ヘッドホンアンプを作りたいぞ!
こんにちは。Shinya's Studioです。
今回はヘッドホンアンプを作りたいと言う話。
もう開発は進んでいて、商品ページもできたのですが、ちょっとこだわりを商品ページに書くには長くなって見づらいかなと思ったのでこちらにまとめようと思います。
ちなみにShinya's StudioのヘッドホンアンプShinya's HP(仮)の商品ページはこちら↓
それでは熱い思いを書かせてくださいw
1、ヘッドホンアンプを作る理由
Shinya's Studio発進の新製品はだいたい不満からきますw
なんでこう言う製品ないの?じゃあ作ろう。的な。
ヘッドホンアンプはヘッドホンを使う上で重要だと考えます。詳しくはヘッドホンについて書いた記事をぜひ↓
そしてヘッドホンを使ってミックスする時は大体インターフェースについているヘッドホンアウトを使うことが多い。でもインターフェースのヘッドホンアンプはあまり拘ってないものが多い。
なぜならヘッドホンアンプも実は消費電力がそれなりにあります。特にUSBバスパワーのインターフェースなどは厳しいのではと思っています。
また電力ということは放熱などの考慮しなくてはいけません。ボディが小さい、金属ではないなどの問題もあると思います。
実際私はAvid Carbonという50万円くらいのインターフェースを使っていますが、ヘッドホンアウトにはちょっと納得いっていません。
メーカーのインターフェースの優先度的に、
AD/DA>マイクプリ>DSP(Carbonの場合など)>付属ソフト>ヘッドホンアンプ
くらいなんじゃないかなと、、
実際ヘッドホンアウトがすごい!と押しているインターフェースって見ない気がします。
ただヘッドホンメインでミックスする人もいるでしょう。
私はミックスはスタジオではスピーカーメインですが、家ではヘッドホンメインになります。家は防音されてないから、、w
家でミックスはほぼしないですが、編集や、ミックスした修正はできるようにするために精度の高いヘッドホン環境を作りたいと思っています。
なのでヘッドホンアンプにもこだわりたい!そう思うようになりました。
2、ヘッドホンアンプを作る理由その2
ヘッドホンアンプはやはりアンプなので好みが別れると思うんです。
YAMAHA 10Mもアムクロンみたいなどっしりしたのが好きなのか、YAMAHAみたいなスッキリしたのが好きなのか、Brystonみたいなのがいいのか。
おいしい塩ラーメンあるよ!と言っても、とんこつラーメンが好きな人もいるでしょう、、
せっかくヘッドホンアンプを買っても好みに合わなかったら意味がない。
そこでアンプ部分を好みに合わせて変えられるものを作ろうと思いました。
変えられるアンプというとAPI のディスクリートオペアンプ「2520」が浮かびます。
実はShinya's Studioも2520互換は実績があります。
Nutubeを使ったコンプ「Vari-Nu」の最後のトランス出力段にディスクリートオペアンプを採用しています。
それはNutubeで真空管の色がついた後に余計な色をつけたくないから。
ヘッドホンアンプもモニターなので、このShinya's Studio特性ディスクリートオペアンプをベースに採用しようと思います。
そして、アンプを変えてみたくなったら変えることができる。
ディアゴスティーニみたいに、毎月?アンプを買って試すことができたら楽しくないですか?w
追加のアンプはペアで3,000〜10,000円にしようと思っています。
3、ヘッドホンアンプを作る理由その3
インターフェースとかモニターコントローラーのヘッドホンアウトって切り替えできないことが多いんですよ。
例えば、スピーカー切り替えってスピーカー2個繋いでそれを切り替える。ヘッドホンで聴きたくなったら、スピーカーをミュートして、ヘッドホンのボリュームを上げる。
Carbonにもモニコン機能がついてるんですが、ヘッドホンの切り替えがないんです。なんならヘッドホンのミュート機能すらない!
なのでスピーカーで聞いてる時もヘッドホンから音が漏れ、ヘッドホンで聞いている時もスピーカーから音が出ている、、、
ヘッドホンとスピーカー両方で聞くことの方が少ないでしょ!!
