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3Dプリンタを初めて半年とちょっと立ちました

 2020年5月 ずっと欲しかった3Dプリンタを買いました。きっかけは同僚が使っていたから。教えてもらって Flashforge の Adventurer 3 を買いました。それから8ヶ月色んなものを作ってみました。ということでちょっと振り返ってみました。

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5/3 【0日目】初めての印刷

初めて印刷。素材の硬さや印刷の時間等を知りました。思っていた異常に硬かった。

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同日、誰かが作って公開してあったタブレット・スマフォスタンドの3Dデータを拾って印刷。いまだに使っています。

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5/5 【2日目】初めて自作したデジカメ用自撮りミラー

デジタル一眼レフ用の自撮りミラーを設計して印刷。初めてのオリジナル。

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5/7【4日目】カメラのホットシューアダプタとネジ穴

カメラのシューアダプタを作る。デジタルノギスを駆使して計測して印刷。0コンマ数ミリの調整をした。

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同じく、ネジ穴を初めて作る。といってもまだ CADツールの機能を使っただけで調整を知らない。

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5/8【5日目】孫指シリーズ スマフォフック

スマフォを支えるスマフォ指の3Dデータをもとに、自分なりにカスタマイズし始める。これは初めてメルカリ経由で人に試してもらった製品。

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5/10【7日目】自撮りミラー完成形

自撮りミラーはよりブラッシュアップされて、さらに印刷方向や印刷できる・しやすい設計などを学んでいく。文字から設計データに彫りを入れる方法も学ぶ

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5/11【8日目】ネジ穴を作るテスト

他の方の記事を参考に6角柱の穴を使ってネジ止めする方法を学ぶ

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5/13日【10日目】ヘッドフォン掛けを作る

ヘッドホン掛け。これも未だ健在。断面の回転体を初めて使う。また生活に必要なものを作り始めた。

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5/14【11日目】洗濯かご用のクリップ(パチン止め)

洗濯かごのクリップを作る。いわゆる素材の柔軟性を生かしたパチン止めに初挑戦。こういうものを昔から作りたかったのだが、ようやくそれを実現する3Dプリンタなるものを購入したんだという実感。

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5/16【13日目】バヨネット式のレンズフード

バヨネット式のレンズフードの自作。既製品の機構を理解して作図して、使えるものを作る。感無量。いまだに使っています。

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同日、3Dプリンタをついにプチ改造。市販の大型フィラメントをふたしたまま使えるように穴を開けただけ。これをやったということは、3Dプリンタを腰を落ち着けてやろうと思ったから。

5/17【14日目】3Dプリンタのベンチマーク

3Dプリンタのベンチマークを取る。そしてその中で実はダメだという形状も結構行ける部分があることを知る。これを通じて3Dプリンタの動作をちゃんと理解するきっかけになりました。

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同日、スマフォフック「孫指の進化版」が生まれる。今月はこればかり改良していた感がある。

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5/23【20日目】Surface Keyboard スタンド

Surface Keyboard スタンドの作成。稼働してきちんと立つ、という形状設計に苦労した。

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5/24【21日目】換気口のフィルタ抑え

換気口のフィルタ抑えかなり思い通りに設計し、ほぼ1発で完成したもの。未だに使えています。そしてフィルタの掃除が大幅に楽になりました。

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5/28【25日目】Surface Keyboard 用のスタンド

頼まれて作ったSurface Keyboard 用のスタンド。

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5/29【26日目】Oculus Quest のコントローラーのエクステンショングリップ

Oculus Quest のコントローラーのエクステンショングリップを作成。形状が複雑で、さらに薄く作り、止める場所がないので苦労した。

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5/30【27日目】つままれストラップ

プリンターと3Dプリンタの共闘。つままれストラップ。カッティングプロッターも欲しくなって危険。

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6/5【33日目】ドアオープナー

コロナ禍の中、ドアオープナーを作る。このあたりでこういった形状なら簡単に作れるようになってた。その後タッチ画面対応もできるようになった。

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6/8【36日目】ソロコーヒーフィルタ用のスペーサー

スタバのソロコーヒーフィルタ用のスペーサーを作る。存在しない製品、様々なマグカップに対応する設計など色々学べた。

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6/9【37日目】トラックボールのボールを出す器具

トラックボールのボールを出す器具を作る。曲面の作図の勉強になりました。

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6/10【38日目】CAPS Lock の押下防止カバー

