もっと頼っていい、もっと甘えていい。むしろ、その方がお互いにとっていい。世の中はそうやって成り立っている

『新里さん、大変でしょ？
出来ることがあったら、 いつでも連絡してね』

嫁が亡くなってから
多くの方々がそうやって
連絡をしてくれます。

正直、いろいろと大変なんです。
でも、言葉をかけてもらうだけで、
気持ちが本当に楽になる。
人のやさしさが心に染みます。

僕が学んだことの一つは
人に頼ったり、お願いしたり、
甘えたり、人にチカラを
かしてもらうことの大切さです。

僕は昔からなんでも自分でやって
しまおうとする傾向があるんです。

自分でもそれは自覚しているんですが、
それを変えるのはなかなか難しい。

でも、今回、自分のチカラだけでは
どうにもならなくなった時、
ちょっとした事に
手を差し伸べてもらうことで、
ものすごく救われる経験を
何度も何度もしました。

最近、ある人に言われた言葉が
ものすごく印象的でしたし、
本当そうだなと思いました。


『人に何かをお願いされるという事は
　その人にとって嬉しい事でもあるんだよ』

『あなたの回りにいる人はみんな、
あなたから何かをお願いされるのを待っている』

『もっと人のチカラをかりた方がいい』

『それは相手のことを喜ばす事でもある』


何でも自分でやってしまおうとするのが、
僕の最大の弱みなんだと
あらためて気づかされました。

以前は掃除や料理など、
家の事はほとんど僕がやっていました。

でも、最近、それが変わってきたんですよ。

家に帰って来たら、
ご飯が炊かれていたり、
食事が準備されていたりする。

子ども達がYouTubeなどを見ながら
率先して料理を作ったり、
家のことを手伝うようになったんです。
小学3年生の娘が作るカレーが
絶品過ぎて驚きます。
悔しいですが、僕が作る
カレーよりもはるかに美味しい。

お手伝いをお願いしても、
誰も嫌な顔ひとつせずに、
すぐに手伝ってくれる。
その変化に本当、驚いています。

昨日、長男がハンバーグが
食べたいというので、
子ども達と一緒に、
スーパーに買い出しに行きました。
ただ、そのあとは僕はノータッチ。
子ども達だけで
夕食の準備をしていました。

小学校3年生の娘が
ママから教えてもらったという
オリジナルソースを作ったんですが、
それが驚くほど美味しくて、
涙が出そうになりました。

子ども達は僕が想像しているよりも
はるかに、いろいろと考えていて、
大きく成長している。
自分が今、何をやるべきなのかも
ちゃんと理解している。

僕は子ども達のチカラを
大きく見くびっていたようです。

今は子ども達のことが
ものすごく頼もしいですし、
この子達の将来が楽しみでしょうがない。

もっと、もっと、
子ども達のことを信頼して、
もっと、もっと、
子ども達のことを
頼ろうとも思っています。
それがきっと、
子ども達の成長にもつながる。

小学生5年生の娘は今も毎日のように
『パパとママ大好き』
そう言ってくれます。

すると、僕は決まって、
『パパの方が好きだよ』
と言います。

そしたら、娘が反論してくる。
『私の好きの方が断然上だよ』

小学校3年生の娘に
『君は何で可愛く生まれた来たと思う？』
と聞くと、

娘はいつもこう答えます。
『パパとママに似たから』

幼い頃からそう言うように
僕が仕向けてきました笑

中学1年生の息子は
ママに似たのか
本当に穏やかでやさしい。
でも、嫌なことは嫌だと
はっきりと言うタイプ。
最近、妹たちを引っ張る
リーダーシップが出てきました。
勉強は苦手だけど、
人を惹きつけるチカラは
嫉妬してしまうほど持っている。

僕は素晴らしい人たち囲まれて、
いろんな人たちに
支えられて生きている。

そんな人たちに
もっと頼っていいんだ。
もっと甘えていいんだ。
むしろ、その方が
お互いにとっていい。

世の中はそうやって
成り立っている。

『手伝って欲しい』
『助けて欲しい』

そう素直に言えるようになったのが、
僕にとって大きな変化であり、
成長なんだと思っています。

一冊の本に必要な文字数に
だんだん、近づいてきました。
これから先はいろんな人の
チカラをかりて、いろんな人に頼って、
いろんな人に甘えて、
いろんな人の意見を聞きながら、
必要な人に必要な情報を届けられるように
していきたいと思っています。
その時はぜひ、チカラをかしてくださいね。