴いた。これまで、曲はリズムの良さで選んできた私にとって、初めて歌詞がすーっと心に入ってきた。自分の心の中の動きもそうだし、私が彼にしてきた行いや、今続いている関係への影響についても様々思い返された。彼が私にとって大きな意味を持つ存在であったことは確かだけど、それはもう過去でしかなくて、過去を過去として扱うべき時が来たんだなって歌詞を聴きながら静かに納得した。

過去として扱えるようになった頃に、きっと、春風が吹くんだろうなと思いながら。