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「栄養不足でも指は無くならない」の意味

こんにちは。

日本身体管理学協会事務局の新美です。

今週は栄養についての話が続きましたので、

本日もそちらに因んで、お伝えしていきたいと思います。

本日のテーマは“栄養不足でも指は無くならない”という内容です。

今回のテーマは若干グロデスクな内容に見えますが、

非常に重要な観点からお伝えするつもりですので

宜しければ、最後までご覧いただければと思います。

人間は食べたもので、できている

よく、栄養の世界では、食事の重要性を語る際に

「人間は食べたものでできている」

っというものがあります。

これは、食べたモノによって、それを材料に体が作られたり、

エネルギーが作られたり、またはそれらがスムーズに作られるための

潤滑剤として使われたりすることから、

そのように言われています。

また、人間は自分で何もないところから、新しく物質を作り出すことができないですから、

食べたものからしかできない、という言われ方をします。

ただ、実際にはどうかというと、

見た目上、多少栄養が足りなくても、特段、大きく何かが変化することはありません。

例えば、タンパク質の摂取量が必要量よりも少なかったとしても、

大きく何かが変化するわけではありませんし、

砂糖をいっぱい食べたからと言って、体が実際に砂糖になるわけでもありません。

基本的には普通通りの日常を問題なく過ごすことができます。

しかし、ここにこそ大きな落とし穴があるのです。

栄養が不足しても指は無くならない

不足しても、対して大きな支障がなければ、もし足りていなくても、それに気付くことができません。

そのような方が、「体に悪いから鳥の唐揚げを食べるのはやめておこう」と思えば

さらにタンパク質の摂取量が低下することになります。

それでも、身体には特段大きな変化はありませんから、

何も気づかずに日常を過ごしてしまうでしょう。

しかし、「食べたものから身体は作られる」ということを考えれば、

タンパク質の摂取量が必要量を下回ることで材料不足を招き、

”身体は作られない”ことになります。

細胞は常に新陳代謝し、壊れては新しいものが作られます。

しかし、材料がなければ当然作ることはできません。

つまり本来であれば、「栄養不足で指の先がなくなってしまう!」っという状況になるはずです。

ですが、実際にはそんな人を見たことはありません。

では、どうなるかと言えば、

人間の細胞の数自体は減りませんから、指がなくなることはないのですが、

その細胞の質は明らかに低下します。

例えば、家を建てた後、経年変化で必ず家の柱や壁、屋根などは老朽化していきます。

その時、資源が豊富にある世界では、頑丈な屋根や柱を使った修繕工事ができますが、

もし、資源が枯渇した世界であれば、中がスカスカの見せかけの屋根や柱を使って修繕工事が行わるかもしれません。

ちゃんと同じように工事しているつもりでも、強度が全く違い、ちょっとした災害ですぐに壊れてしまうかもしれません。

これがまさに、栄養が不足した身体の状態です。

気づかないから、わからないではなく・・・

栄養が不足した時、もし指がなくなれば、誰でも栄養が不足していることはわかります。

ただ、実際にはそんなことはないので気づきません。

しかし、実は身体の中の細胞は、ボロボロの壁で作られているかもしれないのです。

だから、指がなくなることはなくても、必ず体のどこかでその代償を払っていることになります。

※もしかしたら、免疫細胞を作るタンパク質が不足しているかも

だからこそ、できるだけ様々なものを口に入れ、

足りないものや必要に応じてサプリメントを活用し、

まずは”リスク回避”よりも”栄養充足”を心がける必要があるのだと思います。


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