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VUメーターに対する誤解を解消するぞ!

こんにちはShinya's Studioです。

Shinya's StudioではVUメーターを販売していますが、ネットではちらほらVUに対する誤解を見受けます。

今日はVUメーターに対する誤解を解消するべくnoteを書きます。


誤解1、低音が振れやすいんでしょ?

これ。特にラウドネスメーターが出てきてから見るようになった気がします。

VUというのは0.3秒(300msec)の平均値を見ているので、低音のような波長が長いものや、シンセのような持続音に反応しやすいです。というかそういうものです(笑)

VUはステレオだと針が2本のシンプルな構造ですが、その中でもどのくらい低域が入っているかを見るためにも重宝します。

ぱっと聞いた感じ音が小さいけど、めちゃくちゃメーター振ってるなとか、スピーカー(昔で言う10M)のウーハーがめちゃくちゃ動いてるなと言うところで、どれだけ低域が入っているかを確認できたわけです。

おそらく低域でメーターが振れやすいのをネガティブに捉えている人は、VUをちゃんと使ったことがないんだと思います。。

デジタルメーターの場合もステレオだとメーターは2本ですが、それがどの帯域で振れているか分からないと思います。

帯域ならアナライザー使えばいいと思われるかもしれませんが、情報がかなり多くなります。

少ない情報で低域がどれくらいいるか、ざっくり知るためにもVUは便利です。

誤解2、メーターで確認できる範囲が狭くない?

これもVU初めての人にありがちだと思います。

デジタルメーターは下は-60dBとか-80dBとか設定できますが、VUは+3〜-20と規格で決まっています。実際見やすい部分はせいぜい+3〜-10あたりかと思います。

これはよく使う範囲を拡大して見やすくするためです。

測定器は基本的に音量に相当するビット部分が少ないことが多いです。オシロスコープも10Bitとかが一般的です。それは必要な部分を拡大してみるため。

そのために5mV〜5Vなど1000倍程度のレンジの切り替えがついています。テスターもそうですね。

まず使う範囲にレンジを合わせて、そのレンジでみたい部分を拡大してみる。そういうメーターになっています。

誤解3、メーターって高くない?

VUメーターは基本的に測定器の部類に入ると思っています。

VUは規格上かなり厳しく、

色はこれじゃないといけない
動作は何秒で何%じゃないといけない
表示は+3〜-20じゃないといけない

などかなりいろいろあります。それをクリアしたものがVUと呼ばれるもので、巷には偽物がかなり出ています。

例えば誤差が1%あったとしましょう。時計で1時間(3600秒)で36秒誤差があったら、それはもう時計ではありません。。

VUも表示を見ればわかります。+2や+6から始まってるもの。白いものや黒いもの。それはVUっぽい何かです。

それに加えて、慣れというものがあります。VUメーターに慣れている人はスタジオのコンソールについていたもので慣れていますが、コンソールの代表であるSSLとNeveの両方にSifamというメーカーのVUが採用されています。

なのでVUに慣れている人は規格以上に、Sifamのメーターに慣れているということが多いです。

昔はSifamのRシリーズという高級なものが販売されていましたが、おそらく需要の関係で廃盤になりました。
今はALシリーズという廉価版のものになっていますが、それでも他に比べると圧倒的に使いやすく、メーカーもそう判断したんだと思います。

私も実際家やスタジオでALシリーズを使っていました。今はスタジオにSSLがあるので、SSLについているRシリーズを使っていますが、ALシリーズでも遜色はないと思っています。

SSLやNeveの新しいコンソールもALシリーズに切り替わっていますので、新しいコンソールで慣れている人は特に違和感が少ないと思います。

誤解4、ラウドネスメーターあればいらなくない?

ラウドネスメーターとVUメーターはかなり違うもの。

ラーメンとカレーくらい違います。ラーメンを食べたい日もあるし、カレーを食べたい日もある。

ラーメンにミニカレーつけたい日もある。

ラウドネスメーターとVUメーターは両方必要だと感じています。
デジタルメーターもいるし、その他いろんなメーターがあると便利です。

誤解5、プラグインでよくない?

これはさっきの「高くない?」に通ずるものがありますが、慣れがあるので特にアナログメーターをデジタルで再現しようとすると慣れの部分で違和感をかなり感じることがあります。

そして、機材もそうですが、元々アナログだったものをデジタル化する場合CPUパワーをかなり食うことがあります。

さらにメーターというものは基本的にリアルタイムで逐一監視するものなので、Mix中のディスプレイでメーターを占有されているのはかなり邪魔になります。

とは言ったけど、、

とは言いましたが、全体的に慣れの部分がかなり大きいと思います。

そもそもVUに慣れていない人は、プラグインでもいいかもしれませんし、VU無くてもミックスできるぜ!って人は無くてもいいと思います(笑)

ただ、こういう理由があるんだよということを知っていただければ幸いです。

Sifam製のVUを使ったShinya's StudioのVU是非買ってね(笑)
レンジも設定できて、4段階切り替え可能です!
VUは高いけど、ちゃんとしたVUの中では安い方だと思います。


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