HIP HOPに触れたきっかけ

 今回は仕事の話ではなく趣味の話ですが、書いてみようと思います。

きっかけはフリースタイルダンジョン

 私がHIP HOPを本格的に聴き始めたのは2015年の年末。フリースタイルダンジョンの放送が始まった年です。今までラップに関するイメージって「酒・金・高級車・セックス・ドラッグ」ぐらいしかなくて、怖い人しかいないと思っていたのですが、本当に印象が変わりました。当たり前なんですが、ラッパーの人達は日々たくさんの練習をしているからこそあんなに素晴らしい言葉が瞬時に出てくるんだなと。
 最初はあんまりよくわからなかったのですが、彼らがステージ上で言う「俺の方がHIP HOPだ」というのは、ジャンルが違うだけで「俺が一番ロックだ!」っていう精神と少し似ているなと気付いたら一気にのめりこみました。


昔聴いたアルバムを聴き直したらスキルの高さに驚いた

 高校生の頃からバンドを組んでいたこともあり、2015年までは音楽は邦ロックや渋谷系、アキシブ系、70〜80'sのディスコ、ジャズフュージョンあたりを好んで聴いていました。ほぼHIP HOPには触れずに生きて来たのです。聴いたことのあるアルバムはKICK THE CAN CREWの「BEST ALBUM 2001-2003 (初回限定DVD付)」とKREVAの「新人クレバ」の2枚のみ。この2枚は母の職場に物凄くラップが好きな人がいて、その人からCDを借りてきたので聴かせてもらったのがきっかけです。当時はおまけのDVDに入っているMV集が物凄く面白くて、音楽よりもそっちに気を取られていた気がします。

 フリースタイルダンジョンを見てHIP HOPに興味をもった私は「フリースタイルだけじゃなくて音源の方も聴いてみるか」という気持ちになりました。母がキックのCD借りた時にiTunesかなんかにデータ入れてたよなあ〜って思って探したら、上の2枚が見つかって。
 10年以上経って聴き直して本当に鳥肌が立ちました。本当にスキルフル。当時は全く気付かなかった韻もどこで踏んでいるか気付けるようになって、しかもきちんと文脈に沿って意味が通った韻がこれでもかというくらい散りばめられているんです。ストーリー性もあって、完成度の高い短編小説でも読んでいるんじゃないかってくらい。

水しぶきをあげるクロールに 涙で濡れるグローブに 
暑い日々はスクロールして またあっという間すぐ遠くに

 この曲は好きなところいっぱいあるんですけど、この少ない言葉数でプールや甲子園に行けなかった学生達の涙など夏がふんだんに盛り込まれているのが本当にすごい。


 これをきっかけにHIP HOPの曲をたくさん聴くようになりました。
 最近はずっとSUSHIBOYSを聴いています。埼玉の越生町のラッパー2人組(昔は3人組でした)ユニットなのですが、本当に曲がキャッチーでかっこいいです。

 今年の1月に大豆フェスティバルで越生にある美味しいお豆腐屋さんとお話する機会がありました。「越生なーんもないんですよね」って言われた時に「いやいやそんなことないですよ! 梅林もあるしSUSHIBOYSっていうめっちゃかっこいいヒップホップユニットがいますよ!」って言いたかったんですけど、いきなりラップの話したら何だこいつと思われると思って尻込みして結局言えませんでした。

 HOOKがPUFFYの「渚にまつわるエトセトラ」のサンプリングなの自由で面白くて好きです。
 トラックや歌詞に使われているサンプリング元の音楽も知ったりできるし、1粒で2度おいしいみたいなことがあってHIP HOPは本当に面白い音楽だなあと思います。

きちんとまとまらなかったけど、またラップの話は書きます。

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