363: The Beatles / Like Dreamers Do

ちょうど60年前の「ニュー・イヤーズ・デイ」に、リヴァプールのあるバンドがデッカ・レコードのオーディションを受けました。
しかし、結果は不合格。
そして、そのバンドは、EMI傘下のパーロフォン・レーベルから、10か月後に「ラヴ・ミー・ドゥ」でデビューします。
そのバンドこそ、後に史上最強のロック・バンドとなる、ビートルズでした。
デッカ・オーディションでは15曲が演奏されたと記録されています。そのうち、彼らのオリジナル曲は3曲のみで、あとはカヴァー曲でした。
オーディションのラストに演奏されたのは、ポールが1959年に書いたこの曲。オーディションの音源が『アンソロジー1』に収録されています。
ビートルズはこの曲を正式にレコーディングしていないのですが、1964年にジ・アップルジャックスというバンドが、2ndシングルとしてリリースしています(UK20位)。
面白いことに、このシングル、デッカ・レコードからリリースされています。
オーディションで不合格にしたバンドの、それもオーディションで演奏していた曲を、自社からリリースするというのは、結構な屈辱だったのかも知れません。

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