学校に行けなかったことをお客さんに打ち明けた話

 義務教育期間ずっといじめられていて、そのことがコンプレックスで対人関係が上手く形成できない時間が人生のうちでとても長かったんです。「何でこんな思いしなきゃいけないかなあ」ってずっとしんどく思っていました。
 フリーランスとして開業するにあたって、周りの自営業の先輩たちにおんぶに抱っこで助けてもらいまくりだったんですが、こんなことを言われたんです。

「もっとプロフィールは今まであった人生のこと全部書くぐらいの勢いで書こうよ。あなたにとっては学校に通ったことは嫌な思い出かもしれないけど、いつかきっと役に立つよ」

 その時は正直「本当かなあ」って疑ってました。疑いながらも、自分より先に成功している人の言葉だからそのまま受け入れてやってみようって思いました。
 その結果、と言っていいのかはわかりませんが、打ち合わせでちょっと脱線した時に役に立ったんですよね。「昔学校に行けなかったんですよ」ってぽろっと話したお客さんに「私も高校以外全部不登校やってますよ。もう不登校のサラブレッドみたいなもんですよ」って返したら笑ってくれたんです。ちょっとだけ打ち合わせの空気が和やかになったんです。
 こうやって笑ってくれるなら私のあのしんどい学生生活も無駄じゃなかったなあって思いました。明日からも頑張ろう!

いただいたサポートはAdobe税・モリサワ税・個人名刺印刷代などに使わせていただいています。