「キツネとリス」
2005年制作 油彩・キャンバス 約F130号
15年前に卒業制作として描いた作品です。
当時、1日に描く量を1タッチのみに制限していたのを、制約の度合いを変える実験として2、3タッチに緩め、また、日常的に描いていたペンドローイングを意識し、もう少し、直接思いつきの「線」で油絵を描けないかという試みを行いました。
絵の完成イメージの持ち方は、抽象的な印象を持つのみで、日々描くものをこだわらないよう制作していましたが、1日2、3タッチに増やしたためか、一日のイメージの表出の仕方に具体的な形が出やすくなりました。
描くものにこだわらずに線で形を描くことで、好きな形とプリミティブな感情が現れ、その「エゴ」のようなものの強さに改めて驚きを覚えた作品でした。
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