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人はどういう『繋がり』を持つと幸せになれるのか

日本ではあまり聞くことがありませんが、
海外では『人の繋がり』に関する研究は
『social networks』と言って、
科学的な手法、綿密なデータ分析などに
よって、かなり進んでいるそうです。



『人はどういうネットワークを
 持つと成功しやすいのか』


『人はどういう繋がりを持つと
 幸せになれるのか』



などについて、かなり
解明されてきてるとの事です。


その中で最も重要とされる
考え方の一つが



『弱い結びつきの強さ』


だそうです。


『人は、強い結びつきを
 多く持っているよりも、
 弱い人脈をたくさん
 持っている方が
 はるかにメリットが多い』


それを最初に論文で
発表(1973年)したのは
スタンフォード大学の
社会学者
マーク・グラノベッター氏。


日本では強い、深い、
人との結びつきこそ、
大事であるという
考え方が一般的です。



ただ、世界では
『弱い結びつき』こそ、
重要であるという考え方が
常識中の常識になっているようです。


弱い人脈、強い人脈とは、
頻繁に連絡を取り合っているか
一緒にいる時間が長いか
どうかで判断されます。



『親友』は強い人脈
『ただの知り合い』は 弱い人脈です。


情報伝達のスピードという
観点からすると弱い繋がりの方が
情報ルートに無駄がなく、早くて、
遠くに伸びていきやすい事が分かっています。



逆も同じことが言えるそうで、
弱い繋がりが多いほど、
情報が遠くから早く入ってくるようになる。


ビジネスだろうがプライベートだろうが、
趣味だろうが、大事なのはやっぱり、
情報が入ってくるルート、
手段を持っているかどうかなんだと思います。



それを手に入れるためには
『弱い繋がり』のネットワーク
を多く持っている方が
はるかに効率がいいという訳です。


『強い繋がり』はお互いが
共有する情報があまりに
多過ぎて、ついつい、
いろんな話をしてしまいがちです。


家族のことやプライベート、
趣味のことなどです。



情報伝達のスピードが遅すぎる。


場合によっては
長時間、話をしたのにも
関わらず、話し合うべき事を
話さずに終わって
しまうことさえある。


ただ、弱い繋がりの場合、
必要な情報、話をするべきこと
のみの話しで完結することが通常です。


情報伝達の効率がものすごく良い。



また、弱いからこそ、
普段、同じ時間を共有して
いないからこそ、
自分の知らない情報、
新しい概念などを受け取る可能性が高い。


『弱い繋がり』を
多く持つようになると、
やがて、業界や地域の
枠を超えて自分の世界が
どんどんひろがっていきます。



一つの組織や地域、業界に
依存しない状態になっていきます。



これだけ、変化が早くて
大きい時代に一つの組織、
地域、業界だけに依存するのは
リスクが大き過ぎるん
じゃないじゃないですかね。


今いる組織や会社、
業界で人間関係などが
うまくいかなくなったり、
突然会社や業界がなくなって
しまったりすると
また1からつくったり、
探したり、積み上げていかなければ
ならない状態になってしまう。


ただ、普段から
多方面との繋がりがあれば、
何かあった時に自分を
救ってくれる可能性が高い。


仕事なども、
そこまで仲良くない人からの
ツテのほうが見つかりやすい事が
データから分かっています。


また、人はいきつけのお店や
近所の人などとの
何気ない会話や挨拶を
交わし合う時間などの
『弱い繋がり』から
生まれるモノが多ければ多いほど、
幸福度が一気に高まると言われています。



『強い人脈』の方が
良さそうにも思えるのですが、
実は『弱い人脈』の方が
メリットが多かったりする。


地域には強すぎる繋がりによる
『ムラ社会』の問題があります。

逆に都会では繋がりの
希薄さが問題視されることがある。



『繋がり』は強すぎても
 弱すぎても問題が生じる。



これから、いろんな分野で
鍵になってくるのは、
『弱い繋がり』
なんじゃないかと思っています。


『ゆるやかにつながって
 いろんな考え方があっても良い』

という考え方


『支援はしているけど、
  支配はしていない』


というドラえもんの
ような関係性。




『繋がり』は村社会のように
強過ぎるわけでもなく、
都会のように希薄過ぎるわけでもない。
『村社会』と『都会』
『昔』と『今』の良さの
ちょうど、中間あたりに、
『落としどころ』があるように思います。




今、引きこもりや
孤独な高齢者が増えたことが
大きな社会問題になっていますが、
そこに必要なのも
『弱い繋がり』
なんじゃないかと思います。


強過ぎない、弱過ぎない、
繋がりの『落としどころ』
をちゃんと理解して、
そんな環境をつくっていける人に
今後、大きなチャンスが
やってくると思っています。

大衆はそんな環境を
強く求めていて、
必死になって探している。

『そう思いませんか?』


僕は今、それを毎日、
研究しながら、試行錯誤しながら、
せっせと作っているところであります。



最近、なんとなく、ちょっとだけ
分かってきたような気がしてきました。



ただ、人間が関わること。
答えは一生見つからないとも
思っています。


それでも、繋がりの
『落としどころ』
について、これからも
研究していきたいと思っています。



それがこれから、
世の中の大きな鍵になるのは
間違いないと思います。





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