思い出の音楽アルバム8:NONA REEVES「DESTINY」(2000)

私の思い出のアルバムを振り返るシリーズ、8枚目はNONA REEVESの「DESTINY」(2000)です

NONA REEVESのポップソングには外れなし!と信じてやみません
「DESTINY」は彼らの1回目のワーナー時代のアルバムで、現時点最大の売り上げ枚数になっています(最高位64位、約3800枚)

ブレイクこそないものの、一曲一曲のポップセンスとキャッチ―さは随一。
70年代~80年代のポップスに最大のリスペクトを示し、NONAの曲として昇華させているさまはポップス職人といえましょう
特にVo.の西寺郷太さんは作曲・作詞家、そして作家としても大活躍ですし最近はPodcastの活動も盛んな方です

まあ評論家のような話はそういうプロの方に任せるとして、ここでは私とNONA REEVES、アルバムとの思い出とレビューに絞って話をしましょう

当時ニコニコ動画のランキングをよく見ていて…とまで言えば察する人は察するでしょうが、
ランキングの隅から隅まで見ていた私は、当時NONA REEVESのLive動画が風評被害でランキング上位にランクインしているのを見たわけです
ただ不思議なことに、他のネットミームの風評被害を受けた音楽とは違って、アーティスト自体にスポットが当たったうえに、他の曲含め賞賛の態度で推されていたことでした

NONA REEVESの全キャリアの曲が数多く動画サイトに(もちろん無許可で)投稿され、それらはニコニコ動画内の邦楽では異例なほど伸びており、私も色々聴いていくたびにNONA REEVESの音楽が好きになっていきました

特に当時流行りの邦楽ロックを聴き始めて数年という時期なので、ポップスは完全スルーでした
そんな私にとってNONA REEVESは「ポップス」の良さに気づかせてくれたバンドです
NONAの音楽があったからこそ、他のポップスやファンク、ネオアコ等にも楽しく入っていけたのだと思います
西寺さんの曲提供の関係でアイドルソングなどにもアンテナが広がりました

私にとってのNONA REEVESはこんな感じで。
このアルバム「DESTINY」は何といってもNONAの代表曲、「LOVE TOGETHER」「DJ!DJ!~とどかぬ想い~」「パーティーは何処に?」が入っているのが特徴でしょう

抜群すぎるポップチューン、当時人気だったパラッパラッパーのアニメ主題歌にもなっているのになぜ売れなかったのか?というのは色々あるみたいですが横において。
代表曲3曲はまさに勝負に出た曲で、最高の楽曲です

さらにアルバムの曲に目を向ければ、ファンキーさやディスコ調の上記3曲以外にも、サビで一気にローファイ&ラウドに変貌する「AMAZON」や、ネオアコサウンドをしっとり聴かせる「AUGUST」、他にも「二十歳の夏」や「地球儀と野鼠」も素晴らしい
アッパーなパーティーチューンだけでなく音楽性の幅広さがいかんなく発揮され、さらにアルバムを通しての聴き心地も十二分です

で、約3800枚。厳しすぎる世界です
当時のシーンではどのように特集されていたのか気になります

NONA REEVESとの思い出に戻ると、
大学での友達が出来るキッカケにもなっていますし、その彼と毎年クリスマスライブに参加しています(去年はあえなくオンライン配信だったけど)
初めて聞いたころは2013年あたりですが、そこから出され続けるオリジナルアルバムがどれも良いんですよね
新譜もクオリティの高さを保証してくれるし、さらにメンバーによる活動がフィードバックされているからか音楽性も進化し続ける
こういうバンド、貴重ですよね…もっと評価されて欲しいですがやはり風評被害が邪魔しているんでしょうか
デカいタイアップさえつけば全部ひっくり返るんじゃないかと期待していますが…

そういや聴いて思い出しましたが、NONA REEVESの「DESTINY」の次にTSUTAYAで借りたのが神聖かまってちゃんの「つまんね」だったなと
情緒凄いことなってるな…と思い返しました
どちらも名盤です

ちなみに、ほろ酔い状態のNONAは最高にノレます
酒入れてライブ行きたいな~

はい、今回はここまで。

~余談~

あの風評被害を受けたライブ映像ですが、最後にNONA REEVESのライブ告知が載っていて
それがクラムボンとSUPER BUTTER DOGとのスリーマンなんですよね
観て~な~それ

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