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鹿児島県知事選 新人の塩田康一氏が現職らを破り初当選 2020年7月13日 18時03分 鹿児島県知事選挙は、新人で、九州経済産業局の前の局長の塩田康一氏が、自民・公明両党が推薦した現職らを破って初めての当選を果たしました。

鹿児島県知事選挙の結果です。 ▽塩田康一、無所属・新、当選。22万2676票。 ▽三反園訓、無所属・現。19万5941票。 ▽伊藤祐一郎、無所属・元。13万2732票。 ▽青木隆子、無所属・新。5万6297票。 ▽横山富美子、無所属・新。2万7404票。 ▽有川博幸、無所属・新。1万6832票。 ▽武田信弘、無所属・新。5733票。 新人の塩田氏が、自民・公明両党の推薦を受け2期目を目指した三反園氏や、立憲民主党鹿児島県連が推薦した前の知事の伊藤氏らを破って、初めての当選を果たしました。 塩田氏は、鹿児島市出身の54歳。昭和63年に旧通産省、現在の経済産業省に入省し、おととし6月から九州経済産業局の局長を務めていました。 塩田氏は、「新しい県政を皆さんが望んでいるのだということを感じた。今、鹿児島県は新型コロナウイルス対策、大雨の災害など課題が山積している。私のことを支援し、信じて投票してくださった県民の皆さんの思いにしっかり応えていく」と述べました。 確定投票率は、49.84%で、参議院選挙と同じ日に行われた前回に比べ、6.93ポイント低くなりました。 安倍首相「大変残念 是々非々で県民のために協力」 鹿児島県知事選挙で、自民・公明両党が推薦した現職が敗れたことについて、安倍総理大臣は視察先の熊本県人吉市で記者団に対し、「大変残念だった。今後、鹿児島県で県民のための県政が進められるよう、自民党としては是々非々で県民のために協力していきたい」と述べました。 自民 岸田政調会長「保守票分散したことなどが敗因」 鹿児島県知事選挙で、自民・公明両党が推薦した現職が敗れたことについて、自民党の岸田政務調査会長は、記者会見で「大変残念だ。保守票が分散したことや豪雨災害に見舞われ、十分に活動できなかったことが敗因ではないか。県政の停滞は許されず、新知事には早急に課題に取り組んでもらいたい」と述べました。 一方、国政への影響については「保守票も野党票も分散しており、票の出方から影響を感じ取ることは難しいのではないか」と述べました。 自民 下村選対委員長「訴えが一歩届かない結果となった」 現職の三反園氏を推薦した自民党の下村選挙対策委員長は、「三反園候補は、選挙期間中も公務を優先して、豪雨災害や新型コロナウイルス感染症への対応に専念していたが、有権者に対する訴えが一歩届かない結果となった。有権者の審判を厳粛に受け止め、引き続き鹿児島県の課題解決に向けて取り組んでいきたい」というコメントを出しました。 公明 佐藤選対委員長「結果を真摯に受け止め敗因を分析」 現職の三反園氏を推薦した公明党の佐藤選挙対策委員長は、「三反園候補が惜敗し、誠に残念でならない。今回の結果を真摯(しんし)に受け止め、敗因をよく分析していきたい。新知事には、国政と連携しながら、豪雨災害や新型コロナウイルスへの対応などの課題に全力を挙げて取り組んでもらいたい」という談話を出しました。 官房長官「新知事と話し適切に対応」 菅官房長官は13日午前の記者会見で「自治体の長の選挙の結果は、地域それぞれの、さまざまな状況もある中での結果だと考えており、政府としてコメントは控える」と述べました。 そのうえで、九州電力の川内原子力発電所1、2号機について「規制委員会によって、新規制基準に適合すると認められた場合のみ、その判断を尊重し、地元の理解を得ながら再稼働を進めていくという方針に変わりはない。いずれにしろ、政府として、新知事ともしっかり話をしながら適切に対応を進めていきたい」と述べました。

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