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「親業(おやぎょう)」って?

こんにちは。
広島「ジブンのカタチ」芹澤芳美です。
親業インストラクターとして親子コミュニケーションをお伝えしています。

以前、私と「親業」との出会いについて書きました。

今回は、そもそも「親業(おやぎょう)」ってなんぞや?ということで書いてみたいと思います。


「親業(おやぎょう)」とは?

親業は「おやぎょう」と読みます。
アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士によって始められたコミュニケーショントレーニングのプログラムです。臨床心理学、発達心理学、教育学などの研究成果を基礎として作られました。
ゴードン博士が創案したので、「ゴードン・メソッド」とも呼ばれています。

「親業(おやぎょう)」ってどういう意味?

「親業」って、はじめて聞くと何のことか分からないですよね。
もともとの原文はPET「Parent Effectiveness Training」、すなわち「親としての役割を効果的に果たすための訓練」です。
「訓練(Training)」とあるのは、概念や内容を理解するだけでなく、実際に声に出して練習するなど、体験学習を重視しているからです。
このPET「Parent Effectiveness Training」が日本に入ってきた時に、「親業(おやぎょう)」と訳されました。

なんで「親業(おやぎょう)」と訳されたのか?


「建設業」や「製造業」、「農業」といった職業があるように、「一人の人間を生み、養い、社会的に一人前になるまで育てる職業」=「親業(おやぎょう)」ということ。「親業」とは、つまり子育てのことなんです!
あえて「親業」としたのは、従来の子育ての中では「子どもがいかに育つか」と、子どもの方にばかり重点が置かれていたのに対して、ゴードン博士のPETでは「子どもが育つ上で親がいかに関わるか」という親の側に焦点を当てて子育てを見直すところに大きな特徴があるからなのです。
※参考図書『親業』トマス・ゴードン著 近藤千恵訳(大和書房)

どんなことを学ぶの?

大きく「聞く」「話す」「対立を解く」の基本的な3つの柱があります。

「聞く」では、子どもが何かに悩んでいる時、子ども自身が解決できるように手助けする聞き方を学びます。子どもが自分自身で考え、自分に気づき、前に進んでいくのを手助けする聞き方です。親の愛情が子どもに伝わりやすく、子どもとの絆が深まる効果もあります。

「話す」では、自分の気持ちや考えが率直に伝わる言い方を学びます。
親自身が困っている時や腹が立つ時、モヤモヤした気持ちの時など、我慢することなく、でも相手を責めるのでもなく、率直に本当の気持ちを伝えます。自分の気持ちが、相手に効果的に伝わる伝え方です。

「対立を解く」は、自分と相手(子ども)の欲求や価値観が対立した時、お互いが満足できる解決策の探し方を学びます。どちらかが勝って、どちらかが負けるのではなく、勝ち負けのない解決法です。
子どもが何歳になっても(大人になっても!)使える問題解決方法を身につけます。子どもの考える力を伸ばし、「対立」をきっかけに互いがもっとよく理解し合える関係を築いていく効果が期待できます。

講座では、概念や内容理解の講義だけでなく実際に声に出して練習をしていきます。
親子、教師と生徒、上司と部下などの役を受け持ち、会話(ロールプレイ)することで、お互いの気持ちを実感したり、グループディスカッションでより理解を深めていきます。
講座では、子どもたちとの日常で具体的な手法を使えるようになることに重点を置いています。

子どもへの効果

・自主性が育つ
・自分で考える力がつく
・自分の考え、気持ちを言葉にする力がつく
・自己肯定感が育つ
・自己受容感が育つ
・安心する
・ほっとする
・自分の行動が相手に与える影響を考えられるようになる
・親の愛情を感じやすくなる
など

親への効果

・気持ちが整理できる
・自己理解が深まる
・自己肯定感が育つ
・自己需要感が育つ
・自分と違う価値観を受け入れやすくなる
・イライラしにくくなる
・子どもに愛情が伝わりやすくなる
・自分を大切にできる
など

おわりに

「親業」は、すべての人間関係に使えるコミュニケーションメソッドです。
子どもから大人まで、子育てから教育・介護まで幅広く役立てていける一生ものです。
「知る」だけでも自分の行動や感じ方が変わっていき、自分が変わると子どもやまわりが変わっていきます。実際に、私自身が変わりました。
もっと気楽に、もっと楽しみながら♪
子育てもコミュニケーションも、心地よいものになっていきますように!と願っている私にとって、自信を持ってお伝えできるコミュニケーションプログラムです。



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