生物多様性の話
牧場カフェは冬季休業を終えて2月29日から今シーズンの営業が始まりました。
今シーズンは新しいソフトクリームマシーンを導入!
森林ノ牧場開設以来11年使い続けたソフトクリームマシーンとはお別れし、新しいこれまで以上に滑らかで美味しいソフトクリームを提供できるようになりました。
うちのソフトクリームうまいよ。(笑)
うちのソフトのうまさの秘密を簡単に言うとこんな感じです。
1、芳醇な牛乳の香り
成分のほとんどが牛乳からできていて、ミルクを食べるようなソフトクリーム。
2、ジャージー牛乳の濃厚感
日本のたった0.7%しか飼育されていないジャージー牛。
乳脂肪やタンパク質が高く濃厚なミルクが特徴です。
3、濃厚だけど後味スッキリ
一番のポイント!低温殺菌のソフトクリームは後味がスッキリしているのが特徴で、2個3個でも食べたくなるスッキリしたソフトクリーム。
2月28日のつくるノート(農人)の放送はパフじろう不在の中、生物多様性のお話をいたしました。
野鳥観察会&鳥の巣箱・バードフィーダーづくりイベント
森林ノ牧場では3月22日に「野鳥の観察会と鳥の巣箱・バードフィーダーづくり」のイベントを開催致します。
各地でイベントの中止となっている中ですが、外の空気を吸いながら自然の中で開催するので今のところ開催する予定です。
こう言う時に思い切りのびのびと外で遊べる環境を提供するのも田舎の役割だと思っています。
那須は安心して過ごせる場所だと思います。
野鳥の観察会も4回目の開催で、森林ノ牧場では「生態系」をテーマにした取り組みをいくつかやっています。
「生態系」の取り組みのきっかけ
そもそも生態系とか生物多様性に関心を持ち始めたのは奇ニ正彦さんとの出会いがきっかけでした。
10年前、知人の紹介で牧場に来られた奇ニさんと牧場の中を歩きました。
放牧地は私にとって牛を放牧する場所。
牛が餌を食べる場所であり、牛が住むところです。
けれど奇ニさんは
あー、あそこにエゴノキ。
エゴノキがあるってことはヤマガラがくるでしょうね。
あ、ほらあそこっ!
やっぱり牛の糞があるから糞中が多いですね。
ちなみにこのシデムシは虫の死骸と糞を食べる虫なんですよ。
死骸を食べる虫はスカベンジャーって言いますね。
牧場ならではの生き物たちだなぁ。
てな感じで、これまで僕が見ていたものとは全く違う牧場を見せてくれたのです。
あたりまえですが、牧場には牛だけではなく色んな生き物たちが住む場所だったのです。
生物多様性と農業
人口が増え、生産性を追求する農業が環境破壊を起こす、ということが言われています。理屈で言えば栄養分と水分と日光があれば植物が育ちます。
家畜もそれを餌にするので工場的に食物生産をすることが可能なのです。
そういう農業に生物は不必要。むしろ、害虫として駆除対象にもなります。
生態系がバランスを崩すと極端に何かの昆虫や動物が増えて、逆に農作物が食われたり、極端に増えた鹿などが森林を丸裸にしたりと、生き物だけではなく環境のバランスも崩します。
土壌がエロージョンを起こしたり、保水力を無くした山が洪水を起こしたり(色んな極端な例ばかりで恐縮ですが)、生態系と私たちの衣食住の環境は深く関わり合っているのです。
このような生物多様性から受ける恩恵のことを「生態系サービス」といいます。
●供給的サービス
資源供給のサービス(食料、燃料、遺伝子資源など)
●調整的サービス
自然の営みを柔らかくしてくれる(気候の調整、水源、害虫の制限、自然災害抑制など)
●文化的サービス
非物質的な文化的なサービス(観光資源、教育資源、精神的なサービスなど)
●基盤的サービス
上記のサービスを支える(栄養の循環、光合成、水循環など)
とはいっても人間だって生きるために食料が必要です。
けど、生態系サービスも大事。
農業をやるほどに生態系が豊かになるような農業はできないものでしょうか?
森林ノ牧場の生物多様性
森林ノ牧場では牧場を整備をするにあたって「生態系が豊かになるか」ということを整備のコンセプトにしています。
乳製品を販売が森林ノ牧場の一番の収益源。牛が健康に育ち、生乳を生産するためには牧草の生育は不可欠です。
牧草地は放牧を続けると雑草が増え生産性が落ちます。
そのため、数年に一度「更新」と行って土を耕し新たにタネを蒔きます。
けれど、森林ノ牧場はこの更新作業をしていません。
更新をすると草は単一的になり、それまでそこをすみかにしていた虫たちは住処を無くします。
更新しないことで森林ノ牧場の草地ならではの生態系が生まれます。
では、雑草はどうするか?
ひたすら抜くっ!
そう、ひたすた抜きますっ!
(
取引先の方が見学に来られた時にはみなさんに30分くらい雑草抜きの仕事をやっていただきます。これが森林ノ牧場なんです。
農薬も使いたくないし、更新して生態系を壊したくない、けど生産することも大事。
取引先のみなさんに雑草を抜いていただくことは、おいしい牛乳をみなさんにお届けできると言うことにも繋がっているのです。
ビオトープづくりの取り組み
積極的に生き物があつまる牧場を作るために牧場内にビオトープを作っています。
ビオトープ(biotop)とは
・生命(bio)
・場所(topos)
の合成語で「生き物の生息空間」ということ。
(池のイメージがありますが決して池だけではありません)
生き物がいきていくために必要なのが
「食べ物」「水辺」「隠れ家」
森林ノ牧場はこれを積極的に作りながら牧場整備をしているのです。
これまでにつくったのはこちら。
●水辺のビオトープ
やごやカエルの住処になっています。
●バタフライガーデン
蝶やアブや鉢などのビオトープ
●落ち葉マンション
カブトムシ、カミキリ、コガネムシなどの幼虫のビオトープ
毎回ビオトープづくりに併せて生き物観察会を行います。
そんなわけで、是非皆様も牧場のビオトープづくりにご参加ください!
みなさんの身の回りの自然を改めて見直すきっかけになればと思います。
「つくるノート」宜しくお願い致します。
【 つくるノート(農人)ってどんな番組? 】
「だっぱラジオ」の金曜番組です!
◎番組名「つくるノート(農人)」◎毎週金曜日 19時~ 生配信!
何かをつくるって、とても面白いけど、とても大変。
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