愛すべき(野田)聖子ちゃん

総裁候補最後のひとり、野田の聖子ちゃんについて調べてみました。私はこの人、結構好きだなあ。以下、Wikipedia情報の一部紹介とそこからの私の解釈です。

〈ポイント〉
1. 史上最年少と女性初を連発
2. 10年におよぶ不妊治療と、障碍児の出産(現在10歳)
3. 「多様性を象徴する政治家」を自負
4. 公文書改竄問題を追及する姿勢

===ここから年表===

1960年、父の転勤先、福岡県に生まれる。国会議員、社長、医者などを含む華麗なる一族。東京世田谷の名門私立女子校、田園調布雙葉中学校・高等学校に入学。これは皇后雅子様と同じ学校。しかし、聖子ちゃんはこの学校を中退し、アメリカミシガン州のハイスクールを卒業しています。大学は上智大学の外国語学部。女性が活躍しているイメージのある、早慶に準ずる名門大学ですね。大学卒業後、帝国ホテルに入社し、フロント業務や国際セールス部員などを経験。

1987年、岐阜県議会選挙に自民党公認で立候補し、初当選。当時26歳で、史上最年少を記録。

1993年、「衆議院にも自民党の女性議員を」という公約を掲げ、初当選。

1998年、小渕内閣で郵政大臣に抜擢。当時37歳で、これも閣僚史上最年少を記録。

1999年、女性議員として初めての議事進行係に就任(国会対策副委員長および衆議院議院運営委員会)

2005年、小泉首相に郵政民営化の反対派とみなされ、色々あって離党勧告が出され、自民党を離党。

2006年、安倍首相の意向により郵政造反組の復党が検討され、聖子ちゃんも自民党に復党。

2008年、福田内閣で内閣府特命担当大臣に就任。科学技術政策、食品安全、消費者行政、宇宙開発などを担当。同年の麻生内閣でも再任。

消費者に寄り添う仕事ぶり。事故米不正転売事件で被害にあった保育園に駆けつけて謝罪し、子供たちと一緒に食事をしたり、誤飲・死亡事故が多発していたこんにゃくゼリーの自主回収を企業に促したり。消費者庁が発足すると、そちらもミッションに。

この頃、不妊治療を受けている国会議員として、テレビや女性誌に何度も取り上げられます。10年におよぶ不妊治療の末、2010年にアメリカで卵子提供を受けて体外受精を実施、妊娠します。2011年に男の子を出産。しかし、赤ちゃんは重い障碍を持っていて、2年3ヶ月後にようやく退院できました。

2012年、赤ちゃんの入院中に、自民党総務会長に就任。2014年の選挙では、候補者全員が女性という中、大差で当選。

2015年頃から、無投票で総理大臣が決まるのは良くないと主張して、総裁選出馬に意欲を見せ始めるも、推薦人が集まらず出馬できない状態が続きます。

2017年、安倍内閣で総務大臣および女性活躍担当大臣に任命。同年の選挙で9回目の当選を果たし、男女共同参画担当大臣にも任命。

2018年、衆議院で女性初となる予算委員長に就任。

2020年、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を受賞。これはナポレオンが作った歴史ある勲章。より包摂的な社会と日仏関係強化に向けた積極的な取り組みが評価されました。同年、菅政権下で自民党幹事長代行に就任。

2021年、推薦人集めにようやく成功し、総裁選初出馬。

===ここまで年表===

輝かしい経歴とプライベートでのご苦労が、目をひきますね。

ここまで聖子ちゃんの経歴および人となりを見てきましたが、政治的主張や功績はどうなのでしょうか?

冒頭、ポイントにも記載しましたが、聖子ちゃんは「多様性を象徴する政治家」を自負しています。主張はそれに沿ったものが多く、多様性社会、マイノリティ視点、子どもの幸福、女性の社会進出、選択的夫婦別姓、同性結婚の認可などに積極的です。今回出馬を表明した会見でも「他3名の政策に、小さき者、弱き者を奮い立たせるようなものが見られなかった」と発言していますね。

一方、4候補の中で唯一、森友学園問題などの公文書改竄を厳しく追求するという姿勢を示しています。安倍さんの政治生命を終わらせかねない疑惑の事件なので、こんな発言をしたら干されるリスクも大きいはずですが、この姿勢を見せてくれたことには期待したいですね。ウィシュマさん事件や入管、法務大臣の隠蔽体質にめちゃくちゃ憤っている私としては、森友問題に限らず、情報公開・体質改善に力を入れて欲しいです。

功績については、分かりやすく目につくものはあまり見られませんでした。「児童ポルノ規制を推進した」というのがありましたが、高市さんが改正法を成立させてるので、霞んでしまいますね。ただ、ちゃんと優秀な人であることは凄く伝わってきました。政治家にしてはゴシップとかもほとんど無いようです。

さて、ここからは私の解釈というか、意見を書いていきます。

お子さんのことから、聖子ちゃんのマイノリティにかける情熱は本物だと思います。著書もそれ関連のものが多いです。大変な激務をこなしながら、プライベートでも大変なご苦労を経験され、それでも仕事も頑張り続けているなんて、それだけで凄く尊敬できる人です。

庶民感覚というか、バランス感覚というか、そういうものも持っているし、私の考えとの親和性も高いのですが、特定の問題への想いが強すぎる分、首相という全体のリーダーには向かないのかなと思いました。エネルギーの使い方に偏りが出そうと思います。あと、政治的な強さが少し足りない気がしていて、リーダーになっても、曲者揃いの政敵に良さを殺されてしまいそうだなと思いました。だから、首相よりむしろ、匿名担当大臣とかの立場で、自分が関心の高い問題に、思いっきり取り組んで欲しいなと思いました。聖子ちゃん自身も、今回自分が選ばれるとは思っていない様子で、ダイバーシティ推進のためのパフォーマンスとして出馬だけでもしようと頑張ったのかなと思いました。

さて、曲がりなりにも4人の候補者のざっくりインプット、アウトプットが完了しました。結論、私としては、圧倒的実力者の河野さんの元で、聖子ちゃん岸田さん高市さんにバリバリ仕事して欲しいなと思いました。投票権無いんですけどね笑 でも、調べてみると、今回の総裁選は本当に多様性に富んでいて、4候補それぞれが全然違うタイプの人で、面白いなと思ったし勉強になりました。

これを機に日本の政治が良い方向に活性化していくといいですね。私も一市民として、勉強し続けようと思います。

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!

9/27追記 動画出てたので貼っておきます!


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