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日記

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2021年3月の記事一覧

分かりやすさの中にある危険

分かりやすさの中にある危険

分かりやすさという事の中には危険さがある。

僕は、仏教の一端を説明するマンガを描いているのだけれども、

分かりやすさの中には感動してしまう、分かったつもりになってしまうという危険さが潜んでいることに常に自覚的で居たい。

そう思うようになった理由はいくつかあるのだけれども、一つは

90年代に『ゴーマニズム宣言』というマンガを読んだ人が差別主義者にっている例をいくつか見ているからだ。

薄膜のように堆積していく差別意識

薄膜のように堆積していく差別意識

実家で母と暮らすようになって、しんどいなぁと思う事も多い。

母は人権意識が高いとは言えない人で、結構ナチュラルに人種差別的な話や、テレビが流すステレオタイプの話を真に受けていて、それを発してしまうような人だ。(例えば「中国人は〇〇」とか「アメリカは白人至上主義でもうだめだ」とか。議論が荒すぎるというか、思考停止した発言。)

私は訂正する気力も失って、聞き流しているが、そうした一つ一つのステレオ

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ある先生の最終講義

ある先生の最終講義

今日、大谷大学の加来先生の最終講義を聴講した。

加来先生は仏教学・真宗学(親鸞の教えを学ぶ学問)の先生。

心が動かされた。先生は、「僕は全然浅い人間なんだ、だけど僕が触れているものは、限りなく大きくて深い」と言われた。加来先生は、先人を通して自分まで伝わってきた教えが深いんだ。だから、それと向き合えて来れたことは、とても良かったと言っていた。

先生は最後に、「僕は人間の根本問題を考えたかった

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BS世界のドキュメンタリー「イラン 天空の教室」を観た

BS世界のドキュメンタリーの質が高すぎる…今日も見たのだけれど素晴らしい番組だった。

          ↑こちらから動画を観ることもできます。

フランスで作られたドキュメンタリー。舞台はイランのある山岳地帯。いまだにヤギなどを飼う遊牧民がイランにはわずかに残っている。とはいえ、その生活は自然の中で暮らす厳しいもので、年々テヘランなどの街にみんな出てしまう。しかし、ヤギなどの面倒をみるために、

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私は他者に出会ったことがあるか?

私は他者に出会ったことがあるか?

また、鳥羽先生のツイートにハッとさせられた

自分の人との関わり方は、いつも自分を守る事に必死なので本当に他者を見ていないのではないか?自分は間違っていないとアピールすることに必死で相手のことなんか見ていないし、考えたこともない。

いつも、心配しているのは自分の事だけ。

これはある種のトラウマから来ているのだけれど、私の家族の人との関わり方が皆そのようなものだったからというのも影響をしていると

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