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神藤タオル株式会社のファクトリーブランド「SHINTO TOWEL」。

創業1907年(明治40年)、大阪・泉州 泉佐野市でタオルメーカーを営む「神藤タオル株式会社」は、2017年に、ファクトリーブランド「SHINTO TOWEL」を立ち上げました。

職人たちの「創造力」を最大限に
発揮させたタオルづくり。


SHINTO TOWELで実現したかったことの一つは、シャットル機やレピア機といった40年も前から使い続けている織機を自在に操る職人の「創造力」を最大限に発揮させたタオルづくりです。当社の職人は「最新の機械には、我々の努力や創意工夫の余地が少ない」と話します。昔の機械は、手を加え、時には改造したりして、職人の発想を活かすための自由度が高いのです。「昔ながら」ではなく「まったく新しい」タオルをつくる。そのような思いから生まれた「インナーパイル」「2.5重ガーゼ」は、SHINTO TOWELを代表するラインナップです。

泉州タオルの歴史と伝統を継承し、
さらにアップデートし続ける。


あと一つは、地場産業である泉州タオルの歴史や伝統を守り継ぎ、培ってきた経験と技術を次の世代へとつなげていくことです。1887年(明治20年)、日本で初めての国産タオルづくりがはじまり、大阪・泉州の地を発祥とする泉州タオルが誕生しました。それから130年以上の長きにわたり、国内有数のタオル産地として泉州の地域文化を支え続けてきました。先人たちのパイオニア精神、切磋琢磨によって築き上げられた高い品質と技術力。これらを、しっかりと継承していくとともに、泉州タオルを、さらにアップデートし続けるための一役を担っていきたいと考えています。

泉州タオルが誇る「後ざらし製法」を、
多くの人たちに伝えていきたい。


泉州タオルの最大の特長は、生地が織り上がった後で洗いをかける「後ざらし製法」。タオルを織る際に、綿糸の強度を上げるための糊付けをしますが、残ったままでは水を弾き、十分に吸水することができません。最後にさらしをおこなうことで、糊や綿そのものに含まれる油分や不純物を取り除き、綿本来が持っている優れた吸水性を高め、清潔でふんわりとしたタオルに仕上げます。SHINTO TOWELでは、この後ざらしの工程に倍の手間をかけた「YUKINE」をリリースしました。泉州タオルのこだわりを、より多くの人たちに伝えていくことを目指して開発したアイテムです。

「本当にいいタオルとは何か」を求め続ける
   その姿勢やプロセスにこそ価値がある。


SHINTO TOWELのコンセプトは「本当にいいタオルとは何か」を求め続けていくこと。便利だからいい、吸水性がいい、肌触りがいい、価格帯がいいなど、さまざまな角度から「いいタオル」を導き出していきます。誰かにとっていいタオルは、誰かにとってはそうではないタオルかもしれない。それは使う人が決めること。SHINTO TOWELは、その使う人たちに寄り添っていきたい。そのためには、お取引をさせていただいているお店の方々、ご購入していただいたお客様のさまざまな意見や感想が、とても大切な羅針盤となります。その上で、「さらに新しい発想を生み出せないだろうか」「もっと工夫ができないだろうか」と問い続けていくことが私自身の使命だと考えています。「本当にいいタオル」にはゴールがありません。しかし、それを追求していく姿勢やプロセスにこそ価値があると信じています。



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