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私にとって写真は、手紙のようなものなのです。応援してくれる貴方への手紙。生きるのが辛い貴女への手紙。
こんにちは、写真家のRYOHTAです。
ついこの間まで半袖でも暑いくらいの陽気に照らされていたのが、気づけば秋も終わりに差し掛かり、街には冬支度を急くような風が吹くようになりました。
最近は、いかがお過ごしでしょうか。
写真を撮るということが生活の一部になってからというもの、私にとって「写真」というものが一体どういう存在なのか、考えることが増えました。
写真が好き
人を撮るのが好き
儚さ
Flashlog -6 見えないものを、見たいと願ってしまったんだ。
かんじんなことは 目に見えないんだよ −『星の王子さま』より
サン=テグジュペリのこの言葉に初めて出会ったのは小学生の時。
当時の自分は、
「愛とか、友情とか、確かに目に見えない物の方が大事だなぁ…」
なんて、ありきたりな感想を浮かべる1人の少年だった。
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写真を生業に生きていくと決めた2020年7月。
「自分は、どんな写真を撮って生きていたいんだろう」と考えたときに、ふと、
Flashlog #4 あなたには、大切にしたい思い出がありますか?
「この日のことは、いつまでも覚えていたいな。」
「何年か経てば、こんなこともあったなって笑えるかな。」
貴方に、そんな思い出はあるでしょうか。
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人間は忘れる生き物。
楽しかった旅行も、辛かった失敗も、燃え上がった恋も、
時がたつと少しずつ色あせ、朧げになってしまう。
ふらつきながら名残惜しんだ、終電前の駅のホーム
悔しさをかみしめながら帰った、帰り道の空の色
隣で笑う、大好き
#Flashlog -3 「名残」
いつもだったら気にも留めない場所や物なのに、妙に気になって写真を撮ってしまう事がある。
なんでなんだろうって考えた時、ひとつの発見があった。
どういう状況で、どうしてこうなったのか、
想像することを楽しめる瞬間。
そんな瞬間に出会えた時に、普段だと通り過ぎてしまうような、なんてことのない視界の一角にカメラを向けたくなる。
誰かが過ごしたであろう
日常の名残を味わうように。
#Flashlog -2 「想いを乗せる」
誰もが簡単に、高品質な写真を撮れるようになった現代。
わざわざカメラを持たずとも、1人1台持っているスマートフォンをサッと向ければ、どんな人でも目の前の一瞬を残しておけるようになった。
SNSでは多くの写真がアップされてはスクロールされ、消費されていく。
自分スマホのカメラロールも、気付けば人差し指が疲れてくるほど長くなっている。
そんな状態になった時、果たして撮った全ての写真を覚えている
#Flashlog -1
私のTwitterアカウントにも、スナップ写真にも付けてあるこのハッシュタグ。
意味はそのまま「刹那の 記録」
私が生きている日常の瞬間
ふと目にとまった刹那を、忘れないように残しておきたいと思ったのが
このタグを作るきっかけだった。
このタグを使うようになってから3ヶ月後。
誰も予想だにしなかった未曾有のパンデミックが世界を襲った。
思うように外を出歩けない。
会いたい人に会いに行くこと