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‌伸‌び‌る‌商‌売‌の‌秘‌訣‌と‌は!?‌商‌売‌に‌人‌の‌無‌意‌識‌を‌利‌用‌す‌る‌~営業資料に活かす!カラーイメージ応用編③~‌ ‌

こ‌ん‌ば‌ん‌は、‌芝‌本‌で‌す。

今週も営業マンの皆さんが楽しみにしている、『営業資料に活かす!カラーイメージ応用編』の記事を書いていきます。

本当に楽しみにしていただけるようになったらいいなと思って誠心誠意書くので、いつも読んでくださっている方も、今回初めて読んでくださる方も最後まで読んでいってくださると嬉しいです。

これから書いていく記事は色が持つ効果を営業資料に役立てていくという趣旨ですが、これと似たような試みをしているのが、新商品のパッケージデザインです。

コンビニ等で新商品を店頭に置く際、中身の味はもちろんですが、パッケージのデザインについても多くの案が出される中で採用された一つだけが製品として店頭に並びます。

最近ローソンで発売された、『呪術廻戦』の世界観をモチーフとした『宿儺のデニッシュコロネ』もいい例だなと思ったので、ちょっと紹介していきたいと思います。

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この商品は作中に出てくる重要アイテム「宿儺の指」の見た目をコロネで再現したもので、干からびた指のイメージが見事に再現されています。

ここで、中身以外で注目したいポイントがパッケージの色です。

『呪術廻戦』という漫画は、名前にもある通り呪いをテーマとした漫画です。呪いの持つイメージの通り、作中は暗いシーンやキャラクターの死など悲しい出来事も多く、広告やイメージカラーにも暗い色が用いられることが多い漫画です。

しかし、実際に発売された『宿儺のデニッシュコロネ』を見てみると、比較的明るい色が採用されており、どことなく、主人公の髪色を連想させるような色味のパッケージで商品が覆われています。

食べ物のパッケージにおどろおどろしい印象のパッケージをつけると売れ行きに影響すると考えられたのかもしれませんね。ピンク系の色は、優しさや健康のイメージがあるため、主人公の仲間想いな性格を表した色なのかもしれません。

もう一つ気になるのが、パッケージが全面有色という点です。
コンビニのパンといえば、透明の袋に覆われていて中身が丸見えの状態の物がほとんどです。これは、中身が見えた方が選びやすいという事もありますし、もしかしたら着色が不要な分、原価も少し下がっているのかもしれません。

今回に限らず、コラボ商品はパッケージに色がついている場合が多いです。
商品そのものよりも、パッケージで興味を惹く意図が反映されたデザインと考えられます。また、今回に限っては、実際の中身が奇抜な商品なので、開封する時のワクワクも透明な袋より大きいかもしれませんね。

長い前置きになってしまいましたが、営業資料に話に移ります。前回の記事では、大きく二つの事をお伝えしました。

・背景色、メインカラー、アクセントカラーを70:25:5の割合で使う。
・色には<彩度、明度、色相>の3つの属性がある

ここから、実際にそれぞれの色の決め方を詳しく見ていきましょう。

背景色〜伝えたいイメージを決める〜

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以前の記事のまとめにも書きましたが、営業資料を作製する際に最初に背景色を決めます。無難な決め方としては、自社のコーポレートカラーや相手会社のコーポレートカラーから決める方法がありますが、大前提大切なのは『相手にどのような印象を与えたいか』です。

最初にお話したローソンの例であれば、ローソンのコーポレートカラーは水色ですが、「ローソンの店内が真っ青!」なんてことはありませんよね。

青は爽やかな印象を与える反面、近寄りがたい印象も併せ持つ色です。
多くのお客さんに入ってほしい店内のメインカラーには相応しくないという理由で、青い店内は実現しなかったのかもしれませんね。

これと同様に、夏場に空調機器を勧める商談の資料であれば、清涼感を与える水色が適していますし、テレワーク下での社内のコミュニケーションを活発化させるツールを勧めるなら、賑やかな印象を持つ黄色や暖かな印象の橙色が適しています。

提案相手が期待している効果を連想するような色を使う事で、資料を見た相手が実際に製品を利用したときの効果を想像しやすくなるのです。

そのため、空調の提案資料であれば、夏場と冬場で色味を変えた方が良さそうです。実際に大手空調メーカーのダイキン工業株式会社は、HP上で暖房器具の紹介ページにオレンジ色を使用しています。

