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私にとって写真は、手紙のようなものなのです。応援してくれる貴方への手紙。生きるのが辛い貴女への手紙。

こんにちは、写真家のRYOHTAです。

ついこの間まで半袖でも暑いくらいの陽気に照らされていたのが、気づけば秋も終わりに差し掛かり、街には冬支度を急くような風が吹くようになりました。
最近は、いかがお過ごしでしょうか。

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写真を撮るということが生活の一部になってからというもの、私にとって「写真」というものが一体どういう存在なのか、考えることが増えました。

写真が好き

人を撮るのが好き

儚さが好き

誰でも言えてしまいそうな具体性のカケラもない言葉たちが、頭にまとわりついて離れない。
分析しようとしてみても、少し掘り下げて出てくるのは誰かの二番煎じのようなものばかり。

私の写真ってなんなんだろう。
私は何を撮りたいんだろう。
私は、何を伝えたいんだろう。

自分で作った答えの出ない問いが、自分の心を締め付ける。

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結局のところ、怖かったんです。
誰かに言って、否定されたらどうしようって。
答えが出ないんじゃなく、出したくなかった。

自分が表現したいもの、
自分の心の核に近いものが受け入れてもらえなかった時が、
怖くて怖くて仕方なかった。

「私の写真を見てください!」
って全世界に発信しているくせに、
自分自身のことを信じていなかった。

自分を信じきれなくて、言葉にするのを躊躇っていた臆病者。
それが私でした。

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何のために生まれて、
何をして生きるのか、
わからないまま終わる、
そんなのは嫌だ。

空飛ぶパンのヒーローを見ながら歌ったこの言葉の本当の意味を、大人になってから何度噛み締めたことか。

生まれたからには、何かを残して死にたい。

口で言うのは簡単です。
でもそこにどれだけの覚悟と、痛みが必要か。

大人になったつもりだったのに、全くわかっていなかった。

「誰もが強く生きる必要なんてないよ。」
確かにそうだと思う。

でも、表現者として生きると決めたのなら。
自分の作品が、言葉が、評されることを受け入れなければいけない。
痛みと共に生きる覚悟を決めなければいけない。

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私が写真を通して残したいもの。
それは誰かの「時」であり、「物語」。

私を見つけてくれた、あなたの物語
痛みと向き合い生きている、あなたの物語

写真と縁に救われた私が、生きる意味があるとするならば。
誰かの物語を、誰かの縁を、遺し繋ぐことなのではないかと思う。

自信のなさなんてそう簡単に変わるものではないけれど、
これだけは自信を持ってあなたに伝えることができる。

私は、あなたの心と、物語を切り取る写真家でありたい。

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最後まで読んでくれてありがとう。
「心を遺す写真」に興味を持ってくれる方がもしいたらぜひ、気軽にメッセージいただければと思います。
あなたの物語を、聞かせてください。
M.RYOHTA

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photo by Kanae Suzuki

サポート代は全額写真の勉強代に当てさせてもらいます…!