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心書 vol.108「会話を見直す」

先日のこと、市民病院で会計を済まそうと、最近流行りの自動会計機に並んでいた時のことだ。

どうしてもお年寄りの多い病院、速やかに自動会計機で会計を済ませてもらおうと、配備されているおばさんと患者のお爺ちゃんが揉め出した。

「あんたの言ってる事はおかしいんやないか!」あぁ…オレはあんな可愛げの無い爺さんにはなりたくないなぁ〜っと、まぁ言うたら良くある光景を見て見ぬ振りをしていた。

しかし、あまりにも収まらないやり取りに、否が応なしに耳を傾けると「機械の金額を確認したら確認ボタンを押してくれって、何と確認すんねや!私ゃ、先生に金額を聞いてないで!あんた、日本語の使い方がなってない。確認ってのは、ハッキリと確かめることや。何と確かめるんや!」

確かに…この爺さんの言ってる事は正しい。手の骨折以来、何度となくこのおばさんの「機械の金額を確認して、確認ボタンを押して下さい」を聞いているけど、ハイハ〜イってな感じで聞き流していた。

そこで気付かされた。我々、日常生活を送る上で、この流し会話の如何に多いことかと。コンビニでのレジの会話がその代表格だ。

「ポイントカードは良かったですか?千円からでよろしかったでしょうか?ありがとうございました。またお越しください。」店員さんも無表情&無感情だし、こちら側もひと言も発しないこともしばしば。

今のご時世、そんな会話が横行しているように思う。それは人との関わり合いを面倒だと思って来たから、人との関わり合いが非効率だとして来たからだ。

合理性を求めて来た近代社会が生み出した薄情な世の中に、いま限界が来ている様に思う。今一度、日常の会話を見直そう。相手の目を見て、相手の心に心で話しかけてみよう。さすれば人情いっぱいの昔の日本を取り戻せる気がする。

翌日、いつも通うコンビニレジの女の子に、目を見て心からありがとうと言うと、驚いた表情の後、無表情な彼女の目が少し笑った。

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