貧しいということの怖さ

小学館の件で、怒りを露わにした漫画家の方々がXにて今まで黙ってきた出版社に対する鬱憤を吐き出しまくっていて、まさにいま全国の漫画家志望の人たちの心境は地獄だろう。こんな社会に誰がした😌

音楽活動を今よりわりとやってた頃、全国デビューした知人や先輩が、借金をかかえてトンボ帰りしてくるのを目にしていた。なんでも音楽レーベルは、所属した歌手に「いついつまでにこれくらいのCDを売りなさい。売れなかったらその分のお金をあなたが払って、レーベルからも切る」と言うそうだ。つまり会社は己のリスクを全く負わず、所属タレントに負担を強いる。そもそも15年前にはすでに音楽をダウンロード購入する形が海外では常識になっていたのに、CDという昔ながらの形にいつまでもこだわり高い価格を購入者に求めていたのが日本の音楽業界。不景気な国の企業としてどうだったろうか。
漫画業界にしてもそう。海外で日本の漫画が今も昔も人気であるのだから、海外に向けて翻訳した漫画を売れば売り上げも跳ね上がるだろうし、海賊版や違法アップロードの流行もその分少しは収まるのではないか。なぜそれをしないのだろう。
変化をしなければ業界は貧しくなっていく。貧しいからこそクリエイターや作家を軽視するのだろう。想像力の貧しさというのもなかなかに恐ろしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?