211: The Bangles / Hazy Shade of Winter

サイモン&ガーファンクルのカヴァーで、個人的に取り上げたいのが、1987年のバングルスによる「冬の散歩道」。
リアルタイムで聴いていたので、非常によく覚えています。私と同世代の方なら、ご納得いただけるのではないでしょうか。
S&Gのオリジナル(「A Hazy Shade of Winter」)は、1966年にシングルリリースされ、US13位のヒットとなっています。彼らの作品の中では、ロック寄りの1曲です。
バングルスによるカヴァーは、映画『レス・ザン・ゼロ』のサウンドトラックに収録されており、かなりハードなサウンドとなっています。これはおそらく、プロデューサーのリック・ルービンの趣向を反映しているのでしょう。
サウンドは大きく変わっても、曲のもつ魅力、特にギターリフのインパクトはそのままで、改めて名曲であることを再認識します。
また、彼女たちのヴァージョンでは、ブリッジが大幅に短縮されており、「drinking my vodka and lime」という歌詞もカットされています。
真偽のほどは定かではありませんが、謝罪の意味を込めて、彼女たちがポール・サイモンにウォッカとライムを贈った、というエピソードがありました。
バングルスのヴァージョンはシングルカットされ、US2位/UK11位という、本家を上回る大ヒットを記録しています。
ポール・サイモンにとっては、ウォッカとライムより、印税の方が嬉しかったかも知れません、という下衆の勘繰りはやめておきます。

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