CAPS Lock の押下防止カバー。これが後にATEM Miniのキーカバーになっていく。

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6/12【40日目】白黒2トーン キーホルダー

凹凸を作り入れる方法を学ぶ。結局これを作って、精度の限界を感じた。今のプリンタではこれは無理だなと。

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6/15【43日目】1キーキーボードのケース

1キーキーボードのケースを設計して作る。蓋はネジ止め出来るようにした。初めてのネジ止めケース。メルカリで一般向けに売ってみた。

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同日、箪笥の引き出しをスタンディングデスクにするための、棚板をとめる脚を作成。これも思いつきで作った感じ。

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6/19【47日目】電動ドライバーのビットケース

電動ドライバーのビットケース。きちんと入るが抜けにくい穴にするには精度が要求される。実測と印刷の誤差に立ち向かった作品。

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6/21【49日目】ビット変換アダプタ

ビット変換アダプタを作る。円と六角柱。そして穴。小さく荷重がかかるので印刷設定を色々維持れるようになる。ちなみにやっぱり折れました。

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6/22【50日目】掃除機のノズルホルダー (ABS)

初めてABSを試す。そして洗礼を受ける。素材の違いを本当に理解する必要があることに気がつく。

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作ったのは掃除機の口を止める器具。ABSの柔軟性を生かしたものを作る。これも印刷方向の間違いなどで折れる。

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6/23【51日目】掃除機のノズルホルダー

結局PLAで作る。形状はだいぶ思い通りなり、強度も出せる様になっていた。

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6/25【53日目】IKEAの棚用のフック

IKEAの棚用のフック。わざと斜めにすることで棚板へのホールドを強くするなど工夫できるようになってきた。

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6/29【57日目】オリジナル万年筆トレー

オリジナル万年筆トレーを設計開発してみた。世に無いものを設計して作る。サイズにこだわり、角度にこだわり、苦労したが満足した作品。

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7/3【61日目】モニターをマウントするためのアダプタ

モニターをマウントするためのアダプタを作る。結局強度が足らずダメでした。六角ナット埋め込んだり色々手が込んでたけど。3Dプリンタの限界も知った。

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7/4【62日目】アルカスイス クイックシュー

3Dプリンタでアルカスイス クイックシューにチャレンジ。3Dプリンタは何かと何かをつなぐアダプタ的なものを作ることが多く、何でもアルカスイスで統一したい自分にとっては理想の道具。

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7/5【63日目】プラダンボール抑え

プラダンボールとを抑える部材をつくってグリーンバックをかけようと下が失敗。強度計算の見積もりが甘い。

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7/10【68日目】スチームアイロンの付属用品を取り付けるもの

スチームアイロンの付属用品を取り付けるものを作る。側面にあった形状を設計し、フックで留められる、外せるものを作る。余裕をどこで作るかを学ぶ。

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7/14【72日目】ATEM Mini のキーカバー

ATEM Mini のキーカバーを作り始める。最後はシンプルに落ち着きましたが底に至るまでサイズ、夜景上の試行錯誤が多かった。

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7/21【79日目】ATEM Mini のキーカバー完成形

ATEM Mini のキーカバーの試作が出来た。いろいろな方の意見も頂いて、さながら製品開発のよう。

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半透明版のほうが結局人気でした。

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3日後にメルカリに出品開始。

7/25【83日目】ATEM Mini の保護カバー

ATEM Mini の保護カバーの試作に入る。本体を傷つけない。軽くしまってピタッと止まる。はずれない、等様々な条件をクリアできる形状を作るのは本当に難しく試行錯誤でした。

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最後は印刷するのに5時間近くx2枚で10時間近くかかる代物でした。

8/4【93日目】ATEM Mini の保護カバー Slash

アドバイスなども頂いて、六角形のかみ合わせにしたり、最後に六角形のかみ合わせの一部を残してこの形状に落ち着いた。私の中ではベストセラーになった製品の一つ。1つ作るのに10時間近いけど。

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しばらく3Dプリンタは生産マシンになっていました。

8/11【100日目】コンセントの延長コードがはずれないようにするアタッチメント

コンセントの延長コードがはずれないようにするアタッチメント。最近設計し直しました。

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8/13【102日目】ATEM Mini の保護カバー Air

放熱大丈夫?と言われたので放熱孔開けてみた。同じ穴を規則正しく並べる技を知ったのはこの時。ひたすらコピーしなくても良かった。

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8/14【103日目】ATEM Mini 冷却ファン(ボツ)

結局やめたんだけど、ATEM Mini 用のファンも設計してみたんですよね。ただ本体への取り付け部分が難しくて、冷却効率もそれほど良くなくて断念。こういうのいっぱいあります。

