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【時間軸を意識】効率と効果の深い関係

読んでほしい人

・自分の仕事の進み具合に不安を感じている人
・メンバー(他人)の仕事が遅いと感じてしまう人
・仕事で目標を達成することが難しいと感じている人

効率と効果と目標の話

効率と効果は考えたことはあるでしょうか。

効率と効果については、私はいつも、金の生る木の図のような2軸の図で考えています。
この図を応用した、「効率」と「効果」の軸で、次の4つのシナリオを考えます。

  1. 効率が良くて効果が出る

  2. 効率が悪くて効果が出る

  3. 効率が良いが効果が出ない

  4. 効率が悪いし効果も出ない

おそらくですが、見たままに1から4の順番で順位をつけることが多と感じます。
これは、自分自身と他人を見た時で見え方が違うのではと感じていました。
自分自身の進め方がどのシナリオに当てはまるのか。他人を見たときにどのシナリオに当てはまるのか。
他人が行っていることを見ると全体像が見えて、1から4のどれかに当てはまると評価しやすいですが、自分自身の状況を俯瞰したときにはどうでしょうか?その時、正確な判断ができているのでしょうか?

私は、自分の状況を俯瞰して見つめ直すことが大切だと感じました。
おそらく他人を見たときには、1はよくて2はその次。
3と4についてはいい印象がもてないかもしれません。

新たな視点で考える

ここで、もう一度1から4を考え直してみましょう。特に3と4について、時間軸を足してみることが重要です。例えば、1から4の頭に「いまは」という言葉をつけてみます。

  1. いまは、効率が良くて効果が出る

  2. いまは、効率が悪くて効果が出る

  3. いまは、効率が良いが効果が出ない

  4. いまは、効率が悪いし効果も出ない

こう考えると、全体の評価が少し違って見えるかもしれません。実際に、今は効果が見えなくても、時間と努力を重ねることで、効率と効果が向上する可能性があると考えます。

目的の見直しと時間軸

ここで、目的に沿っているかどうかを確認しましょう。
目的にはいつまでに達成したいという時間軸がついてくるのではないでしょうか。「何歳までに部長に昇進したい」「何年までに資格を取りたい」といった具体的な目標です。

これまでの経験で何か目標を立てたとき、「いつまでに」とざっくりと、または、後からそういった思いが出てきたことはないでしょうか。
「いまは」という言葉が付く前では、1と2が正常な順位付けだと判断するのは、多くの場合、おそらく他人を見たとき、その時、その一瞬の判断になっているのかと思います。

体験談

新規事業が立ち上がり、私が進めたときの話です。
IoTという言葉が日本で出始めた頃、お客様からは「なにそれ、美味しいの?」という反応が多くありました。初年度の年間売り上げは一人分の給料くらいでした…(経理上は当然マイナス)

私がやっていたことといえば、ひたすらコミュニティに参加したり、そこで知り合った方の伝手で、多くの経営者会という名の飲み会に参加させていただきました。
お会いする方には、事業の紹介と「こういうことができます」と案内させていただきました。
その後提案し、サンプルを持っていき、体験してもらい、フィードバックを得る。このサイクルを繰り返すことで、信頼も上がり紹介に次ぐ紹介の連続で、結果的には売り上げも3年目で3倍、4年目には13倍に増加しました。

この時は「効率は悪いが後々効果が出る」との思いでやっていました。ただ、事業部としての評価は「飲み会にしか行っていない」というものでした。
ただ、具体的にどういった流れで売り上げが上がる、今後よくなるということは会社には説明ができませんでした。

どうするのか

効率と効果の関係は、多様なシナリオで捉えることが重要です。

  1. 効率が良くて効果が出る

  2. 効率が悪くて効果が出る

  3. 効率が良いが効果が出ない

  4. 効率が悪いし効果も出ない

これらのシナリオを理解することが大切ですが、それぞれに「いまは」という時間軸を追加することも非常に重要です。

  1. いまは、効率が良くて効果が出る

  2. いまは、効率が悪くて効果が出る

  3. いまは、効率が良いが効果が出ない

  4. いまは、効率が悪いし効果も出ない

この視点を持つことで、現時点での評価が将来的に変わる可能性があることを認識できます。安易な評価は避けるべきだと考えます。

しかし、中身についてはチームメンバーとよく話し合い、また場合によっては、企業全体でのミーティングが必要です。
それぞれのシナリオについて、時間軸をつけない状態・付けた状態で議論することが重要です。なぜそうなのか、どのように改善できるのかを共有し、理解を深めることが成功への近づけると思います。

効率と効果の関係を理解するためには、目的と時間軸をしっかりと設定し、それに基づいて自分自身の状況を客観的に評価することが重要だと思います。
瞬間的な判断だけでなく、長期的な視点で見ることで、真の効果と効率を見極めることができると信じています。

この考え方は、自分自身だけでなく、メンバーを評価しないといけない立場、またプロジェクトや企業全体の目標設定や進捗評価においても役立ちます。効率と効果のプロセスや学びは非常に価値があり、それらを活用することで、より良いシステムやサービスを提供できると信じています。これからも効率と効果の関係性を探求し、新たな可能性を追求していきたいと思います。


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