336: Roger Nichols & The Small Circle Of Friends / The Drifter

「雨の日と月曜日は」の作曲者であるロジャー・ニコルズは、60年代の後半にトリオで活動していました。
このグループは、アルバム1枚とシングル7枚をリリースするものの、まったくヒットせずに解散していますが、そのラストシングルとなったのが、ポール・ウィリアムズとのコンビで書かれたこの曲でした。
この歌もまったくヒットしていませんし、どちらかと言えば、同時期にカヴァーしたハーパース・ビザールのヴァージョン(アルバム『シークレット・ライフ』収録)の方が知名度は高いかも知れません。
それでも、この曲、いわゆる「ソフトロック」と呼ばれる音楽の中で、個人的には最も好きな曲です。
彼らの作品は、当時、まったく注目されませんでしたが、面白いことに、約25年後の日本で「渋谷系の聖典」として、崇め奉られることになります。
こういうことがあるのも、音楽の面白いところです。

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