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8/31 アルカスイスアダプター とネジテスト

アルカスイスアダプターの初作品。

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そして、三脚穴やマイクスタンドのネジと3Dプリンタで切ったネジを本格的に合わせられるようになった。カメラ用品対応はこのあたりから始まる。

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9/4 SONYのコンデジ様三脚ホルダー

テレワークでデジカメをWebカムに利用するものが話題になったとき、SONYのコンデジのUSBケーブルと三脚穴が干渉して使えない、というお題で作ったもの。ただ手元に該当製品がないので検証が難しい。

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ちなみに底面のネジ穴はナットを埋め込んでいる。ネジも印刷したもの。

9/5 コンデジ RX100M3 のグリッププロとタイプ

コンデジ RX100M3 のグリップを自作する。これが最初だった。

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しかしグリップ感に満足ができず、グリップから設計し直して、最終的にこうなった。これは未だにカメラにつけて使っている。ネジ埋め込み、アルカスイスなどモテる技術を全て投入した感じ

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9/26 Surface Book 用の画面スタンド

友人の記事から作ってみたSurface Book 用の画面スタンド。後に Surface Laptop 様も作り自分でもタブレット用に作る。しかし強度が足りず。再設計したい。

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10/14 JoyCon グリップ

カイザーナックルじゃなくて、JoyCon グリップのし作品ができ始めた頃。

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形状的に印刷が難しいところがあり、結構悩んだ。初めて自作でサポートを作る。アタッチメント部分に合わせて設計するのは難しい。

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10/24 スチームモップの修復部品

結局これは治らなかったけど、スチームモップの修復部品を作った。この前後から補修部品を製品に合わせて設計して修理するという流れができる。

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10/31 壁にホチキスでつけるフック

これは何かというと、壁につけるフックなのですが、ホチキスで止めるようになっています。この頃からホチキスでとめるフックを色々作るようになりました。

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11/7 USB充電器 スタンド

RAVPower の USB充電器 RP-PC136が気に入ったのでスタンドを作ってました。ピタッとハマって絶妙な角度とか使いやすさにこだわってた。

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11/13 カメラにつけるHDMIケーブルを保持するアクセサリー

知り合いからお題をいただき、カメラにつけるHDMIケーブルを保持するアクセサリーを作ってみる。固定する場所がないのでカメラのレンズのマウントの根本を使う。0コンマ何ミリで硬すぎずゆるすぎず、というあたりを調整するのに慣れてきた頃。

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11/23 Oculus Quest 2 の壁用のフック

作り始めたのはもう少し前でしたが、Oculus Quest 2 の壁用のフックを自作

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壁にはホチキスで止めるようにして、フックと壁取り付けプレートはネジ止め。埋め込みナットなどを使い始める。やはりプラスチック素材似ネジを切るより強度が偉える。特に小さいネジなら効果が高い。

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11/25 TPUを使ったケーブルまとめ

第3の素材 TPUをようやく使えるようになった。柔らかい素材は新しい可能性を生み出してくれます。

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印刷して途中で止め、中にマグネットを埋め込み、そのまま印刷を再開して封入すると言った技も習得。

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11/27 台所のシンク用の排水口の蓋

台所のシンク用の排水口の蓋を作る。面積的には作った中で最大サイズ。サイズや形状、使い勝手までうまく作れるようになってた。

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11/29 PS4 のコントローラーのスティックにつけるグリップ(TPU)

PS4 のコントローラーのスティックにつけるグリップ。TPU素材でスティックにはめて外れないという形状作成に成功

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12/15 ボールジョイント

ボールジョイントを自作して市販品を改造。

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12/21 ヘッドフォンの修理部品

ヘッドフォンの修理部品を作る。

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調整はしたが、この形状を作れるようになったのは感慨深い。

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12/27 コンセントの抜け防止のアタッチメント2

以前作ったコンセントの抜け防止のアタッチメント。

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アイディア、使用方法をもとにした構造、設計、印刷と新商品開発のようなプロセスで、文字通り新商品を作れた。

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前から気になっていて、不満だった部品が完成を迎え嬉しい限り。

メルカリで出品中

作ったものをメルカリを経由して出品し色々試してもらいました。本当に感謝しています。なので、価格的にはほとんど利益が出ない設定。原料台が出れば次に繋がるから。

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いつか

本でも書きたいなぁ。

皆様からのサポートで、私も何かをサポートできるような更新を目指します。