相手に与えたい印象を持つ色を使うというのが、背景色の選び方でした。
この時、複数の色を背景色に使ってしまうと色の持つ印象が分散してしまい、結局与えたい印象が相手の心に残らないことになったりします。

どうしても複数の色を使いたい場合は、彩度を変えて同系統の色を使う方法がおすすめです。

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引用元:営業資料のデザインをかっこよくする方法

こうすることで、デザインだけで会話の流れを表現することが出来たり、ネガティブな情報とポジティブな情報を分けて表現出来たりします。

では次にメインカラーとアクセントカラーの説明に移っていきましょう。

メインカラーを決める


まず、メインカラーを決める際に気をつけるべきなのは「分かりやすさ」です。資料の印象は背景色が誘導してくれるので、文字や記号等で使うメインカラーはシンプルな物がお勧めです。

前回も記載した通り、背景色と明度が近いと文字が見えにくくなるため、最初に気にするべきなのは明度です。GoogleのHPがいろんなパターンの背景を使っていてわかり易いのですが、背景の写真に合わせて文字の色を変えていますね。

では次にアメインカラーとアクセントカラーの説明に移っていきましょう。因みに、GoogleのHPはとてもカラフルでお洒落な印象を持ったと思います。
もちろん、一般消費者に向けた宣伝効果を狙うのであれば、カラフルさやデザイン性がより重要になりますが、営業資料においては「なんとなくかっこいい」より「どんな商品なのか」が伝わる方が圧倒的に大切です。

『資料』と『広告』は明確に違う物で、『資料』が内容の理解を促すアイテムである事に対して、『広告』を興味付けをするアイテムです。スタイリッシュな資料を目指して作るのも間違いではないですが、内容が伝わるかどうかをまず考えるようにしましょう。

背景色で印象を出すほかに、メインカラーで相手に印象を与える方法もあります。よく見かける、白地に有色の吹き出しや写真をつけて説明文を入れ込むタイプのデザインで、シンプルな分間違いはない色使いという印象です。

背景に白を選択するのであれば、メインカラーで彩度の高い色を選んで強く主張するのも良いですね。

アクセントカラーを決める

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最後にアクセントカラーです。
これまでに決めた背景色とメインカラーは、どちらか片方で印象の残る色を使っています。背景色を水色にするなら、澄み渡る空の背景に白の吹き出しを使ったり、背景色は白地にしておいて水色の吹き出しを使ったりといった感じです。

そんな二色の世界に現れる異分子がアクセントカラーで、名前の通りアクセント(強調)を表現するための色です。

アクセントカラーとしてよく使われるのは、赤色や黄色が多く、文字の色を付けるほかに文字背景に色が付けられる場合もあります。ただし、アクセントカラーを使いすぎると色に慣れてしまうため強調の役割をこなせなくなってしまいます。強調色の割合は、全体の5%を意識しましょう。

アクセントカラーの役割は、相手の注目をそこに誘導する事なので、なるべく彩度の高い色を使いながらも、資料デザインの統一感を壊さないような色を選ばなくてはいけません。

とても分かりやすいサンプルがあったので引用させていただきます。

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引用元:営業資料のデザインをかっこよくする方法

まとめ

営業資料の『色』にのみ焦点を当ててここまで掘り下げる機会はなかなかなかったので、自分でも調べながら楽しさを感じています。

当然、資料作りには文字の簡潔さや、読み手の視線の動き、レイアウトの統一性等多くの要素が絡んできます。僕も、社会人経験が浅い時は上司に色んな指摘をされて「そんな細かいところどっちでも良くない、、?」なんて思った事もありました。

でも、こんな風に営業資料について理解を深めて、素敵な資料が作れるようになり、1件でも多くの成約が取れるようになったら大きな大きな変化だと僕は思います。

資料作りの良いところは、そのプラス1件が他の営業マンでも再現できる可能性が高いという事です。

営業にしても、他の挑戦にしても、細やかな工夫で少しずつでも成長していけばいずれ大きな成果につながっていると思っています。

本‌日‌は‌ここま‌で。‌ ‌
最‌後‌ま‌で‌お‌読‌み‌い‌た‌だき‌ま‌して、‌ありが‌と‌う‌ござ‌い‌ま‌す。

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