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生きづらさって何?

 先日私は、鴻巣麻里香さんにお話を聞きました。鴻巣さんはソーシャルワーカーという仕事をしています。ソーシャルワーカーは人助けの専門家で、病院や薬局やNPOなど様々なところにいます。そして、構造と環境に困っている人に働きかけ、手助けすることを行っています。
 人が生きづらさを感じる原因は「うまくいかない」の根っこにあるものらしく、これは誰のせいでもなく「構造的問題」であり、二格差で抑圧されているからです。そして、特権は生きづらさと交差・重複するそうです。
 そんな中で鴻巣さんが立ち上げたのが「KAKECOMI」というものです。この名前の由来は「駆け込み寺」と「コミュニケーション」の二つを掛け合わせてできたそうです。「KAKECOMI」は福島県の白河市にあり、様々なことを行っています。1つ目は「まかないこども食堂」です。2つ目は「シェアハウス」です。3つ目は「ソーシャルワーカー相談室」です。「まかない食堂」は困っている子供たちのために作られたものです。「シェアハウス」は様々な事情により、家にいられなくなった人を対象に貸し出しているそうです。最近はコロナにより、シェアハウスの問い合わせが多くなっているそうです。「ソーシャルワーカー相談室」は辛い気持ちになったときに相談できるものです。頼れる人がいない、けど誰かに聞いてほしいと思ってる方はぜひ利用してみてください。
 生きづらさが「自己責任」に見えてしまう理由があるそうです。それは逆境体験(環境)とトラウマによってそう見えてしまうそうです。鴻巣さんはお母さんが外国籍の方で、今では当たり前ですが昔は学校にハーフの子がいるのが珍しく、いじめにあったこともあるそうです。それだけでなく、お母さんが少しうつ状態になってしまったこともあり、苦労したこともあったそうです。しかし、鴻巣さんにも急に色眼鏡がかかってしまい、不安な思いをして大変だった時期もあったそうです。
 トラウマは「困っている人」を「困った人」にしてしまいます。そして「トラウマ」が言葉を奪い、構造の問題が温存されてしまうそうです。そして今の私達にできることは「社会(世の中)」のせいにしてからその社会のひとりとして「どう変えるか」を考えることだと思います。

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