2019年6月の読書ログ - エンジニアの為の本・スペシャル
6月の読書ログ、かつ一ヶ月ぶりのnoteです。
6月に読んだ本(全部ではない)は以下の4冊でした。
全部、エンジニアっぽい本なので今月の読書振り返りはエンジニアな方に振り切りますね。
今月のテーマ「現場への実装と装着」
現場 = 自分の仕事
実装 = 仕立てて「動作可能な状態」にすること
装着 = 対象のユーザーさんに送り届けること(使ってもらって計測できる状態)
ぐらいに捉えてください。
自分が何か新しいこと・アプローチを取り組むときは必ずと言っていいほど「イシュー駆動」でやってます。
例えばエンジニアを採用したかったら、「採用対象への接点を増やす」みたいな目標がそのままイシューになって(ホントはもっと分解すべきですが例なのでざっくりにしています)、じゃあそのイシューを紐解く「打ち手(実装と装着)」として「テックブログ!」...以外にも色々あるよね!って話は過去にしました。
これは技術者・エンジニアのタスクにも言えていて、
1.ふわっとしたお題・オーダーからイシューを切り出す
2.切り出したイシューを最適な打ち手で「実装」
3.実装したモノを確実に「装着」する
っていうのを息をするようにすばやくやる必要があるので勉強し続けるわけで。
ってことで今月はそれぞれのテーマで「普段あんまりやってないけど、そのうちやることになるよな」的なものを中心に読み漁りました。
フェアレスチェンジ
実は何度も読んでいる本で、主催しているもくもく会(#rettypy)で話題になりもう一度読み直しました。そして知らん間にKindle版でていた(素晴らしい)。
すごい雑な説明をすると、
アジャイル(に限らず他のものも含めて)組織に新しい知識・活動を周知・広めるための”社内政治”
のノウハウ本で、「パターン・ランゲージ」を元に書かれています。
日本語版が出てからもう5年以上経過していますが、「エンジニア組織マネジメント」だの「OKR」だのという文脈ともメチャクチャ合っており、「古典」とは言い切れないところあるなあと読んでて思いました。
社内政治を使って新しいモノを実装・装着する方にオススメ。
現場で使える! Python機械学習入門
Gunosyさんのデータサイエンティストが中心となって執筆されている本。
私自身、Gunosyさんのデータ分析ブログの愛読者なので楽しみにしていました。
理論やサンプルコードもいい感じなのですが、何よりも良いな!と思ったのが「現場で実践するときのTips・ノウハウ」をちゃんと出しているところ。
これは上記のデータ分析ブログにも共通している文脈だと思っていて、いい意味でぶれないなー素晴らしい!ということで勉強になりました。
機械学習を現場でやる人はぜひ。一緒に「仕事ではじめる機械学習」もあるとなお良いかも。
みんなのブロックチェーン
Pythonやる人なら一家(いや一社か?)に一冊あるほどの名著な「みんなのPython」の著者、柴田 淳さん期待の新作。
歴史的な出来事、通貨から貨幣から暗号云々...という真面目な歴史ラインを三国志とかエニグマ暗号(WW2)とか歴史好きがワクワクするような出来事と絡めて紹介、それぞれの暗号化技術・ブロックチェーンのポイントをPythonのコードで解説しています。
写経もしやすそうなのと、使ってる技術とかも初心者でもついていけそうなので良いかなと。
ブロックチェーンを仕事でやるような日が来たら掘り下げていきたい。
SRE - サイトリライアビリティエンジニアリング
「SRE」っていう言葉を広めたと言っても良い本。
自分が以前在籍していたRettyでやってたことを思い出しました。
ちなみにRettyがどれだけSREに本気か?はこちらを読むと一目瞭然かと思います(マジでいい話&自分が在籍していた時期もこんな空気でした)。
SLOとかSLIとかそういえばやってたなー(自分はSREじゃなかったですが、プロダクトチーム責任者なので数字は追っていました)
今はスモールチームなので厳格な追い方はしていませんが、大雑把なSLOを立てて、インフラのコスト下げたり構成変えたりと色々やってるので「なるほど」と思うところもあり。
ちなみに、これを読んでる理由は、「Retty時代に自然にやっててついうっかり読んでなかった」ということでして苦笑
雰囲気でわかったつもりは良くないのでちゃんと読んでいこうと思います(まだ読んでる最中)
7月どうする?
6月に読むつもりだった積読を消化したい。
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