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イギリスのEU離脱のニュースで「蛍の光」が流れていたので、調べてみたら実に興味深い

日本時間2月1日午前8時、イギリスがEUから離脱しました。3年半もの間迷走した同国ですが、ようやく一区切りつきそうです。最高裁が2009年(ほんの11年前!)にできたくらい、漸進主義的なイギリスですが、EUに入ったままだと自国を保護できないと考えたのでしょうか。EUにとっては痛手でしょうね。NHKニュースによると、EU予算の負担金のうち1割程度をイギリスが負担していたなんて報じていましたから、残るEUにとってはイギリスが抜けたことによる影響は計りしれないでしょう。

ところで、このブレグジット問題のニュースを見ていましたら、とある国民がどこかで聞いたような歌を歌っていました。その歌とは、我々日本人にも馴染みがあるものです。

それは蛍の光。卒業式や紅白歌合戦で歌うやつですね。実は蛍の光、もともとスコットランドの民謡「オールド・ラング・サイン」を原曲としています。さきほどニュースで歌っていたのはスコットランドの住民だったようです。

ところが、よく調べてみると、EU議会でもオールド・ラング・サインが歌われたらしいのです。

「蛍の光」は世界で3番目に歌われている歌

実はオールド・ラング・サインは、世界で3番目に歌われている曲としてギネス認定されている模様。

それほど世界的にポピュラーな曲だということがわかります。スコットランドに留まらず、世界的に歌われているんですね。

さらに調べていくと、英語圏では蛍の光のニュアンスが異なるようで。

英語圏では、「古い友人を迎えて昔を懐かしむ」歌だった

以下の記事によれば、蛍の光は「古い友人を迎えて酒をくみかわし昔を懐かしむ曲」だそうです。

18 世紀のイギリスの詩人 Robert Burns が正譜にしてから、英語圏で新年を迎える曲として定番になっています。 Robert Burns の詩は、日本の訳詩『蛍の光』とは少し違い、古い友人を迎えて酒をくみかわし昔を懐かしむ、という趣の内容です。
【雑学】_Auld Lang Syne_ - 蛍の光

オールド・ラング・サインはスコットランド語(Auld Lang Syne)。英訳すると逐語訳ではold long since、意訳ではtimes gone byとなります(Wikipediaより)。日本語では「久しき昔」と訳すそうで、お別れの曲というよりは、懐古的な雰囲気がありますね。

EU議会は、イギリスの離脱によって、かつて一緒だった頃のことを思い出していたのでしょう。哀愁があります。

もっと調べていくと、意外な事実が発覚しました。

お店の閉店の音楽は蛍の光ではない⁉

お店などの閉店時に流れる曲は、実は蛍の光ではないようです。事実、あの曲は三拍子です(!)

三拍子バージョンの初出は、MGM映画の『哀愁』で主役の二人がクラブで踊るシーンだった。この映画が日本で公開されたのは1949年で、映画とともに音楽も強い印象を与えた。そこでコロムビアレコードはこの曲('Farewell Waltz'と呼ばれている)をレコード化しようとしたが、音源がなかったため、古関裕而に採譜と編曲を依頼。古関はこの仕事を完遂し、「別れのワルツ」のタイトルで日本でレコード化され、大ヒットした。
蛍の光 - Wikipedia

あの曲は「別れのワルツ」という曲だったんですね。実際に聞き比べてみると面白いです。

実に興味深い(CV:福山雅治)ですね。閉店の時間が迫ったら、「これ蛍の光ではなく別れのワルツなんだよね」と自信満々に言い放ってみたいと思いました。

オールド・ラング・サインの歌詞公開

こちらのサイトには、オールド・ラング・サインの歌詞がありました。

Should old acquaintance be forgot,
and never brought to mind ?
Should old acquaintance be forgot,
and auld lang syne ?
(CHORUS)
For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll take a cup o'kindness yet,
for auld lang syne.
And surely you'll buy your pint cup !
And surely I'll buy mine !
And we'll take a cup o’ kindness yet,
for auld lang syne.
(CHORUS)
We two have run about the slopes,
and picked the daisies fine ;
But we've wandered many a weary foot,
since auld lang syne.
(CHORUS)
We two have paddled in the stream,
from morning sun till dine (dinner time) ;
But seas between us broad have roared
since auld lang syne.
(CHORUS)
And there's a hand my trusty friend !
And give us a hand o'thine !
And we'll take a right good-will draught,
for auld lang syne.
(CHORUS)

日本語訳も以下のサイトにありますので、蛍の光と見比べてみると面白いです。


蛍の光だけで30分くらい漫談できそうです。もし人前で話す機会があれば、このネタを使ってみてはいかがでしょうか。






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福島県出身。ライター&ブロガー。

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コメント (4)
私は中学生の時始めて学んだ英語の歌がこの曲だったので、知っていましたが改めて思いだして懐かしさがこみ上げてきました。
コメントありがとうございました! 授業で習われたんですね。私は知りませんでした(笑) こうやって調べてみると、勉強になりますね。
説明が雑ですみません。中学の英語クラブというものに入っていて、習ったものです。課外授業なので正規授業というわけではありません。
そうなんですね。中学生で英語クラブとは、向学心がありますね!
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