DALL-E 3で200ページのマンガを作り切った話
こんにちは。Shinyaです。
2024年8月7日、DALL-E 3で200ページ(合計3巻)のマンガを作り切ってKindle出版しました。
初めての経験で苦労ばかりでしたが、概要と感想をQ&A形式でお伝えしたいと思います。
出版したマンガは以下から無料で読めます。
率直な感想教えて?
途中で投げだすことなく、最後まで作り切ったという意味でものすごい達成感がありますね。
そもそも何でマンガ作ったの?
もともと個人的に情報発信したいセンシティブなテーマがあり、発信方法を考えていました。
そんなときAIでマンガが書けることを知り、発信方法としてはぴったりだと思ったのがきっかけです。
マンガの制作経験は?
私はまったく絵が描けません。
ストーリーなど原作を作った経験もなし。
スキルゼロ・経験ゼロで、かなり無茶な挑戦でした。
制作期間はどれくらい?
だいたい4カ月くらいです。
4月 ストーリー考案
5月 制作開始
6月 週1ペースで1話ずつ公開
7月 Kindle第1巻・第2巻公開
8月 Kindle第3巻公開
全12話で207ページ、646コマ作りました。
使ったツールは?
画像生成はDALL-E 3で、ChatGPTやOpenAI Image Generation APIを使いました。
作業を効率化するため、APIでガチャする専用ツールも作ったりしました。
コマ割り・字入れはFigmaです。
私は慣れていたのでFigmaを使いましたが、デザインツール未経験の人ならCanvaとかがいいと思いますね。
画像は何枚生成した?
正確な数は分かりませんが、合計で2万枚以上です。
ChatGPTでの画像生成:約1,000枚?
OpenAI Image Generation API(DALL-E 3):約19,000枚
もっとも忙しかった7月はAPIで7,901枚、生成しました。
コマ数が646だから、1コマ当たり30枚生成した計算です。
一発で希望通りの画像が出るわけではないので、ガチャ回数としてはそんなものかなと。。
大変だったことは?
山ほどあります!
が、あえて3つ挙げるとしたら次の通り。
画像生成ガチャ
ストーリー考案
コマ割り
大変だったこと① 画像生成ガチャ
思い通りの画像が出るまでひたすらガチャしてました。
300回以上、ガチャしたことも・・・。
ChatGPTで使えるDALL-E 3にはgen_idや画像編集機能がありますが、実際のマンガ制作現場ではあまり使えなかった印象があります。
それよりもガチャに頼らず、画像編集でカバーする方が良かったこともありました。
このあたりの判断は2万枚画像を作って、ようやく培われましたね。
大変だったこと② ストーリー考案
ベースのストーリーは初期段階から考えていたのですが、これだけではマンガにできません。詳細なストーリーに落とし込む必要があります。
ここでさまざまな「イベント」「ドラマチックな展開」を考えるわけですが、3~4ページごとにイベントがないとだらだらしてしまう。
AIの手も借りたものの、全12話で40~50くらいのイベントを考えるのは結構大変でした。
大変だったこと③ コマ割り
超初心者だった私は、「セリフを適当な長さで切り、1コマずつ割り当てる」というコマ割りしかしていませんでした。
このやり方でもマンガは完成するのですが、「フリ」や「ウケ」のコマがないので心理描写ができなかったり、ドキドキ感が伝わりません。要するに読んでいても面白くない。
そこで本でコマ割りの勉強をすることにしました。
この2冊の本のおかげで第3巻あたりからは、ほんの少しだけ、コマ割りが上達しているはずです。
今後やりたいことは?
この経験を生かして次なるステップを考えてます。
そんなすごいことではないですが、引き続きマンガ作っていきます!
まとめ
AIで短編マンガ作りたいと考えている人の参考になれば幸いです。
こちらの投稿にも、少し補足があるので興味があるからは見てみてくださいね。
なんとカガミカミ水鏡さんに紹介していただきました!
熱いコメントありがとうございます!
短編AIマンガ制作のノウハウをまとめた本を出版しました。
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