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真の愛情が人を成長させる

人間関係の基本は、
愛情をもって接することです。
しかし、それは盲目の愛であったり、
溺愛であってはなりません。
上司と部下の関係でも、
信念なく部下に迎合する上司は、
一見愛情深いように見えますが、
結果として部下をダメにしていきます。


これを小善といいます。


「小善は大悪に似たり」と言われますが、
表面的な愛情は相手を不幸にします。
逆に信念をもって厳しく指導する上司は、
けむたいかもしれませんが、
長い目で見れば部下を大きく
成長させることになります。


これが大善です。


真の愛情とは、
どうあることが相手にとって
本当に良いのかを厳しく
見極めることなのです。


優しい心で社員に接しなければと思いながら、
一方ではそれに矛盾するかのように、
烈火のごとく部下を叱りつけます。


なんと人間ができていないのだろうと
悩むこともありましたが、


ただただ社員の言いなりになって
優しさをふりまくだけでは、
いずれ会社をダメにしてしまいます。


真面目に働いてくれる社員もいるのに、
この会社を潰すような人がいれば、
また、それを許してしまえば、
大きな罪になります。
ただ勇気がないばかりに、
従業員の機嫌ばかりを取って、


会社全体を不幸にしてしまうということが
あってはなりません。

しかるべきときは、心を鬼にしてからしかろう。
それは大善なのだ。


そう自分に言い聞かせて、
それからは矛盾に悩まされることなく仕事にあたってきました。
長い間悩んでいた私を助けてくれた言葉こそ、
この「小善は大悪に似たり」だったのです。

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