と言うわけで、ヘッドホンとスピーカーの切り替え機能をつけたいと思っています。これは上位版のShinya's HP Pro(仮)だけになりそうですが、通常版もつけたいですねぇ。。
ただ価格や、大きさ的にどうかなと思っています。
4、目指す機能
目指す機能ですが、今回はオーディオインターフェースのヘッドホンアウトを強化するのが目的なので、できるだけシンプルにしたいと思っています。
オーディオインターフェースはMOTUのM2を想定することにしました。
M2のラインアウトの音を聞きましたが、個人的には問題ないかなと思いました。
なのでMOTU M2(価格帯的に)でヘッドホンメインでミックスされる方に絞ってみようと思いました。
ちなみに私は機能的にUltralite mk5を買う予定ですw
M2が現状で3万円くらいなので、ヘッドホンアンプが10万円だったら意味がない。なので39,600円にしました。
できれば2万円台にしたいところですが、ガレージメーカーとして普段15万円以上のものを作っているので、ここが限界だと思いました。
おそらく全世界に向けて月産100台くらい出れば2万円台も可能かもしれません、、
なのでボリュームは省くことにしました。ボリュームはLRの精度を出すためにコストがかかります。そしてボリュームをつけるために回路を追加する必要があります。ボディもデカくなり、電源など色々強化しないといけなくなります。
しかしMOTUにはすでにボリュームがあります。これを使うのがスマートと考えました。
4万円弱でヘッドホンにこだわったものを作りたい。そのためにシンプルにします。
ただ、スピーカーとヘッドホンを切り替えられてボリュームはMOTU M2を共有ということになるので、ヘッドホン側にPADスイッチをつけて、レベルの調整はざっくりでもできるようにしようと思っています。
スピーカーはiLoud MTMクラスを(価格帯的に)想定していて、基本的には切り替えた時にスピーカーがでかい場合スピーカーについているボリュームを下げる、小さい場合はあげるということを最初のレベル合わせでやることを想定しています。
5、価格
一瞬買おうか迷ったマランツのヘッドホンアンプ HD DAC1という機種。もうディスコンですが、最後の定価が75,000円でした。
結局切り替えができないのと、好みに合わせて変更できないのでやめましたが、基準として75,000円は超えたくないなと思いました。
ただ、Shinya's HP Proというモデルも用意することにしました。これはヘッドホンアウトを2つつけて、モニコン要素も増やそうと思います。これは価格もしっかりしたものになると思います。
ヘッドホンアウトを2つつける理由は、ヘッドホンを複数の種類使う人用と、1つしか使わなくてもラジカセにも対応できればと思っています。
6、オペアンプ部分
オペアンプ部分の構想を書きます。
まずShinya's Studio特製のディスクリートオペアンプ。これは買った時についてきます。Pro版では2つアンプがあるうち片側のみになりますので両方にしたい場合や、保守など用に販売もしようと思っています。こちらはペアで1万円の予定です。
他に海外のkitメーカーが作っているものを輸入してラインナップしようと思います。これはただ仕入れて販売するだけです。これは為替や送料により変動しますがペアで1〜2万円くらいかなと思います。
API の純正2520は私の知る限り、部品単体で販売されていないと思います。
ですがソケット互換ではありますので、お持ちの方は使っていただくことができます。
他には完全にディスクリートではないですがICパッケージのオペアンプに出力のバッファだけディスクリートのトランジスタを追加したものも検討しています。こちらはペアで5,000円くらいになると思います。
ディスクリートではないですが、好みにハマればなんでもいいと思いますので選択肢としてラインナップするのはアリかなと思っています。安いインターフェースのヘッドホンアウトよりはいいと思います。
その他有名どころだとJohn Hardyの990Cというオペアンプがあります。John Hardy製M1 M2など有名なマイクプリにも使われている純正のディスクリートオペアンプになります。こちらも輸入になりますが、将来的に販売をしたいと思っています。価格はペアで3万円程度かなと思います。
以上
ひとまずこんな感じです。また思いつけば追記しようと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?