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#ローリング・ストーンズ
626: The Rolling Stones / Crazy Mama
昨日取り上げた、スレイドの「クレイジー・ママ」は、原題は違いますが、ストーンズのこちらは、原題も同じです。 ストーンズにとって、ミック・テイラー脱退後、最初のオリジナル・アルバムとなったのが1976年リリースの『ブラック・アンド・ブルー』(UK2位/US1位)。 アルバム全体を通じて、彼らのルーツともいうべき、ブラック・ミュージック色の強い作品となっています。 後任ギタリストのロン・ウッドが参加はしていますが、ギターで参加したのは2曲のみとなっており、「過渡期」というか「移行期」というか、そんな微妙な時期の作品でもあります。 ラストに収録されたこの曲は、派手さはありませんが、ちょっと遅めのずっしりとしたリズムを中心に、ギターとヴォーカルがねちっこく絡みつく、いかにもストーンズと言った作品。 UKではシングル「愚か者の涙」(UK6位/US10位)のB面としてもリリースされています。
390: Marianne Faithful / As Tears Go By
ストーンズのアルバム『ディッセンバーズ・チルドレン』には、ミック・ジャガーとキース・リチャーズのコンビが共作した最初期の作品である、「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」が収録されていました。 キースが弾くアコースティック12弦ギターと弦楽四重奏という構成は、ビートルズ「イエスタデイ」のパクリと批判されてしまいます。 なお、アレンジャーは、以前紹介したビートルズ「シーズ・リーヴィング・ホーム」のストリングスをアレンジした、マイク・リーンダーでした。 この曲、元々はマリアンヌ・フェイスフルのデビュー曲として作られていて、彼女によるオリジナル・ヴァージョンは、1964年にUS9位/UK22位のヒットを記録します。 このヒットを起点として、彼女はポップ・アイドルの地位を確立していきます。 ちなみに、ストーンズのヴァージョンはというと、UKでは「19回目の神経衰弱」のB面でしたが、USではA面でリリースされ、最高位6位を記録しています。 「ソングライターの貫禄を見せつけた」と言ったところでしょうか。