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数字で見る、デザイナーの需要の高まりと転職事情 - デザイナードラフト & ReDesignerから見た転職動向とキャリア

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株式会社リブセンス
デザイナードラフトディレクター まさよふさん

デザイナーの需要の高まり

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国内でも海外でも、デザイナーを採用しようとしている流れが増えている。

需要と供給に対して、デザイナーの数が明らかに不足している。
デジタルプロダクトにおいては、全デザイナーのうちわずか6%しかいない。

デザイナーの採用が難しい理由

1. デザイナーが専門職
2. 幅広い多様性
3. 産業が変化しておりデザイナーに求められるものも変化した
4. 採用 / 育成できる人材が少ない

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求められるものが多様化したことにより、企業が求めるデザイナーとのマッチングも難しくなっている。

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デザイナーの提示年収の高まり

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デザイナーの人手不足・求められるものの多様化により、年収も年々高まっている。

まさよふさんが採用活動で心掛けている事

1. 採用要件を細かく決める
 カジュアルに会って決めるという流れは辞めた。
2. 提示年収額
 どんな企業が、いくらで年収を提示して、どれぐらい承認されているかから決めた。
3. 現場を巻き込むこと
 現場に近い人を巻き込んで、求める人材とマッチしている人を選んでいった。
4. 採用広報強化
 出来るだけ事業責任者に近い人を巻き込んで、広報記事を書いていった。
 デザイナー以外の採用率UPにも繋がった。

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株式会社グッドパッチ
Redesigner 事業責任者 佐宗さん

▽ 中途採用 

今後どのようなスキルを上げたいか

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UXスキルを上げたい人が多め。

思い描くデザイナーのキャリア

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当初は「デザイン技術を極めたい」人が多かったが、昨今「ビジネスを作りたい」人の需要が増えている。
デザイナーがより上流から関われる環境が整っている、良い兆候だと思う。

個人的に、Designshipが開催されたのも大きいと思いました。

デザインをしていて嬉しく思うとき

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「ものづくりに没頭している時」「自分のスキルが発揮できた時」が少ないのが意外でした。

デザイナーの給与レンジ・転職理由

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割合としては、ジュニア6割・リード3割・シニア1割程だそう。

フリーから会社員になる人も多い。理由として、
1. より大きい仕事がしたい
2. リソースに限界がある
3. チームとして仕事がしたい

最速でマネージャーに出世したが、手を動かせないからプレイヤーに転職したケースもあった。

デザイン組織がどこに所属しているか

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事業部直下
KPIを追い続け一つの事業にコミットし続ける人。

経営直下
デザインセンターがある等。
経営陣が思い描くものを形にしていく。

エンジニア組織直下
上司がCTOである場合のデザイナー。

採用したいデザイナーの職種

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UIやUXデザイナーが多い。
以外にもサービスデザイナーも多かった。

デザイナー採用に成功している企業

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デザイナー採用に対するコミットメントが、ものすごく高い。
詳しくは画像をご覧ください。

▽ 新卒採用 

在籍している学校

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母数は総合大学が多くて、以外にも美大が少ない。
理由は、美大の人は優秀だが、デザイン事務所に行きたがるので、デジタルデザイナーになりたがらないから。
学校側も課題と感じている。

個人的にGoodpatchの人事さんから聞いたのですが、新卒10人の内美大卒は2人だったそう。

希望職種

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UI/UXデザイナーになりたがる人が多い。

エリア

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やはりというか、東京が圧倒的に多い。


最後に

やはり数字で説明されるのが、一番納得感がありました。

意外と美大卒からデジタルデザイナーになる人は少ないんですね!

僕個人が採用担当になってからの数字ですが、約2年やって、
・応募数→80
・ポートフォリオ審査通過数→3
・返信数→1
・選考辞退→1

という感じなので、2年間で採用できたデザイナーは0人です。
本当に少ないですね!

貴重なお話ありがとうございました!

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