「ヴァンパイア」Part5
〇〇:眩しい〜…
フードを深く被り少し俯いて光を見ないように歩いていた
筒井:〇〇おはよ
〇〇:あ、あやめか
筒井:朝はテンション低いね〇〇
〇〇:朝だからな、しょうがない
筒井:今日って何があるんだっけ?
〇〇:今日は文化祭の出し物を決めるんだよ
筒井:あ、そうだったね
〇〇:何するんだろうね
筒井:さぁ?わかんない
〇〇:僕は興味無いのでどうでもいいけど
筒井:少しぐらいは興味持とうよ
〇〇:わかったよ
筒井:文化祭楽しみだな〜
〇〇:文化祭の日、一緒に回る?
筒井:うん!一緒に行く!
ーーーーー教室ーーーーー
〇〇:なぁ、あやめ
筒井:ん?なに?
〇〇:この学校にメンバーとか居るの?
筒井:え?居るよ?
〇〇:え、今まで会ったことないけど…?
筒井:今日の昼休みに会いに行く?
〇〇:うん、学校の時のメンバーがどう生活してるか気になるし
先生:え〜…今日は文化祭で何をするか決めたいと思います
クラス:イェーイ!
〇〇:うるさ…
筒井:文化祭は学校の皆楽しみにしてるから、しょうがないよ
先生:うちのクラスは何する?
男1:やっぱ、メイド喫茶でしょ!
男2:お!いいね!
女1:筒井さんのメイド姿を見たいだけでしょ!
男1:当たり前だろ!ダメなのかよ!
〇〇:はぁ〜うるさい…あやめ頑張ってね
筒井:え〜…嫌だよ…
〇〇:仕事で着てるから大丈夫でしょ?
筒井:まぁ、そうだけど
女2:じゃあ、〇〇くんには執事してもらお!
女1:あ!良いじゃん!似合いそうだし
男1:似合う訳ねぇだろ!
男2:そうだぞ、髪だけが派手なくそ陰キャだぜ?
先生:んじゃ、メイド執事喫茶でいいかな?
クラス:はい!
〇〇:なんで…僕がしないといけないんだよ…
筒井:頑張ろ?〇〇
〇〇:うん、頑張ろ…
〇〇:なんか、疲れた…寝る
筒井:え?寝るの?
〇〇:うん、昼休みになったら起こして
筒井:わかった
ーーーーー昼休みーーーーー
筒井:〇〇起きて、昼休みだよ?
〇〇:ふぁ〜…おはよ
筒井:メンバーに会いに行くよ?
〇〇:わかった
席を立ち教室を出て歩いていると見覚えがある姿が見えた
筒井:蓮加〜
蓮加:あやめと、〇〇くん?
〇〇:どうも、蓮加さん
蓮加:どうしたの?
筒井:〇〇がこの学校にメンバーは居るのって聞いて来たから会いに来たの
蓮加:そうなんだ
筒井:昼ごはん一緒に食べよ?
蓮加:うん、いいよ
筒井:じゃあ、次はレイと瑠奈に会いに行こう!
蓮加:おー!
〇〇:元気だな…
ーーーーーーーーーー
筒井:レイ〜瑠奈〜
清宮:あやめん〜
瑠奈:あれ?〇〇くんと蓮加ちゃん?
〇〇:どうも、
蓮加:一緒に屋上でご飯食べよ!
清宮:いいよ〜
瑠奈:私もいいよ、皆で食べよ?
筒井:じゃあ、屋上に行こ!
楽しそうに話している筒井達の後を〇〇はついて行き屋上へ向かって行った
ーーーーー屋上ーーーーー
〇〇:うわ…眩しい…っ、
蓮加:〇〇くんって眩しい所苦手なの?
〇〇:うん、眩しい所苦手なんだよね
蓮加:どうして苦手なの?
〇〇:引きこもりでずっと暗い所に居るからかな?
瑠奈:そうなんだ
〇〇:僕は、夜の方が好きかな
蓮加:なんで?
〇〇:夜にしか見れない景色が綺麗で風が気持ちいから好きです
清宮:確かにいいよね!
〇〇:後は、真っ暗な夜の空が自分の醜い部分を隠してくれてる感じがして好きなんですよ
瑠奈:醜い部分…?
