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みの編マフィア クロニクル

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箕輪編集室から生まれた”みの編マフィア”たちの、光と影の物語…
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記事一覧

[プロローグ] You know what?

薄暗い工場跡地に、赤い革張りの椅子がひとつ。 壁には、マルとバツを重ねたような奇妙なマー…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第1夜】 駆け廻る2人

「達夜! 今週捌く分のブツの用意はできてるのか!!」 「すいません狂一朗さん!!すぐに!…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第2夜】 一触即発

「おい達夜ァ!! あと30分で始まるってのに、随分と悠長だなぁ!? ウチの若手にやらせりゃあ…

M.RYOHTA
5年前
10

#みの編マフィア小説 【第3夜】No.2

カツカツカッ…… カタカタカタカタ… ヒールを高く鳴らす音と、キーボード音。 本来両立す…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第4夜】そして会は踊り出す。

『You Know What? ユノワ! I'm MINOWA!』 ………ぅぉおおおおおおああああああ!!!! 一…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第5夜】 会は踊る、されど進まず。

「お菓子…? お前、新入りか?」 狂一朗が差し出されるがままに受け取ろうとすると。 「狂…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第6夜】独白

「諸君。楽しんでいるようで何よりだ。」 突如、部屋正面のモニターに光がともる。 映し出されたのは、#FR2 のパーカーを着て、フードを目深に被った人物。胸には「死ぬカス」という金字の刺繍が施されていた。 「ボス…! 」「おぉ…ボスだ!!」 「ユノワ!ミノワ!ユノワ!ミノワ!」 部屋中が熱気に湧く。 ボスが静かに語り出した。 「諸君の働きのおかげで、我らの組織は順調に拡大している。出版、放送、音楽、神社…数えればキリはないが、もはや、我らの息のかかっていない業界の方

#みの編マフィア小説 [第7夜] 鬼軍曹の系譜

「世界にカオスと狂変を…カタカタ…期待しているぞ…と。できた!!!」 ボスの言葉の熱狂が冷め…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第8夜】 パトロンの気まぐれ

ボスからのメッセージも終わり、定例会合は終わろうとしていた。 しかし、狂一朗が最後に、皆…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 [第9夜] 夜の蝶

「良かったのですか、財前さま?あのような事を言ってしまわれて…」 部屋を後にし帰路につく…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第10夜】”食”それは全ての始まり

定例会から数日後。 メンバー行きつけの大衆食堂 「箕輪食堂」で、ため息をつく大男がいた。 ブ…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第11夜】ウエルモノ クラウモノ

「マッツ…お前、中部支部に行ってたんじゃ…?」 忌々が、驚いた顔で男に尋ねる。 マッツと呼…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第12夜】密会

箕輪食堂で男たちが企んでいるのと同時刻ー みの編マフィア 中部支部 ジャズの流れる薄暗いク…

M.RYOHTA
5年前
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#みの編マフィア小説 【第13夜】珍客

「お客様?飲み物のお代わりはいかがですか?」 カウンター越しに女が3人に話しかけてきた。 「「「じゃあ、ハイボールを。」」」 3人の返答は淀みない。 ーーー 「お待たせしました。ハイボールです。」 「あぁ、ありがとう。」 財前が礼を言って受け取ろうとすると、 「お客様、コースターが大変濡れやすくなっておりますので、くれぐれもお気をつけくださいね。」 女は謎の一言と共にグラスを置いて身を引く。 …コースター…? …!!! 財前は目を見開き、すぐさまスマート