見出し画像

プロ中のプロほど「分からない」と言う

プロ中のプロほど「分からない」と言う

どんな業界でもプロ中のプロっていますよね。

圧倒的な知識、パフォーマンスを持つ方々です。

僕の周りにもいます。

プロと呼ばれる方の中でもトップ数%の方々。

僕ら素人からすると

もう、その分野の事に関しては

知らない事は何もないんだろうなぁ。と

思ってしまいます。

ただ、当の本人に

「知らない事は何もないですよね?」

「極めてますよね?」

と言うと、

「全然、分からない事ばかりです」

という答えが返ってくる。


「そんな分けないでしょう?」

「謙遜でしょ?」


質問したら何でも即、答えてくれるし、

分からない事があるようには

とても思えない。

もちろん、謙遜されている方も

いらっしゃると思いますが、

プロ中のプロの方は

本心から「全然、分からない事ばかりです」

と思っている方が多い。


それを「知的謙遜」と言うそうです。


画像1


知的謙遜


「知的謙遜」を持つ人ほど


実際、「知識」が多い傾向にある事が
科学的に証明されたそうです。

研究したのはアメリカ、

ペパーダイン大学の心理学者である

エリザベス・クラムレイ・マンカソ氏

マンカソ氏によると
「知識が多い人ほど、自分の知識の限界を認識し、
   間違いの指摘や他人のアイデアを認めやすい」

ということが研究で示されました。


言われてみれば、業界の重鎮と呼ばれる

方ほど、講演会などで良くメモをとってますし、

本当、良く勉強します。

小学生の話にさえ真剣に耳を

傾けているくらいです。


JALの再建を成し遂げた、

京セラ創業者の稲盛和夫氏が

創業したての経営者の話も

真剣に聞くというお話しを

聞いた事があります。

ある日、これから、起業する方と

お話しをする機会があった稲盛氏。

年商数百億円を誇る

社長が話に割り込んできた。

そこで稲盛氏は

「私は今、この人の話を聞いているんだ!」

「お前の話を聞いているんじゃない!」

と怒鳴りつけたという話しを

友人から聞いた事があります。

どんな方からも、どんな事からも

学ぼうとする姿勢の表れだと感じました。

「知的謙遜」

日常の態度や行動にも

大きな影響があるそうです。

「知的謙遜」のある方は

意見が不一致である事に寛容であり、

間違いは起って当然という認識。

「自分の持つ知識は限られている」

という考えから、

人に対して礼儀正しく、相手をリスペクトする

傾向があるとの事。

確かに、ビジネスで成功されている方、

有名な経営者、ベストセラー作家、

有名スポーツ選手ほど、謙虚で

礼儀正しい方が多いように思います。

そういう方が「極めた」とは

絶対言わないでしょうしね。


「自分が知らないという事を知る」


画像2

「自分は『知らない』という事を認めることは

新しい知識を取り入れる第一歩なのです」

マンカソ氏は語っています。


社会問題の解決に繋がるかも

『自分の考えには自信を持つべき』

『信念を曲げない』


という考えは素晴らしい事ですが

時に自分の間違いを認めづらくしていたり、

考え方を変えられない事に

なってしまっているのかもしれません。

特に世の中の流れ、変化が早い昨今。

今後、いろんな事に対する適応能力が

生きていくために必要な能力で

ある事は疑いようもありません。

そう考えると社会のいろんな問題は

「知識謙遜」によって解決に向かう可能性が

高いと感じています。

自分が知らないことを知ること

自分は『知らない』という事を認めること

それによって新しい知識をどんどん

吸収する体質になる事。


結果、余計な争いや無駄なストレス、不安、

差別などが減り、充実した人生を

送る事が出来るようになる。

それに伴って、実績が上がり、

他人からもリスペクトされる存在に

なれるのかもしれませんね。


絶対に完璧にならない事を知りつつ、
常に完璧を目指す


以下は僕が常に想い続けている
信条の中の一つです。


絶対に完璧にならない事を知りつつ、
常に完璧を目指す。


「自分の持つ知識は限られている事」
を知り、礼儀正しく、相手をリスペクトして
知識を吸収する体質になる事が
様々な問題解決、地域の活性などに
繋がると思います。

いきなり、大きな事を
成し遂げる事は出来ませんが、
まず、そういう人間を目指していく、
意識していくという一歩を踏み出して
いきたいものです。

それは、いますぐにでも
私にできることであり、
一つの小さな社会貢献と言えるかも
しれませんね。

サポートして頂くと飛び上がって喜びます。 さらにお役に立てるような記事を書くための 活動費として活用させて頂きます。