〇〇:そこまで気にしなくていいですよ
瑠奈:そっか、わかった
筒井:〇〇は昔から家に引きこもっててこんな感じなんです
蓮加:そうなんだ
〇〇:そういえば、蓮加さん達は文化祭の出し物は決まりましたか?
蓮加:決まったよ
清宮:私達も決まったよ!
筒井:何するの?
蓮加:私のクラスは屋台するよ
瑠奈:じゃあ、焼きそばとか色々出すの?
蓮加:そうだよ
筒井:文化祭の時絶対に行く!
蓮加:来てね?
筒井:レイちゃん達は何するの?
清宮:なんと、お化け屋敷です!
〇〇:お化け屋敷、学生が作る物だからそんな怖くないか…
瑠奈:ちょっと!嫌な言葉が聞こえたんだけど!
〇〇:あ、すみません
瑠奈:レイちゃん、〇〇くんが怖がるくらいの怖いお化け屋敷作ろ!
清宮:うん!そうだね!
蓮加:〇〇くん達のクラスは何するの?
〇〇:…えっと…ですね
筒井:メイド執事喫茶だよ
瑠奈:じゃあ、あやめメイド服着るの!?
筒井:そうだよ
蓮加:で、執事は誰がするの?
筒井:〇〇だよ
清宮:え!〇〇くんが?
〇〇:はぁ…目立ってしまう…
筒井:〇〇イケメンだし大丈夫だよ
蓮加:前髪切ったらイケメンなの?
筒井:そうだよ!めっちゃイケメンなんだから
清宮:見てみたい!
〇〇:あやめ、余計な事言うなよ
筒井:でも、本当のことじゃん?
〇〇:知らないよ、あー目立ちたくない…なんで僕が…ブツブツ
筒井:あ、ネガティブモードに入っちゃった
蓮加:なに?ネガティブモードって
筒井:たまにね、不満とか嫌な事とかストレスとかが溜まったらあんな感じになっちゃうんだよ
蓮加:なんか大変だね、あやめも〇〇くんも
筒井:もう慣れちゃったから全然平気だよ
清宮:文化祭当日、あやめ達の所に行くね?
筒井:うん、来てね?
〇〇:はぁ…
筒井:〇〇、今日前髪切りに行くからね?
〇〇:…はい…
瑠奈:〇〇くん、頑張って
〇〇:ありがと…瑠奈さん…
蓮加:そろそろ、教室に戻ろうか
清宮:昼休み終わるしね
瑠奈:そうだね、戻ろうか
筒井:だね
ーーーーー放課後ーーーーー
〇〇:終わった、帰ろ…
筒井:〇〇、何勝手に帰ろうとしてるのかな?
〇〇:え?だって、何もする事ないよ?
筒井:髪、切りに行くって行ったよね?
〇〇:クソ…忘れてなかったか…
筒井:はい、行くよ〜
〇〇:嫌だ〜!
筒井は〇〇の手を握り引っ張って学校を出て美容院に連れて行った
筒井:すみません
美容師:いらっしゃいませ、どうなさいました?
筒井:この人の髪をいい感じに切って欲しいんですけど
美容師:かしこまりました、こちらへどうぞ
筒井:はい、〇〇行ってきて
〇〇:あ、はい…分かりました…
美容師:髪型はどうしますか?
〇〇:おまかせでお願いします
美容師:かしこまりました
ーーーーー1時間後ーーーーー
美容師:こんな感じになりました、大丈夫ですか?
〇〇:はい、大丈夫です、ありがとうございます
席を立ち〇〇はあやめの元へ戻って行った
〇〇:あやめ、終わったよ
筒井:ほら、やっぱりイケメンじゃん
〇〇:はいはい、ありがとうね
御会計を済ませて美容院を出た
〇〇:うわ、めっちゃ眩しい…っ!
筒井:前髪切ったからね、慣れるまで我慢だね
〇〇:こんな眩しいと、死ぬわ
筒井:そんなことで死にません
〇〇:そうですね〜…
〇〇:はぁ…明日から面倒だな…
筒井:人気者になれるね!
〇〇:僕は人気者にはなりたくないんだよ
筒井:いいじゃん
〇〇:んじゃ、また明日ね
筒井:うん、また明日
to be continued…
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