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究極のブランド戦略とFCCの作り方;ブランド戦略①

5月22日「Terakoya」を開催しました。

「terakoya」とは?

第一、第四土曜日に開催される、進和建設工業の社内研修を「誰でも参加できる市民大学」へと進化させた、地域貢献エンタテイメントです。(現在はコロナウイルス蔓延防止のため社内でのみの開催となっております。)

最新のテーマで、企業事例も紹介しながら、どんな業界の人でもタメになる楽しい講義内容となっています。

本来なら皆さんにお越しになってもらいたいのですが、世間の状況でそれは叶わないのでこの広報ブログで詳しい内容を発信していきます。


今回から全4回でブランドについて講習が行われます。
第1回のテーマは「究極のブランド戦略とFCCの作り方」です。

第2回「コンタクトポイントと個人ブランド前編」

FCC、つまりファースト・コンタクト・カンパニーとは、何かあった時に一番に声のかかる企業のことです。「技術力はピカイチなのに知名度がない」「知名度だけの企業に負けてしまう」と悩む多くの中小企業が実現を願うものだといえるでしょう。


さて、みなさんここで一つ質問です。アップル社の製品はいくつ持っていますか?研修参加者ではみんな何かしらの製品を持っていました。多い人だと五つ持っているなんて人も…。
スペック、デザイン、その他の機能、コスパ等の項目が圧倒的に優れている…というわけではないですよね。なぜアップルの製品はこんなにも愛用されるのでしょう。

その鍵となるのがブランドです。iPhone、MacBook、iPad、iPod、みんなイケてる商品の代表ですよね。持っているだけでなんだかいい気持ちにさせてくれます。

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https://www.apple.com/jp/newsroom/2020/10/apple-introduces-iphone-12-pro-and-iphone-12-pro-max-with-5g/ より)

このブランドというもの、商品だけにあるわけではありません。企業にもブランドがあります。ジョブスという天才が作り上げた独創力、環境問題や人権問題などで世界の最先端をいき、アップルなんて小洒落た名前とロゴ。イケてますよね。書いているだけでワクワクします。好きにならざるをえない(笑)。
そんな気持ちの熱烈なファンが世界中にいるからアップルは一挙手一投足に注目が集まります。商品発表会が世界の株式市場を動かしてしまうなんてこともあります。


企業ブランドについてなんとなくイメージ出来ましたか?
作っている商品を超える魅力を企業自体が持っており、商品の如何に関わらず(もちろん素晴らしいです)、皆が好きでいてくれる。注目の的で応援されているから簡単にはスイッチされないんです。


それでは本題に移りましょう。
中小企業が企業ブランドを確立し、FCCとなるために必要なこと、それは

注目される会社になる


これに尽きます。まずはメディアに注目されないと話になりません。
(いつも真面目で一生懸命、業界の中では一番老舗、研究開発も業界で一番熱心、離職率も低く若手が活躍という良い会社としてのポテンシャルは大前提ですよ。)

そのための戦略が「他社がやらないことをやる」ことです。
・ビジョンを纏う
・自分たちらしさを最大化する
・強烈に世界観を持つ




“LIKE A PROFESSHONAL SPORTS TEAM”
~プロスポーツチームのように応援される働き方をしよう!~


これは講師の粉奈さんの手掛けたアップコンという土木の会社が確立したブランド・アイデンティティです。

アップコンさんは業界随一の技術力を持ちながら、No. 2の位置に甘んじていました。そこで技術力も開発力もチーム力もこだわりも一番というイメージを伝えるための魅せ方として上記の世界観を取り入れたブランド戦略を打ち出しました。

イメージはプロサッカーチーム。ユニフォーム、名刺、ロゴ、オフィス、ありとあらゆるものを刷新しました。私がここで何を書いても真の魅力は伝わらないのでこちらの会社概要を見てください。

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http://www.upcon.co.jp/company/index.htmlより)

社員の全体写真をどこで撮っているか。サッカースタジアムです(笑)。ブランド戦略を徹底しています。

刷新したユニフォームがユニフォーム雑誌の表紙に取り上げられるなど徐々にメディアへの露出が増えていきます。
そして一番変わり一番取り上げられたのが社長です。社長がブランディングされてしまったのです。
Before 

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  (https://jonetu-ceo.com/2011/02/326/ より)


After 

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https://www.lnews.jp/2021/03/n02001saizen.html より)

変わる前も良い感じのおじさんでしたが、変わった後はさながらサッカーチームの監督です。さらに後ろの背景にも注目してください。まさに日本代表チームのようです。
このような変化をした結果、見栄えが良いということで「ホンマでっかTV」というフジテレビの人気番組にまで出演を果たします。ブランディングの効果恐るべしです。

こうした取り組みの結果、3年でFCC(ファースト・コール・カンパニー)となります。


こちらをご覧ください。

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https://www.asahi.com/articles/ASJC82Q11JC8TIPE002.html より)


数年前の博多駅前の地盤陥没を覚えていますか。あの時最初に連絡を受けたのがアップコンさんです。神奈川の企業が福岡から連絡を受けたのです。(地元の企業をお勧めし仕事は断ったとのことです。)

名実ともに業界のNo. 1企業へと昇り詰めていくための戦略が、この実例から生き生きと伝わってきますよね。


今回のブログでは他社の紹介に終始してしまいましたが、この広報ブログも実はブランディング戦略の一環で行っています。進和建設工業の作っているもの、新規事業、社内での取り組みなど色んな魅力を発信していきますので、ぜひご購読してくださいね。


またもしも気づいたことをコメントしていただけると大変光栄です。今回いつものブログ記事の数倍近くの文章量にし、読み応えを追求してみました。読み応えのあった方が良いのか、短く読みやすい方が良いのか、とても気になりますのでそちらに関してもぜひコメントしてください。

それでは、大変長い文章を最後まで読んでいただきありがとうございました!

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