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「今際の国のアリス」読んだことない奴は、しあわせだ。


なんせ、これから読める喜びがあるのだから。


「今際(いまわ)の国のアリス」

高校生の有栖川という冴えない男の子が、謎の異世界「今際の国」で命をかけた「げぇむ」に挑む物語。

先日、実写映画化が発表された。
主人公を山崎賢人君が、ヒロインを土屋太鳳ちゃんが演じることになったそうだ。

と、

この設定だけを聴くと、いかにもありきたりに聞こえるかもしれない。

だけどこれは、

少年漫画としても面白さも兼ね備えながら、人間の生きる意味、生き方まで踏み込んだ、深みのあるマンガだ。

ラストの何話か。最後の対決。

僕はお盆で混み合う満席のスターバックスで、一人むせび泣くほどの衝撃が、感動があった。

涙なしには見れない、心に突き刺さるメッセージの応酬があった。

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もともと、美容師さんにオススメされたマンガだった。

その時は最初の何話かだけを読んだ。

命をかけた「げぇむ」。

危険を冒す勇気、げぇむの参加者同士の裏切り、助け合い。そして逆境を跳ね返す知能的な戦略から、目を離せなくなってしまう。続きを読まずに寝るなんてありえない。そう思うくらい、中毒性があるのだ。

そう、これだけでも十分に面白い。

幾度もげぇむに参加する中で「今際の国」の謎が深まり、そして解かれていく。その世界に、引きずり込まれるように、1日で読み終えてしまった。

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そして、最後の対決。

ここまでのセリフや、死んでいった仲間、敵の言葉が、全て、最後の答えへ、主人公を導く布石になっている。

そして答えは、大きなテーマについてのもの。

「人は、なぜ生きるのか?」

これほどまで大きなテーマを、これほどまでに生々しく捉える少年漫画は、他にないかもしれない

いや正しくは、

「あなたは、なぜ生きるのか?」だ。

楽しく読んでいただけなのに、生きる意義について考えさせられる。マンガってすげぇなぁ、と改めて感じされる作品だった。

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自分が、どう生きたいのか?

これからどうしたいのか?

そんな風に考える人に、ぜひおすすめだ。

そして。

そんなことを考えられるのも、長期休みのいいところかもしれない。

1日、と言ったが、半日ちょっとでも読み終えられる量だ。

この情報だけだとわからないと思う。

だがこの機会に、ぜひ読んでみてほしいマンガだ。

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