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今さら聞けない!「働き方改革」が示す時代の流れとは何だったのか?

こんばんは、芝本です。

いわゆる「まん防」が適用された昨今の大阪ですが、平日の街はフレッシュなスーツ姿の新入社員で溢れていますね。かく言うボクにもそんな時代がありました。

フレッシュスーツ姿のなかには、新入社員以外にも、前の職場から転職して今月から新しい職でスタートを切ったばかりの方もたくさんいるかと思います。転職と言えば、「流行病の関係で実際に転職活動はやりやすくなっているのか?」については、以前の記事でも触れましたね。

実際は、転職に成功している人は減っているという結果でしたが、「転職を意識している人」は増えているかと思います。ちなみに、転職を考えるときに意識した方が良いことは、この続編の記事でも書いてますので、併せてご参考ください。

流行病などで先が読めない時代だからこそ、転職や副業など、「働き方」について自分自身を見つめ直す機会が増えたっていう人はたくさんいるかと思います。事実、ボクの周りにもたくさんいらっしゃいます。

そして「働き方」と言えば、2018年から公布されている「働き方改革」がじわじわと浸透してきた世の中になってきています。思えば、この辺りから国民の「働き方について考える意識」は高くなってきたのではないのでしょうか。また、これからの「働き方」を考える上で、現状把握として「働き方改革」は知識の片隅には置いておいた方が良さそうですね。
そこで、『いや、それくらい知ってますよ!』っていう方も、改めて「働き方改革」って結局どういうことなの?を振り返ってみようかと思います。

「働き方改革」を振り返ってみよう

そもそも「働き方改革」とは何なのか?厚生労働省のリーフレットにはこう書かれています。

働く方々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を 実現する働き方改革を総合的に推進するため、長時間労働の是正、多 様で柔軟な働き方の実現、雇用形態にかかわらない公正な待遇の確保 等のための措置を講じます。

(出典:「働き方改革~一億総活躍社会の実現に向けて」厚生労働省)

要するに、「さまざまなライフスタイルに合った働き方を認めますよ♪」ってことですね。ここでチラッと出てきた「一億総活躍社会」というワード、聞いたことある方もいるのではないでしょうか。

「一億総活躍社会」とは以下のとおりです。

・若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方々も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂され活躍できる社会
・一人ひとりが、個性と多様性を尊重され、家庭で、地域で、職場で、それぞれの希望がかない、それぞれの能力を発揮でき、それぞれが生きがいを感じることができる社会
・強い経済の実現に向けた取組を通じて得られる成長の果実によって、子育て支援や社会保障の基盤を強化し、それが更に経済を強くするという『成長と分配の好循環』を生み出していく新たな経済社会システム

(出典:「一億総活躍社会って何?(http://www.ee-life.net/hatena/1o_s_k_shakai.html)」)

簡単に言うと、「国民一人一人の多様性を認めた全員参加型の社会」ってところですかね。つまり「働き方改革」は、この「一億総活躍社会」を実現するための取り組みの一つということです。また、「働き方改革」には3本の柱があり、この3本を軸に今までの労働に関する法律を改正していく流れになっています。

・長時間労働の是正
日本の男性の平均労働時間はOECD加盟国のうちもっとも長く、「1日あたり375分(休日を含む)」という調査結果がある。「休日出勤の禁止」や「残業の事前申請制」、「業務効率化」といった就労改革を行ったり、「短時間勤務」や「フレックスタイム制度」を導入したりといった対応をしている企業が増えている。
・正規、非正規の格差解消
正規雇用ではない働き方、つまり非正規雇用の従業員と、正社員との「待遇差」や「賃金格差」は、長年、日本企業が抱え得る問題の1つである。これを解消するために、アルバイト・パート従業員の有給休暇について就業規則に明記し、積極的な有給取得が推進する等の対策を進めている。
・多様な働き方の実現
育児期間中も働き続けられる労働環境を目指し、「在宅勤務」や「短時間勤務制度」、「フレックスタイム制度」などを導入するといった工夫をする企業が増えている。育児と仕事の両立をはかり、職場にキッズスペースを設置し、子ども連れ出勤を可能にした企業事例もある。

以上がざっくりとした内容ですね。この3本柱で進められている具体的な制度については、たくさんあるので、これからの「働き方」を考える材料の一つとして、次回以降で触れていきたいと思います。

なお、「働き方改革」の詳細は、こちらの記事が分かりやすく解説していたので参考にしました。

「働き方改革」は新時代の幕開け?

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もちろん、国が推進する「働き方改革」には背景があります。その背景の大元となるのは「少子高齢化による労働人口の減少」です。

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(出典:総務省 国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所 日本の将来推計人口(平成29年推計))

日本の人口は2008年をピークに減少しています。今後も減少が予想されており2050年には国内人口が1億人を下回ると言われています。当然、人口とともに生産年齢人口(15〜64歳)も減少することから、世界的に見ても日本の経済力は小さくなり、実際の日常生活にも必ず影響があるでしょう。これはマジでやばい!と言うことで国は「少ない労働人口の中でも効率的に日本の経済を回す方法」として、できるだけ多くの人が労働に参加できるような仕組み作りとして「働き方改革」が提案されました。

実際に「働き方改革」を受けて多くの企業が現在動いています。以下の制度や体制を導入している企業が実際に増えており、ボクの友人も「会社がテレワークメインになった」と言っていました。

・テレワーク(出勤や営業周りにかかる交通コストの削減、感染症対策など)
・育児休暇(女性だけでなく男性も対象)
・短時間勤務制度
・フレックスタイム制度

また、「働き方改革」により雇用形態による格差が減ってきています。また、ご存知のとおり現在は「終身雇用の時代は終わった」ともいわれています。そういった背景から、副業に対する意識は相当強くなりましたよね。副業や新しいことを始めるうえで、何を大事にするかについても以前考察しました。

ちなみに、背景については説明しましたが、「働き方改革」により労働に参加する人口を増やすことで、シンプルに国側のメリットがあるとも聞きました。労働の人口が増えると税金を多く回収することができるので、そういった狙いもあるとかないとか。。。いずれにせよ、これを機会に税金についての知識をキチンと補うのもありですね。

、、、といろいろ書きましたが、結局は、
国は「副業しててもどんな状況でもいいから、できるだけみんなが労働に参加し、成果を効率よく上げて日本経済を回し、しっかり税金納めて!」と考えてます。それに伴って「働き方」の選択肢が増えたことで、自分が理想とするライフスタイルに合わせて働き方を選べる時代になってきました。と同時に、流行病などの影響で先の読めない時代にもなっています。

だからこそ、ここで「自分自身の将来を考えて行動する人」と「何となく生きる人」との差が大きく開いていく新時代に突入している!とボクは感じます。

そして、これが正解という答えはない時代。ボクもみなさんと同じように、これからの時代の流れなどを考察しながらチャレンジしています。これからもこういった考察などをアウトプットしていくので、みなさんと一緒に考えながら新時代を突き進むことができたら嬉しいです。

長丁場になりましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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