事象と心象をねるねるねるねして、「楽しかったところをどう楽しんだか」をそのまま楽しそうに見せる文章術

夏休みの読書感想文が苦手だった。いや、今も得意ではない。

その僕が田中泰延氏の『読みたいことを書けばいい』を読んでいる。もう読書感想文の宿題なんて出ないのに、あれから20年以上経っているのに文章が上手くなりたいと思っている。

ちなみに『読みたいことを書けばいい』は、

あなたはゴリラですか

という質問から始まる名著だ。僕の読者のために一応伝えておくが、僕はゴリラではない。(田中泰延氏がゴリラかどうかは知らない。でもきっとゴリラなのだと思っている。)

でも僕は文章の下手な人間よりも文章の上手いゴリラから文章術を習いたいからいいのだ。

随筆とは事象と心象が交わるところに生まれる文章

自動変換で、随筆とは事象と新生姜が交わるところに生まれる文章。となった。それはそれで気になるが新生姜ではない、心象だ。

本書で僕が最も感銘を受けた言葉だ。出だしのゴリラのくだりから考えると随分とまともなことを言っている。

僕が苦手だった読書感想文も随筆だ。物語という事象に対して心象を書くことを求められている。

この文章を読んだときに僕は小学生の頃の読書感想文を思い出していた。

僕は自分で言うのはあれだが、小さい頃はそれはそれは集中力のある子どもだった。テレビゲームは本当にずーっとできたし、習い事の先でホワイトボードにずーっと迷路を書いていたこともある。

そんな僕が読書感想文を書くとどうなるかと言うと、最初の数行はきちんと感想を書いているのだが、気づけばあらすじをずーーーーーーーーーーーーっとなぞっていたりした。ここで僕が偉かったのは、「いやこれ読書感想文とちゃうな」って気づけたことだった。めっちゃ偉い。

で、消しゴムでめいいっぱい消して、また読書感想文を書くと気づけばあらすじをなぞっていたりした。

今思い出して書いていても怖い。普通の人間と猟奇的殺人鬼の二重人格で、気づけば手が血塗れみたいなシーンを想起させる。読書感想文のループでよかった。

思えば読書感想文というものがきちんと理解できていなかったのだと思う。小学校の先生が田中泰延氏で、読書感想文とは「事象と心象が〜」と教えてくれていたら違ったのかなとか思ったりする。糸井重里氏が田中泰延氏を称して、「幼稚園の先生にも、大柄なジゴロにも、大飯くらいの居候にも、交響楽団指揮者にも、なれそうな男が、本を書いてしまった。」と本の帯に書いている。確かに先生は似合う。


新生姜ってなんやねん

先ほどから心象が〜と書こうとするとどうしても新生姜が自動変換される。おかしい。ゴリラと新生姜のブログになってしまう。

そもそも新生姜ってなんやねん。旧生姜ってあるん。時期はいつやねん。という僕のどうでもいい好奇心が出てきてしまった。皆さんも気になっている。

(ちなみにゴリラの捕食者にはヒョウがいるらしい。すごい戦いだ。コリラなんか食うなよ。。。)

さて話を本筋に戻す(本筋とは)。新生姜の時期は6月で、茎の部分に赤い部分が残るものだそうだ。味噌をつけてかじると上手いやつだ。これはもっとちなみになのだが、浅草に豚とことんという大衆居酒屋の名店がある。ここで出てくる新生姜が美味しいことまで思い出してしまった。


とにかく事象と心象を交える

とにかく自分が読みたくなるような文章を書きたいと思ったら事象と心象を交えることが大切だ。

これには少しコツがいると思っていて、事象と心象を交えようと思ったら、ある意味無理やり心象を混ぜ込むくらいの心意気が必要なんじゃないかと思っている。事象をボーッと見ていて、自然と心象が湧きがってくることは少ない。湧き上がってもそれを頭の中でキャッチしておくことも難しい。街を歩く美女が自然と声をかけてくれることはまずない。自然と交わる可能性はゼロだ。僕の顔面が高橋一生だったとしてもゼロに違いない。

だから無理やり心象を混ぜ込む。

インド人がカレーを作るときのようにスパイスをどっさり混ぜ込むのだ。そのための1つの手法がベタだけど『メモ』をとることだと思う。

事実、田中泰延氏も映画の書評を書くときにはメモ帳を手に持ちながら映画を見るそうだ。それで楽しめるのか?という疑問があるのだが、めっぽう楽しそうなので可能なのだろう。


楽しかったところをどう楽しんだか」をそのまま楽しそうに見せる

たらればさんというFGOばっかりやってるゴールデンレトリバーの人がいる。僕はこの人の文章やツイートが好きなのだが、とても大切にしたいと思うツイートがある。

こういう文章書きたい。でも!でも!でも!

「楽しかったところをどう楽しんだか」をそのまま楽しそうに見せることが難しい!めちゃくちゃ難しい。

僕は「面白い」という言葉に頼りすぎて生きてきてしまったんじゃないかと思う。『ラピュタ』見ても面白い、『テラスハウス』見ても面白い。何これ。女の人の「かわいい」と一緒やん。


面白いを禁止して心象をねるねるねるねする

だから僕がやるべきなのは、面白いという範囲の幅の広い言葉を禁止して、事象に対して無理やり心象をねるねるねるね。することなのかもしれない。

その後に、文章術とかを手に入れる。つまり感性の方が先になる。

文章術を学んでいたはずなのに、なんと感性の問題になってしまった。最悪。難易度が上がった。

感性の磨き方ってどうするねん。わからん。わからんので、事象に対して心象をきちんと混ぜることと、「楽しかったところをどう楽しんだか」をそのまま楽しそうに見せることをめっちゃ意識する。

で、田中泰延氏になってゴリラになって、たられば氏になって、ゴールデンレトリバーになる。


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動物業界をよくしたいという思いを持って、できたてほやほやのスタートアップで一生懸命働いています。 ライターをやったり、コーチをやったり、メーカーの研究開発職をやったり、いろいろしてきました。 仲良くしてください。